Profile
2022年入社。コンサルティング事業部企業行政チーム所属。大学卒業後、マーケティングリサーチ会社や自治体向けコンサル会社での経験を経て、地域課題の解決について興味を持つ。コロナ禍をきっかけに、医療系コンサルを行うメディヴァへ転職。 好きなことは、映画鑑賞や芸術鑑賞、街歩き。
▼こんなことが知りたい方へ💡
-未経験でも安心して取り組める環境とは
-成長するために行ったこと
-専門知識がないことを強みにできるのは、なぜ?
前職では、自治体向けの支援業務として、住民アンケートやヒアリングをもとに子育て・介護・まちづくりなどに関する報告書を作成していました。地域特有の個性や全国共通の課題など、学ぶことは多くありましたが、予算面や工数に制限があり、仕様に関してもきっちりと固まっている自治体が多く、提案できる範囲が限られていると感じていました。
医療界で働くことを考え始めたきっかけは、コロナ禍です。
前職でも行政計画づくりに携わる中でヘルスケア関連の課題に触れることはありましたが、自分の中で「医療=具合が悪くなったときに頼るもの」という認識がありました。
しかし、コロナ禍で医療が逼迫する状況を目にし、「医療機関はどうすれば患者に対して医療だけでなく安心を提供できるだろうか?」「そして、患者はどのように医療機関を利用するのが望ましいのだろうか?」と自分事として考えるようになりました。そこから「医療界の課題解決に取り組む現場に携わりたい」という気持ちが芽生え、医療に特化したコンサルティングを行うメディヴァに応募しました。
選考で特に印象的だったのは、面接が5回あったことです。時間をかけて丁寧な採用をされているんだなと安心感を覚えました。
その中で、医療職出身の社員の話や専門性の高いプロジェクトの話を聞いたときは少し気後れしてしまいましたが、複数のマネージャーからアドバイスや医療界未経験の社員も多くいることを知ることができたので、「未経験だからこその視点を活かせるかもしれない」と前向きに捉えることができました。
また、私は医療は未経験であっても、自治体とのやりとりは経験がありましたので、それも「チャレンジしてみよう」と思えた理由の一つです。
自治体の案件は関わるステークホルダーが非常に多いのが特徴です。前職では直接やり取りを行う担当課だけでなく、関連する省庁、地域企業、市民、NPOなど、様々な連携が求められました。スムーズに進めるためには、必要に応じて後方支援に徹したり、調整役として間に入ったり、状況に応じた適切な立ち位置でコミュニケーションを図ることがとても重要で、その経験は活かせそうと思えたので入職を決めました。
入職後は、行政プロジェクトの一環で、在宅医療の推進やオンライン診療を広げるための支援をしました。具体的には、島が多い自治体に対して、患者さんが遠くまで通院しなくても治療や薬の指導が受けられるような体制を構築していく事業のサポートです。
地域の医療機関がオンライン診療や服薬指導を導入し自走できるよう、行政・医療機関と協働して進めました。経営層や医療者へのヒアリングを重ねながら、医療機関側の提供体制(マンパワー、診療科、システム構築、予算等)と対象患者側のニーズ(属性、疾患、リテラシー、支援家族の有無等)を洗い出すことで、ミスマッチを起こさないよう検討しました。
基本的なことですが、オンライン診療やオンライン服薬指導の各サービスの特徴とあわせて、メリットとデメリットの両面を示したことも、信頼感を持っていただくことに繋がったと考えています。
苦慮したのはタスクに対する進捗管理です。あまり焦らせて「面倒くさい」と思われてしまってもいけないので、付かず離れずの距離感を取れるよう、定期的な連絡をメール、電話、打合せ…と使い分けていました。また、繁忙期などの状況を伺いながらタスクを進めることで、プロジェクトの管理者となる自治体と、主体となる医療機関の橋渡しができたと感じます。
どのプロジェクトにも共通することですが、医療の専門知識がない分は想像力とコミュニケーションで補いながら、知らない言葉はすぐに調べて書き留めるなど、日々の業務のなかで知識を蓄積していきました。
また、チームのミーティングなどで、業務に関連する知識の共有や、書籍やセミナーを紹介される機会も多く、自分に不足している知識は何か?どのように補うとよいか?といった悩みも相談すればアドバイスをもらえるため、不安なく取り組めています。
一方、新規プロジェクトのアサインがあると、大抵はこれまでに関わったことのない分野での支援や調査報告が求められるので、自分の役割をやり遂げられるか心もとなく感じることもあります。
幸い、「仕事は見て覚えろ」というタイプの社員はいないので、自分でも分かることや不明点を整理し、相談しながら乗り越えています。
とくにメディヴァは、さまざまなバックグランドを持つ社員が多く、「この件はあの人が詳しいから聞いてみよう」と、チームを越えてナレッジを共有し合う土壌があるので、ヒントを得やすい環境が整っていると思います。
以前携わった行政計画で子どもの貧困について調査したとき、暮らしぶりに余裕がなく医療費を負担に感じる世帯では体調不良の際も病院にかからないという傾向があるという「受診抑制」について知り、強い課題感を覚えました。
子どもに対して医療費の補助等が行われることもありますが、自治体によって政策は異なります。今はこうした問題に対して、どういった視点で解決を目指すのがよいか?それはシステムなどを用いたプラットフォームづくりなのか、それとも使用者側のリテラシー強化なのか、どのようなアプローチが最適か、模索・勉強しています。
また、医療分野に限ったことではありませんが、クライアントや立場によって価値観は様々です。プロジェクトの方向性やスケジュールに応じて「正解」は変わるものなので、より高い目線で何を目指すべきか?またメディヴァとして、よりよい提案とは何か?を問い続けることが重要だと思います。
今はクライアントが悩んでいたり、ボトルネックに感じている課題やフローを適切に支援できたときには、とてもやりがいを感じています。御用聞きではなく、協働してプロジェクトを達成していくという一体感とともに、自分の成長も感じられる瞬間です。
私のように医療界での業務経験がなくても、ご自身の経験から課題感を持っている方は多くいると思います。専門知識がないことは、裏返すとよりリアルな患者目線が持てることにも繋がります。
メディヴァにはそれを活かせる環境があります。
社内のスローガン「無人島に街を作る」の通り、医療介護分野に問題意識を感じている方であれば、どんなことでもチャレンジができ、また応援してもらえます。とくに部署ごとに独立しているというより、部署をまたいで連携したプロジェクトもあるので、様々な業界について横断的に学ぶチャンスがあります。
社会課題の解決に興味のある方、挑戦したい方はぜひエントリーください。
ご入職後にはより良い医療について語り合いたいです!
(2025年1月掲載)