Profile
惑星学の修士課程を経て、看護学を学び直した後にメディヴァに入社。現在は自治体と共に、持続可能な地域医療の体制づくりに従事。科学的アプローチ・データと主観的価値の両面を駆使する。現場のリアリティを構造化する力を武器に、健康寿命の先にあるWell-being、「幸せの総量」を増やす社会実装を目指す。
こんなことが知りたい方へ💡
- 理系研究や医療現場(看護・保健等)から、コンサルタントへの転身、その理由と実感
- Well-beingを考えるうえでの「客観的データ」と「主観的な価値」の活かし方について
- メディヴァにコンサルタント未経験から入社して成長した部分と、仕事の醍醐味
幼い頃から「生きること・死ぬこと」に強い関心がありました。
答えを求めて宗教や哲学の理論にも触れてみたものの、なかなか腹落ちしないなか、高校で本格的に科学に出会いました。
科学は“より確からしい理解”に近づいていく営みであり、科学によって「生と死」の問いに対して手掛かりが得られるという期待を抱き、神戸大学・大学院で惑星学を学びました。宇宙、地球の誕生と生命の誕生・進化という大きな流れの中で、生と死についての答えを求めました。
初期生命の研究に取り組み、科学がとても強力なアプローチであると確認できた一方で、その限界として「その人にとっての意味」や「主観的な価値」を直接乗せるのが難しいことも感じました。そして、人間とはそういった主観的価値によって支えられ、幸せを感じるということも理解しました。
科学的アプローチによって「この世界を生きるために依拠できる解」が明確になる訳ではないと理解したことで一時期、絶望に近い気持ちを覚えることになります。
新たなアプローチを模索するなかで、科学的な説明だけでなく、身体を前提にしながら心や社会との相互作用を扱う「看護学」に転向することを決意し、京都大学へ編入しました。これまでと異なるアプローチで人や社会を理解し、より多くの人が幸せを享受できる社会を考えたいと考えました。
看護の実習現場で患者さんと接する中で痛感したのは、個別の支援だけでは、将来的に医療・介護を届け続けることが難しくなるという危機感です。もっと広い視点で「地域全体の提供体制」を構築する必要がある。。。
より良い社会を考えながら、それを作っていける環境をもとめて会社を探すなかで、現場のリアリティを大切にしながら社会価値を追求するメディヴァと出会いました。
入社を決めた理由は、私が新卒入社としては年齢が高めだったこともあり、「ヘルスケア×コンサル×現場知見」の三点セットを早い段階から持てる環境だった点と、面接を通じて、社会への提供価値を軸にしている印象や、抽象的な概念を仕事に活かせると感じたことです。
現在は、主に自治体をクライアントとし、データと現場の声をもとに「地域に必要な医療体制」を検討・実装するプロジェクトに携わっています。
やりがいを感じるのは、複雑に絡み合った課題を紐解き、関係者が「腹落ち」する解決策を見出せた瞬間です。単に「医師不足」と片付けるのではなく、患者さんの受診ジャーニーを可視化し、どこがボトルネックかを構造化することが重要です。
そして、メディヴァが運営する医療現場の知見(病院経営やシステムの運用実態など)を活かしながら、地に足の着いた選択肢を提示する。この「構造化する力」と「現場知見へのアクセス」の掛け合わせこそが、メディヴァで働く最大の醍醐味だと感じています。
私が今後取り組みたいのは、健康寿命のその先にある「Well-being」という概念の社会実装です。これは非常に抽象度の高い言葉ですが、単なるスローガンに留めてはいけないと考えています。
・「何を見ればよいか(指標)」と「どう意思決定に組み込むか(運用)」に翻訳し、制度や資源の制約の中で、一人ひとりが「納得感」を持って生きられる仕組みを作ること。
・科学的なデータで全体像を捉えつつ、その人にとっての主観的な価値を取りこぼさない。
そんな再現性のある手法を確立し、どの地域でも「医療・介護の詰まり」を解消できるプロフェッショナルを目指しています。
医療・介護の世界は関係者が多く、正解のない問いばかりです。だからこそ、先入観のない「未経験者の視点」は、当たり前を疑い、問いを立て直すための強力な武器になります。メディヴァは、経済合理性だけでなく「社会への提供価値」を軸に議論ができる場所です。複雑な状況を丁寧に分解し、現実的な一手を積み上げていくプロセスに手応えを感じられる方、そして、理想を諦めずに考え続けられる仲間と一緒に、社会の幸せの総量を増やしていければ嬉しいです。
2026年4月掲載