RECRUIT BLOG
2024/06/28/金
働く人たち
こんにちは。採用担当の村山です。
社内発スタートアップのコミュニティホスピタル事業。
医療界に新たな価値を提示する事業として、地域医療の再生を推進しています。
今回の人事ブログでは、コミュニティホスピタル事業の
具体的な仕事内容ややりがいなど、3名のコンサルタントに話を聞きました。
各々の取り組みや思いなど、生の声をお届けします。
<目次> 1. ”コミュニティホスピタル事業”とは? 2.この仕事で気をつけていること、必要なスキルは? 3.それぞれが感じている”やりがい”とは何か? |
<コンサルタントの紹介> 👤伊藤 元理学療法士(2020年入社) 👤野中 元化学メーカー管理会計(2023年入社) 👤樋口 元病院の経営マネジメント(2022年入社) |
●これまでにない発想をカタチにした新規事業と聞きました。どんな事業なのでしょうか?
【樋口】 皆さまもご存じの通り、日本の医療界は、少子高齢化や人手不足による業務負担の増加、デジタル化の遅れ、医療費の高騰など抱える課題は多種多様です。そして、今もなお時代の変化に対応できずに、経営難に苦しむ中小病院の数は膨大です。
この諸問題を放置すればさらなる困難に直面することが予想されますので、より踏み込んだ改革に乗り出したのが、今回のテーマである”コミュニティホスピタル事業”です。
【伊藤】 高齢化社会で必要なのは、病院機能の見直しによる回復期機能と地域の在宅医療、双方の拡充が必要であるため、今まさに都道府県別に計画が進んでいます。コミュニティホスピタルは、この両方を積極的に担い、入院・外来・在宅・地域をシームレスに、超急性期以外の医療とケアをワンストップで提供する病院のことです。
これから高齢者の割合が増えていく中で全国の中小病院が必要なことは、病気だけでなく「人をみること、地域で支えていくこと」。そのために、コミュニティホスピタル事業では、地域と病院とがつながって地域住民が安心できる地域づくり、関わる人たちが協働しやすいようなDX、総合診療を軸とした人財育成などに取り組んでいます。
【野中】 病院がコミュニティホスピタルに転換することで、患者さんは病気だけでなく、治し支える医療を受けられる。地域としては「この病院があるから安心」といった拠り所になる。そして医療者にとっては、本来やるべき仕事に集中し、成長しながらいきいきと働ける場所へと生まれ変わっていく。社会に求められる病院の新しい在り方をつくる事業だと思っています。
●業務の幅は広そうですね。具体的な仕事内容を教えてください。
【樋口】 はい。専門研修プログラムを受けている専攻医の受入れ体制づくりや、ケアマネ、訪問看護や訪問リハビリなど多職種連携を目的とした講習会の企画や運営、それ以外に院内の組織制度づくり、採用活動といった様々なことに携わっています。
他にも、地域住民向けの講習会や交流の場も積極的に企画し実行しています。これらの活動を継続することにより、徐々に地域の繋がりが強固になっていくのを感じています。
【伊藤】 仕事内容は本当に幅広いです。私もコミュニティホスピタルにマッチする人材の採用をしたり、残業を減らすためにシステム導入をして業務改善をしたり、必要な備品の購入相談を受けたり…医療現場が困っていることであれば、何でも対応していますよ。
【野中】 病院で働く人たちが医療に集中できるようにするのもコミュニティホスピタル事業の大切な目的の一つですから、それを達成するためであればなんでもやっていますね。
私が担当している産婦人科病院のクライアントはまだ支援を始めて間もなく、今は組織図やルール、ガバナンスの整備など組織の土台作りに取り組んでいます。それ以外にも、その病院の中心である「お産」の数を増やすため、現場の方と一緒に施策を検討し、実行しています。
もっと長期的に見たときには産科以外の診療科や、同じグループのクリニックも含めて地域住民の方々に頼りにしてもらえる病院を目指しているので、視野が狭くならないように気を付けています。
【樋口】 視野を広くもつとたくさんのアイデアが浮かびますね。私がもう一つ力を入れていることは、この事業に興味を持つ医療者を増やすことです。研修会などで、医師や看護師など医療従事者が学びを得て、コミュニティホスピタルのマインドをもった人が育ち、そして教える側もまた学びを深めていく、そんな相乗効果がある場所をつくりたいと思い、日々取り組んでいます。
【伊藤】 将来を見据えた活動ですね。私たちが目指していることは、それぞれの病院がコミュニティホスピタルに転換するための活動を継続的に、かつ自律的に行えるようにすることの「全て」です。私のクライアントは”フラッグシップモデル”の構築という段階で、今は病院に来る患者さんに必要な医療を提供できる環境づくりの支援を行っています。
