20年経っても魅了され続ける、尊敬できる仲間たちと変化する無人島の景色

Profile

東京大学教養学部卒。日系金融機関で7年の勤務を経て渡米。UCバークレー校にてMBA取得後、米系投資銀行にて2年勤務。帰国後、2002年から当時社員数3名のメディヴァに参画。2007年から健保組合・企業向けの保健事業サービスを立ち上げ、生活習慣改善支援、重症化予防支援、産業保健支援事業などのサービスを牽引し続ける。保健事業部長兼執行役員。育児と仕事を両立してきた一児の母でもある。

こんなことが知りたい方へ💡

-メディヴァに入社した1番の動機は?
ー新規事業はどんなプロセスで創られる?
-20年以上在籍している人のキャリアパスって?

創業2年目のメディヴァ、入社の決め手は「社会貢献の手応え」と「尊敬できる人と働けること」

2002年に米国から日本に帰国した時、夫の元上司である大石さん(メディヴァ代表)を訪ね、メディヴァの仕事について伺いました。

金融の仕事ももちろん、社会貢献の側面はありましたが、大きな組織ですから自身の仕事が直接的に社会によい変化を起こしている実感はあまりありませんでした。
留学・出産を経て、日本に帰国後、今からどんな仕事をしようかと考えたときに、まずは自身が関わる仕事で、社会が良くなっている、社会課題の解決につながっているという変化を実感できることがしたいという想いがありました。
正直なところ、大石さんの話を聞く前は、医療のような法律や政策の縛りが強固な分野では、あまり大きく変えられるイメージは具体的にもてていませんでした。
しかし、メディヴァが最初に作ったクリニックを実際に訪れ、大石さんのお話を聞く中で、そんな医療業界でもまだまだできることがある、枠組みから変えることができる可能性を感じ、強く心を揺さぶられて、気が付くと「何でもやりますからお手伝いさせてください」とお願いしていました。

もう1つ、仕事を決める上で自身が大切にしていたことは、尊敬できる魅力的な人たちと一緒に働きたいということです。
幸運なことに、大石さんや当時からいた現役員も元々夫を通じてお会いしたことがありましたので、そこに不安はありませんでした。実際に、入社後に関わることになったメンバーも含めて、医療への想いや枠組みにとらわれないチャレンジ精神、柔軟な発想力とたくましく切り開く力など、みなが尊敬できるところやキラリと光る個性をもち、自分が刺激を受ける環境であったのは、ここまで20年以上メディヴァで働き続けられた大きな理由だと思います。

在籍20年のいまも「変化をもっと見たい」と思える。常に新鮮なチャレンジがあり、無人島の景色が変わっていく

入社してはじめの頃は、医療コンサルタントとして開業支援なども経験しましたが、20年間のほとんどを保健事業部に関わってきました。

保健事業に携わるきっかけは、クリニックで管理栄養士による栄養指導のニーズがあったことでした。
そこで生活習慣病の治療効果を高めるために作った栄養指導プログラムが、その後、予防医療や健康づくりの分野に広げて応用できることがわかり、改めて、病気を予防することの大切さや働く人の健康をサポートすることに強いやりがいを感じました。

そして、ちょうど2008年に厚労省による特定健診・特定保健指導制度が施行され、データヘルス計画の後押しもあって、企業や健保組合向けの保健事業が立ち上がりました。
この20年にできたチャレンジは、大きいものでは保健事業の立ち上げ、産業保健支援サービスの立ち上げ、コロナ禍をきっかけとした保健指導の対面面談⇒Web面談へのほぼ全面切替などです。

一から考えて事業を創るプロセスは、まず制度を理解して、顧客のニーズや課題を理解して、それに応えるサービスや業務フローを構築し、個人的に一番難しかったプライシング(値付け)をして事業計画を立て、そして営業活動、運営、改善と続きます。
スタート地点ではすごく遠く感じる道筋でしたが、無我夢中で一つひとつ前に進めて、気が付いたら、少しずつ仕事量もチームも大きくなって事業を継続することができていました。

振り返ると、自分ひとりの力でできたことは少なく、一緒に考えてくれる仲間と一緒に大変なことも乗り越えてきました。そういう意味で、チームで何かを成し遂げる力は成長してこられたのではないかと思います。
ゼロから立ち上げた事業が少し形になるたびに、メディヴァがつくる無人島の街の風景が変わっていくのを感じてきました。そのうち、「こんな道もつくりたい」「こんな建物もあるといい」「風土や文化はこんな感じがよい」など、より具体的なビジョンも見えてきて、そこに共感してくれる仲間も増えてチームの力で実現できることが増える……そのプロセスがなにより面白さであり、やりがいだと思っています。

いま構想中の無人島の街、キーワードは「テクノロジー」と「仕事を通じた仲間の幸せづくり」

そして今、私が取り組んでいる街づくりには大きく2つのチャレンジがあります。

一つ目のチャレンジは「テクノロジーの適切な活用」。
保健事業の元となっているデータヘルス計画、その大目的が「効果的かつ効率的な保健事業の実施」であるように、今後も日本の超高齢化や労働人口減少の課題が続く中で、医療費増大の抑止のため予防医療や健康づくりサービスは日々改善を重ねていかなければなりません。

いまさまざまな企業がAIやアプリ等を活用した医療・予防医療・健康管理等のサービスを開発しています。
一方で、例えば健康に無関心な人への働きかけなど、生身の人間が行う価値が大きい領域もまだまだあると感じます。よって、新しい技術やテクノロジーの力をうまく活用しながら、人間の強みをより発揮できるような、新しい支援の形を作りあげていきたいと思っています。

二つ目のチャレンジは「仕事を通じた仲間の幸せづくり」。
私たちが時代の変化に応じた良いサービスを提供し続けるためには、私たち自身が自分の仕事への誇りとやりがいを持ち、安心してチャレンジ・成長し続けられる職場環境がとても重要です。

特に専門職(管理栄養士、保健師)の働き方において、保健指導をおこなう業界ではもともと業務委託等の柔軟な働き方が比較的多い中で、メディヴァが「社員」としての採用にこだわっているのも、この考えによるものです。

専門職メンバーには、保健指導の「支援」の実施だけでなく、顧客である健保組合や自治体のニーズに応える新しいサービスを提案したり、その提供方法を構築するなど、よりよいサービスづくり全般にも幅広く取り組める場をつくっていきたい、それが予防への想いの実現や個々の成長にもつながると信じています。

マネジメントの立場としては、そのような職場環境を今後も維持し、自分たち自身が働くことを通じたWell-being(幸せ・充実感)を高め成長していくことで、時代の変化に応じたよりよい予防医療サービスの提供を目指していきたいと思っています。

この20年、仲間と一緒に様々なチャレンジを共にしてきて、今はその仲間たちが各々の想いの実現に向けてキラキラ輝きながら仕事をしている姿を見られる時が1番の幸せにも感じます。

(2023年9月掲載)

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