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2023/12/07/木

コラム

面接でよく出る質問に真面目に詳しくお答えします(1)

面接では必ず、知りたいこと聞きたいことをお尋ねしています。
様々な質問を出していただきますが、長年やっているうちにある程度はよく出る質問が分かってきました。

それらに対する回答をブログに書けば、落ち着いて理解していただけるかもしれませんし、予め主要な質問への回答がクリアになっていれば、面接の場ではより生産的な会話ができるかもしれないと思い、書いてみることにしました。

(1)どんな人を求めていますか?/ メディヴァで活躍するのはどんな人ですか?

 この質問は、皆さんにとってごく自然に知りたいことだと思います。
 これに対して、ごく自然に最も確実なポイントで捉えると、求めるのはメディヴァの理念を実現することに大きく貢献できる人です。つまり、医療をより良くできる具体的な物事を実現出来る人や、クライアントが求めている具体的な成果を出せる人です。

 そのために必要な要素は数え上げればキリが無いでしょうが、まずは正しい答えを導き出す思考力=考え出す力が必須です。思考力といっても、よく言われるロジカルシンキングという狭い枠に収まるものでもなく、未知の答えを創り出すためのトータル的な思考力というイメージです。論理で詰め切れるものを超えた、想像力、創造性、様々な物事から共通点を抽出したり、様々な分野の理論や原理を蓄積して援用したり、といったことも必要だと思います。

 ただし、考え出す力があったとしても、それだけでは求める成果が上がらないことも多々あります。実行力、計画力、人を巻き込む力、人を引っ張る力、人をその気にさせる力、など無くして一人だけで出せる成果などはたかが知れています。

 メディヴァの大きな特徴であると思うのは、これらの両方に優れていることが求められるということで、それはメディヴァがより良い医療という未知のものを具体的に実現することを、総合的に個人に求める、期待するという考えを持っているからです。

 現代はまだまだ分業的な考え方や、一つの価値をビジネス的に膨らませる、例えばチェーン展開や大量生産といった考え方も根強いように思いますが、その場合には個人のやりがいが軽視されたり(細分化された仕事は、目的や成果が見えにくい)、ビジネスの大きさ以外の側面、例えばそれぞれの地域に合った医療などの価値が置き去りにされてしまうように思います。

 このように書くと、一人でなんでもできるスーパーマンしか求められないと思われるかもしれませんが、最初から全てが出来る人などいません。もし自分はそうだと思っている人がいたら、かなりの確率で、それはその人の勘違いで、具体的な成果に向かって自分の責任でチャレンジしていないので、勘違いが可能なのだと思います。

 それはともかく、最初から全てが出来なくても、あるいは現時点での完成度だけを見るのではなく、将来の伸び代というか、いずれ大きく出来るようになる人の方が魅力的だと思います。
 どんな人が大きな伸び代を持っているのでしょうか?限られた時間で言い尽くすのは難しいですが、私が非常に重要だと思っているのは以下の2つのポイントです。

 ・ 目指していることが明確でブレずに少しずつでも積み上げられること
 ・ 自分に対してフィードバックを掛けて自分を変えられること

それぞれについて語ればたくさん語れるでしょうが、言葉から大体のイメージは掴めると思うので、細かく説明したり、なぜその2つが非常に重要なのかについては、機会を改めるか、面接の場でのお話に取っておきたいと思います。

(2)最初に配属された部署から異動することはできますか?

 この質問をする方の気持ちもよく分かります。 

 世の中には、一度配属になった部門からは決して異動できない会社もあるようですから、メディヴァもそうではないか?もしそうだとすると、自分の可能性が一気に狭まってしまうのではないか?

自分の方に目を向けたときに、現時点でやりたいと思っていることが一生変わらないと言い切れるか?と不安かもしれませんし、やりたいこと、目指すことがクリアだったとしても、今すぐには難しそうだと思った時にステップを踏んでそこへ向かえるかが気になるかもしれません。

メディヴァは色々なことをやっているので、色々と体験したい、幅広く活躍したいという気持ちが湧いてくるかもしれません。

 そのような気持ちから出てくる質問だと思いますが、「できます」が答えです。メディヴァには入社時の配属が最終で、決して変えられないという掟はありません。

 ただし、希望すればすぐに、100%希望通りに異動できるとは限りません。現在の社内のアサイン状況や、希望する人が取り組んでいることの進捗などの事情を考慮しながら、タイミングや異動の具体論について相談しつつ、少し長めの(1ー数年)時間軸の中で実現方法を擦り合わせていくことが通常です。

 また、何かが上手くいかないからといってすぐに別のことを求めるとか、一定の成果を出す前に飽きたから、面白くないから異動したい、といった安易な形での希望は歓迎されません。安易かどうかを客観的に判断するのは難しいので、一概に決めつけることはしませんが、少なくともどのような考え、思いから発した希望であるかを確認することは必要とされます。

 難しい面はありつつも、大きな観点で見れば、幅広い経験を持つことは人の成長にプラスでしょうし、長期間モチベーションを維持して成長し続ける、あるいは高いパフォーマンスを発揮するためには、それぞれ自分がやりたいことをやれている状態はとても重要だと思っています。

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今回は2つの質問への回答を記しましたが、いかがだったでしょうか?

他にもよく頂く質問はありますが、今回はこれくらいにします。

 最後に、「質問はありますか?」という問いの捉え方について思うことがあります。
この問いに対して「何を質問するかを評価されているのではないか?」とか「良い質問をしてアピールしなければ」「何も質問しないと評価が下がるのでは?」といった思考の動きを感じることがよくあります。
「変に探るような質問をしてマイナスに見られるより、無難な質問でやり過ごしたい」と思われているように感じることもあります。

 ですが、私は疑問に思ったことに答えたい、メディヴァのこと、社員のこと、仕事のことなどを純粋に知ってもらいたいと思っています。また、知ってもらうことがより深い理解に繋がり、ミスマッチが防げる、というプラス面に期待しています。

 もちろん、面接での対話は、お互いのことを知るためであり、その人を知るということは、ある面ではその人を評価することに繋がるとは思いますが、それは質問の場面だけに限らず、面接において全ての対話がその対象だと思います。

ということで、あまり深読みしすぎず、純粋に知りたいことを質問していただければ幸いです。(岩崎克治)