公認会計士から、クライアントに深く寄り添う医療コンサルタントの道へ。

Profile

愛知県出身。名古屋大学法学部卒業後、公認会計士試験に合格し、監査法人に勤務。 上場企業を中心に監査業務や株式上場支援を経験する中で、よりクライアントに寄り添った価値提供を志向する。メディヴァの「患者視点の医療改革」という理念に共感し、2020年に入社。現在は、病院経営改善に関する調査分析や病院建替計画策定などに携わる。

こんなことが知りたい方へ💡

-監査法人からコンサルへ転職する理由とは?
ー財務会計の専門知識が医療コンサルでどう活かせる?
-クライアントと一緒に課題解決する仕事の魅力は?

クライアントと同じ方向を向き、共に歩む仕事を求めて

10年間勤務した監査法人では、主に上場企業の法定監査業務を担当し、財務諸表(BSやPLなど)が適正かどうかをチェックする仕事をしていました。金融機関や投資家が意思決定するための重要な情報を扱う仕事で、公認会計士として専門性の高い業務でやりがいもありました。

ただ、監査業務の特性上、クライアントとは一定の距離を保つ必要があります。
加えて最終的なサービス提供先である金融機関や投資家の顔が見えないことにも、次第に物足りなさを感じるようになりました。仕事を覚え、余裕ができるにつれ、クライアントと同じ方向を向き、一緒に課題解決に取り組める仕事がしたいと考えるようになったのです。

そう考えたとき、財務・会計の知識を活かせる領域として、コンサルティング業務が思い浮かびました。特に関心があったのが事業再生の分野です。
さらに、どんな分野でどんな価値を作るかを具体的に考えた結果、自身が幼少期に入院した経緯があったことから医療業界へ、病院・クリニックの経営改善へと焦点が絞られていきました。

そして、医療機関の経営改善に携われるメディヴァの存在を知り、ここでなら自分のスキルを活かしながら、よりクライアントに寄り添った仕事ができるのではないかと感じ、入社を決めました。

「数値」から「未来」へ。公認会計士の経験が活きる場面

現在は医療機関向けのコンサルティングを担当し、病院・クリニック・介護施設の複数の経営改善支援を行っています。

具体的には、病院建替計画の評価・立案、経営計画のモニタリング、クリニックの事業運営支援、介護事業のDX推進など、会計・財務を軸として幅広い課題解決に取り組んでいます。

監査法人時代は、財務データの正確性をチェックするのが主な業務でしたが、現在はそれを「生きた情報」として活用し、経営の意思決定につなげることが求められます。クライアントと直接対話しながら、未来に向けた改善策を提案し、一緒に課題解決へ取り組む点が、監査業務との違いです。

日々の業務では、社外では病院や介護施設の経営層や金融機関と関わる機会が多いですし、社内では様々な部門のメンバーと関わりますが、特に医療現場の経験を持つメンバーからサポートを受けることが多いです。

自分の強みである財務・会計の知識を活かしつつ、専門性の異なるチームと協力することでより良い仕事ができると感じています。

クライアントとの対話と関わりが磨く、コンサルティング力

入社後、最も苦労したのはプレゼンやファシリテーションです。
監査法人時代は、クライアントとの距離が一定程度あったため、人前で話す機会が少なく、転職して最初の1年ほどは、プレゼンの場面でうまく伝えられず苦労しました。
しかし、毎週のようにクライアントと接する中で、徐々に伝え方のコツを掴み、今では「分かりやすい」と言っていただけることも増えてきました。

また、経営改善のプロジェクトに携わる中で、クライアントと一緒に改善策を考え、結果的に数値が改善してクライアントから直接「メディヴァに入ってもらってよかった」と言われることがあります。その瞬間、自分の仕事が役に立っていると実感し、大きなやりがいを感じます。

目標は、医療を深く知り経営を支える会計士へ

今後は、財務デューデリジェンス(財務DD)と事業デューデリジェンス(事業DD)をセットで提供できるようにしたいと考えています。
これをすることで、データ整理やプロセスの重複を減らし、業務効率化に繋がって、クライアントの時間的・金銭的負担を抑えることができます。

また、社内の財務・会計面でのDX推進にも取り組んでおり、業務の効率化を進めることも目標のひとつです。

将来的には、医療事業を深く理解できる会計士になりたいと考えています。表面的な数値のチェックにとどまらず、その背景を正しく把握し、経営の意思決定に活かせるような提案ができる存在になりたいと思っています。

私は医療業界をほとんど知らずに入社しましたが、自分が得意な分野を活かしながら、周囲のサポートを受けて学び、成長することができました。
社内でフォローアップしあったり、互いの知見や強みを活かしあったりすること、また個々人の裁量もあり働き方の自由度も高いこと、それらの良さが同居するメディヴァの風土は働きやすくとても良いなと感じます。

同じように業界未経験でも医療に貢献したい方、これから挑戦したい方も安心して飛び込んでほしいと思っています。

(2025年5月掲載)

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