コミュニティホスピタル構想を実現し、地域を支え、地域に支えられる医療をつくりたい!

Profile

2022年入社。大学卒業後、民間企業を経て、総合病院や一般病院にて作業療法士として約10年間リハビリ業務に従事。その後介護の事業運営や地方創生事業、ファッションブランド立ち上げ支援など幅広い分野に携わる。地域や事業所の課題解決をしたいという思いとコミュニティホスピタル構想のビジョンに共感し、メディヴァに参画。現在は主に、医療機関の経営・運営支援に加え、行政や地域の事業所との関係構築を図りながら、コミュニティホスピタルの事業推進に携わっている。

▼こんなことが知りたい方へ💡

ーなぜ、やりたい仕事に就くことが出来たのか?
ーメディヴァで働くことで得られることとは?
ーコミュニティホスピタルに取り組む中で生まれたやりたいことは?

自問自答を繰り返した転職活動で出会えたコミュニティホスピタル

私がコミュニティホスピタル構想を知ったのは、メディヴァの面接の場でした。「地域の中小病院を10年で100病院、コミュニティホスピタルに展開していく!」というこの事業のミッションは、「最も患者さん想いで、働きがいのある病院と地域コミュニティを全国につくり、それを通じて幸せに過ごせる地域社会を実現すること」。そのために、ハンズオンで医療現場に入り込み、医療者と共に課題解決に挑む、といった壮大な話を聞いて衝撃を受けました。

これまで私は「病院は積極的に地域とのつながりを持ち、そのうえで地域の健康や生活を守っていく役割がある」と考えてきました。また、「患者さんと周囲の人々の生活をより豊かにしたい」という思いもあり、仕事をしながら新たにコミュニティをつくったりしてきました。しかし、なぜかしっくり来ておらず、自分がやりたい社会貢献の形はもっと他にあるのではないかと自問自答を続けてきました。

だからこそ、地域のことを考えているコミュニティホスピタルの話にはとても共感できましたし、これこそ自分がやりたかった社会貢献であり、また作業療法士としての考えを具現化できるのではないかと、気持ちが高揚したのを覚えています。

やりがいと学びがある環境。転職して良かったと思うこと

現在は、コミュニティホスピタルに転換した病院の経営企画室メンバーとして関わっています。地域の困りごとには病院が、病院の困りごとには地域が応えるような、あたたかな関係性ある地域づくりを目指し、日々励んでおります。新しい事業ゆえに何が正解なのかもわからない状況の中で、なぜ行うのか?その結果どうなるのか?と考えながら、その時の最適解を見つけチャレンジしているので、毎日がとても充実しています。

課題のアプローチの仕方を考える際に、プランAだけでなく、プランB、Cを考えることで、現場でのトラブルや日々の変化に対応するキャパシティが増えた気がします。ちょっとしたことでは動揺しなくなりました。また「理論寄りの発言をするが、感情にも寄り添う現場伴走型コンサルティングであることが大事」という大きな学びがあり、この手法で医療現場が変わっていくのだと実感しています。

また、様々な経歴を持つメンバーは、とても尊敬できる存在です。チャレンジに対して、前向きにトライしてPDCAを回していこう、というメンバーの後押しをいつも感じています。また、客観的に事象や課題を捉える冷静さも皆、持ち備えているため、そのバランス感覚が私にとってはとても心地よく、学びにもなっています。

ある日、15年以上連れ添った妻が「転職してすごく大変そうだけど、いつも楽しそうに仕事の話をするね」と言ってくれました。思い返してみると、これまでは、これだ!と思って就いた仕事もいま一つ納得できずにいたように思います。メディヴァでは上手くいかないこと、成果を求められるプレッシャーは以前よりもありますが、アウトプットレベルが高く、やりたいことに突き進むメンバーと働ける環境の中で、日々成長を感じているので心から転職して良かったと思いました。

今の仕事をしながら、さらに実現させたい3つのこと

まずは、地域づくりの促進です。コミュニティホスピタル事業では、地域づくりは重要と捉えています。地域を支え、支えられる病院であるためには、地域の人たちの生活場面でのつながりを構築することが大事だと考えています。一つひとつの形を生み出しながら、あたたかな地域づくりを進めたいと思っています。

これから着手するのが、花壇プロジェクトです。近隣の高校や大学に声をかけ、また地元の農業者の方にも協力いただきながら、病院周辺の花壇づくりを地域の方と一緒に手掛けるものです。病院を一つの地域コミュニティの拠点として、地域づくりを展開していきます。

次に取り組みたいのは、生活の質(QOL)の向上です。コミュニティホスピタルとして求められる視点は、治療だけでなく生活や人生ですので、生活の質を向上させることにチャレンジしていきたいと思っています。

私を含め、リハビリに携わってきた3名のコンサルタントが中心となり、心身機能や生活、社会参加などの幅広い視点で「その人らしい」より良い生活や暮らしの実現を目指し、生活の質を上げる仕組みづくりを実現させるために日々議論を重ねています。

最後に、人生会議(ACP)の普及です。病気になり死を迎えるまでに、どんな生活をしたいのか、どのような医療ケアを受けて過ごしたいのか、を一人ひとりがちゃんと事前に考える。それを社会全体へ波及させることで、健康で幸福な生活ができる人が増えるのではないかと思っています。

現在は、地域の専門職への啓発活動や市民講座に参加しながら、少しずつ種をまき始めています。こうした活動を通して、あらゆる地域で人生会議(ACP)が実践できる文化をつくっていきたいです。

(2024年2月掲載)

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