Profile
理学療法士として大学病院に勤務。新生児・小児から超高齢者、超急性期から終末期まで幅広い年代、幅広い領域の疾患のリハビリテーションに従事。 中でも糖尿病運動療法を専門領域として扱い、教育・学術活動も行っていた。
-医療現場で直面した「制度の壁」と転職の動機
-メディヴァが実施する「現場視点」の共感と信頼
-メディヴァ社員としてのこれからの使命
私は理学療法士(PT)として、大学病院で約11年間勤務してきました。
長く現場で勤めましたが、それとは別に将来の夢がありました。それは、恩師の背中を追って大学教員になり、次世代のPTを育成することで未来の医療に貢献したいという夢です。
そのためにも学生の指導ができるだけの臨床能力を身につけなければならないだろうと思い、最低10年は現場で働きながら経験を積もうと現場で研鑽を重ねました。
将来を見据えながらも、様々なリハビリや運動を通じて患者様の生活の質を向上させることに誇りを感じていました。特に興味関心を持って取り組んだことは「糖尿病患者への運動療法」についてです。
一定の怪我や病気だけでなく、糖尿病患者に対してもPTとして貢献の余地があると感じていた一方で、糖尿病患者に対する運動療法は、現在の診療報酬制度では点数がつかず、制度の恩恵を受けることができない現実にも直面しました。
診療報酬による制限、病院の方針・ルール等の制度の狭間で継続的に支援が行えないことに歯痒さも感じる出来事でした。
当初、夢見ていた大学教員としての将来もありましたが、最適なリハビリを受ける事が出来ない現状を考えると
「医療を必要とする人にとってより良い制度そのものを作らなければならない。」
「現場を離れ、制度や仕組みそのものを変える側に回るべきではないか。」
という考えに至り、教員以外の選択肢にもより関心が強くなっていきました。
教員以外の可能性を考えた理由は、何も医療に対する使命感だけではありません。
節目の10年が近づいた時に、教員ではない道に進みたいという気持ちが大きくなっていました。
というのも、長年病院という組織に身を置く中で、病院の独特な文化や専門職としての立場に守られていることに気が付き、閉鎖的な環境で働いていることが良いことでは無いように感じていたからです。
それ以外にも「全く知らない世界の人と働き、多様な価値観を得たい」という好奇心や、一般企業への転職が今後のキャリアにとってプラスになる気がしていました。
「医療制度への課題」と「病院以外の仕事への興味」に加えて「今の自分に何ができるか?」をトータルで考えた結果、それなりに早い段階で「コンサルタント」というひとつの選択肢が出てきました。
数社医療コンサルタントの求人に応募し、メディヴァもそのうちの1社でした。
転職活動の中で、特にメディヴァに惹かれた理由は、経営改善だけでなく「患者のため」や「生活者の健康のため」の多角的な事業展開を行っていることでした。
事業展開を知ったことで、コンサルタントとして医療現場の課題を解決するイメージが一気に広がりました。
加えて決定的だったのは面接での出来事です。多くのコンサルタントと面接をする中で、誰と話していても「患者様のために何ができるか」を真剣に考えていることが伝わってきました。それはまさに、現場で働く医療職と同じ熱量でした。
同時に、臨床経験しかない私がどこで力を発揮できるか、どのチームならやりたいことが実現できるかを、自分のことのように真剣に議論してくれた誠実な姿勢に触れ、「ここなら信じられる」と確信して入社を決めました。
現在はクリニックの運営支援に携わっています。
「受診者にとってより良い医療とは何かをチームで考え、施策を実行し、その反応をダイレクトに実感する。」経営的な視点を持ちつつも、根底にあるのは常に「現場を良くする」という意志がチーム内に浸透していて、「数字だけ」ではない、泥臭くも温かい仕事ができていると実感しています。
入社してから2年目になりますが、PCスキルから経営知識、プロジェクトマネジメント、対外的な交渉術まで、医療現場では得られなかったスキルは日々成長できていると感じています。
求められるレベルに達せず苦労することも多いですが、メディヴァに浸透している失敗を恐れず挑戦させてくれる文化と、必ずフォローしてくれる仲間に引っ張りあげてもらっています。
医療界出身者だけでなく、異業種から来たプロフェッショナルたちが、一つの目標に向かって異なる角度からアイデアを出し合うことは日常茶飯事で、自分自身の視野も日に日に広がっていることも実感できます。開放的な議論からプロジェクトが大きく前進することは、病院では中々経験出来ないことだと思います。
私のこれからの目標は「適切な医療を受けられる仕組み作りによって、生活者一人ひとりがその人らしい生活を送れる社会を作る事」です。
その中のひとつとして、糖尿病などの生活習慣病において、患者様一人ひとりの病態だけでなく、生活背景や特性を捉えた「食事・薬・運動」をトータルで提供し、継続できる仕組みを作りたいと考えています。
理学療法士として培ってきた運動療法の知見を、病院の中という限定的な場所にとどまらず、社会の仕組みとして実装することが、今の私が果たすべき使命だと感じています。
今後コンサルタントを目指す方にとって、メディヴァは想いを形にするための土壌があり、それを支える仲間もいます。もし、医療現場を「もっとこうしたい」という想いを抱えている方がいましたら、ぜひ一度面談などで話を聞いてみると良いかもしれません。メディヴァ社員一同も、想いを話して頂ける機会を楽しみにしています。
(2026年5月掲載)