RECRUIT BLOG
2025/11/27/木
コラム
人事ブログにアクセスする方々の検索キーワードを調べると、「面接 & 質問」とか「面接で質問されること」、「メディヴァ & 面接 & 質問」などが上位にあります。また、応募の前後に人事ブログを読む方も多いようなので、「面接で質問されること」というのは多くの方が興味を持っているテーマだと思います。
ということで、今回は「面接でお聞きすること」というテーマで書いてみます。
事前にご質問の内容を公開すると、対策を考えてくる人がいて、答える内容が変わってしまうと面接での判断がより難しくなる、という危惧も無いことはありません。
でも、考えてみればいつもお聞きするのは、奇抜な特殊な質問ではなく、一般的で普通の質問です。事実と異なったことでない限りは事前に質問内容を知っているかどうかということは問題ではないと思っています。
むしろあらかじめ記憶を呼び覚ましたり、こちらの意図を理解してもらっていた方が良い可能性もあります。
では、どのような質問をするかということですが、大体は以下のようなことです。
・これまでの仕事を選んだ理由
・これまでの仕事を退職した理由
・これまでの仕事のなかで最も苦労したこと
・これまでの仕事のなかで最も頑張ったこと
・今考えている「これからやっていこうと思うこと」とその理由
・メディヴァを志望される理由
ざっと言えばこんな感じということで、これらを全部聞くというわけでも、これ以外は聞かないというわけでもありません。
どれもごく普通の質問で、質問内容自体は、おそらく市販の面接ガイドなどやネット記事などに書いてあるものだと思います。
それらの質問を通じて、
・これまで何を考えて何をやって来られたのか
・これから何をしようと思われているのか
・そのこととメディヴァに入るということはどのような関連を持っているのか
・その方の価値観、物事への取り組み方、意思決定の仕方はどんな感じなのか
などを知りたい、ということです。
そして、それらを理解することによって、私たちの会社とのマッチングが良いか?、やりたいと思われていることがメディヴァの中で出来そうか?といったことを考えていくというのが、面接における私の目的です。
実際の面接の場で感じるのは、質問自体は極めて単純明快でも、お答えの仕方はまさに千差万別であるということです。
それぞれの人生やキャリアは十人十色なので、内容は千差万別で当たり前なのですが、そういうことではなくて、理由の説明の仕方が千差万別であるということを感じます。
例えば、ある人が今日の昼ごはんにカレーを食べた理由を尋ねられたときに、「好きだから」と答えたとします。
それでも十分に理由になっていると思いますが、さらにその決定に至るまでの周辺の状況などを説明する人もいると思われます。
「誘われてその店に行ったら、メニューの中で一番好きなものがカレーだったので」と、そこまでの経緯を答える人もいるかもしれません。
「いつもは上司と一緒に昼にいくけれど、今日はたまたま一人で行くことになったので、一番好きなものを食べようと思って」と、一人のときは好きなものを食べる(そうでない場合は違う考えがあり得る)ということも回答に含める方がいるかもしれません。
別の角度から、その人がどれくらいカレーが好きなのか、というような方面へ突っ込んだ理由の場合もあるでしょう。
「たまたま見かけたカレー屋さんを見て、そういえばカレーもいいな、と思って決めた」というくらいの場合もあるでしょうし、
「すべての食べ物のなかでカレーが最も好きで、よほどの理由がない限りいつもカレーを食べている」というくらいのこともあるかもしれません。子供の頃からどれくらいカレーを愛しているか、という説明に及ぶような方もいると思います。
そのときに食べたカレーがいかに特別なものなのか(「いつも行列が出来ているカレー屋さんで、30分くらい並んでも食べる価値があるので」とか?)という方面へ広がることもあるでしょうし、その日に無性にカレーが食べたくなったか、とか、さらになぜその日に無性にカレーが食べたくなったのか、というところまで考察して理由に含める人もいるでしょう。
このように理由の捉え方には、その広さと深さにおいて大変な幅があるのだと思います。
それでは、どのような捉え方が正しいかを定めることが出来るのでしょうか?
私は、どの捉え方もご本人にとっては正しいのだと思っています。
どの答え方も理由のすべてを100%的確に言い尽くしている訳ではなく、かといって間違っているわけではなく、という感じではないでしょうか。
ただ、そのときに質問している相手にとって、または答えるご自分にとって、重要なことに対してマッチしているかどうか?ということで言えば、どの捉え方がより的確なのか、ということはあると思っています。
例えば、先ほどのお昼ごはんについての質問でいえば、
質問者が、どうすれば無性に食べたくなるようなカレーを作ることが出来るのか?を考えている人と、サラリーマンがお昼ごはんを決めるに重要な要素は何か?を調べている人では、望ましい理由の捉え方には差があるのではないでしょうか。
ですから、上記のような面接の場での質問にも、面接者である私の知りたいことに対してより適合した理由の捉え方、というものもあるはずです。
ただし、私が最初からそのような答えを期待しているわけではなく、最初は単純な質問に対して、その方がパッと思った(ご自分にとって一番直感的にピンとくる)理由を答えていただくことにもとても意味があると思っています。
そこから、徐々に追加の質問を重ねていって、それぞれの方が重大な意思決定を行なったときの背景や、決断のしかたなどについて、出来る限りバランスよく、実態に近いところを確かめていくというのが、通常の面接のプロセスです。
その理由のなかに、その方の思考様式や意思決定方法、行動様式が現れているのではないか、というのが私の基本的な考え方です。
もしかしたら普通は、面接で質問されることに対しては、より正解に近い(合格に近い)答え方があって、そのように答えるかどうかということが、面接の結果に大きく影響すると思われているのかもしれませんが、少なくともメディヴァではそのようなことはありません。
私には、面接に来られた方がどのような方で、何を考えられているのかをしっかり理解する責任があり、その方がメディヴァに入社されることがお互いにとって良いのかを考える責任があると思っています。しかし、それはとても難しいことなので、是非それに対して力を貸して欲しいというような気持ちでいつも面接や選考プロセスに臨んでいます。 (岩崎)
(人事ブログ・過去ブログ発掘シリーズ:初出 2010年4月)
筆者プロフィール
岩崎克治 Katsuji Iwasaki 株式会社メディヴァ取締役
大阪大学大学院 情報工学分野 修士課程修了。
マッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントを経て、1997年に(株)インクス入社。ITによる高速金型事業の立上げ、クライアント企業の製品開発プロセス改革等に従事。2002年メディヴァに参画。
医療分野(マネジメント、専門職)でのキャリア形成や、株式会社メディヴァに興味を持って下さった方は、こちらもぜひご覧ください↓
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