●この仕事で難しいと感じることや、気をつけていることがあったら教えてください。
【樋口】 そうですね。この事業は新しい取り組みばかりなので、元々勤めている医療スタッフからすると、私たちは「変化をもたらす人」になるんです。医療スタッフは日々忙しく働いているので、どうしても変化を負担と感じてしまい、時々敬遠されることがあります。
それでも一つひとつ丁寧に意義を伝えていくこと、現場ではできるだけオープンに話すこと、そして一方的ではなく共に変化していく仲間を増やすことを意識していくと、次第に受け入れてもらえて、今は一緒に取り組めているといった実感を得られています。
【伊藤】 ちゃんと伝わると自然と現場が動き出すので嬉しくなりますね。私も客観性のある事実を整理すること、わかりやすく話せるようにロジックを組み立てること、毅然とした態度でお伝えをすること、相手の話を傾聴することが共通要素として思い浮かびます
資料づくりも一人で仕上げないで「一緒に考える」という過程を意識しています。決して他人事と思わず、自分事として一緒に考えることを心がけて対応しています。
【野中】 私は医療スタッフとの距離感のバランスですね。同じ立場で物事を見るのも大事ですが、あえて離れた場所で見ていくことも必要で、関係性をつくりつつも、距離は保つというのはとても難しいコミュニケーションだと思います。
私のプロジェクトは支援に入ってまだ間もないこともあり、医療スタッフの方々の反応は期待半分、不安半分という感じがしています。まずは仲間と認識してもらうことが課題ですね。小さな取り組みであってもスタッフを巻き込んで一緒に進めていく過程で、信頼関係と連帯感が生まれるようにしていきたいと思います。
●どのプロジェクトでも関係性づくりが大事なことが分かりました。そのためには、どのようなスキルが必要だと思いますか?
【樋口】 必要なのは“リーダーシップ”ですね。これは組織を引っ張るリーダーという意味ではありません。組織の目指す方向性や目標を示して、スタッフが自律的に動けるようにし、達成へと導くスキルのことです。それ以外にも、どんなタイプの人であったとしても相手の力を引き出すコミュニケーション力や、時には最終責任者として厳しい判断をする力も必要だと考えています。
【伊藤】 それも大事ですね。関係性づくりには「正しく聞くチカラ」が大事だと思っています。それは、「事実を正確に把握する」「事実と解釈を聞きながら分ける」「相手の気持ちを慮る」「要点を整理して論理を組み立てる」など、様々な要素がありますが、ここが崩れると後に積み上げられるものが歪んでしまいます。
【野中】 必要と思うのは「推進力」ですね。人を巻き込んで意見を聞きつつ、決める時には決めて物事を進めていくことが大事だと考えています。
●次に、この仕事のやりがいをお聞かせください。
【野中】 そうですね。自分が中心になって進めてきた施策が形になった時と、施策の効果が表れたときに「やって良かった」とやりがいを感じています。それ以外にも、この事業は全国の医療機関が注目しているので、参考にしてもらえると思うともっと貢献したいと思ってしまいます。
【樋口】 私も同じです。日頃、コツコツと地道に取り組む作業も多くありますが、それが形になったり、誰かに喜ばれたりすると嬉しいと感じます。
【伊藤】 私は何かに困っている人が相談をしに来てくれたときですかね。相談の大小は関係なく、その人にとって大切な悩みを解決したいと相談してくれた事実を大事にしたいと思っています。
【野中】 相談するのは勇気が要りますし、何よりも相手を信頼している現れだと思います。他にも、この仕事は思った以上に早い段階で裁量を持ったマネジメントに取り組めるんですよね。
というのは、私は昨年8月に入職したのですが、アサインされたプロジェクトの業務改善や組織作りの場面で、課題に対してアイデアを出したところ、それを主体的に人を巻き込みつつ実行する所まで、自ら進めることができました。大変に感じる部分はあるものの、自分の働きがダイレクトに反映されるため非常にやりがいがあります。
【伊藤】 割と早い段階から色んなことにチャレンジできる会社ですよね。私もそうでした。これまでの知識やスキルなどを活かしながら、OJTで経験を積んで、様々なことを修得していける仕事だと思います。
【樋口】 私も面接の時にやりたいと話していた「病院経営に関わりながら、人を診る医療・地域医療を創る」ことに取り組めているので、今後も患者さんと地域住民、医療者の双方にとって意味があることを行っていきたいですね。
●どんなところがこの事業の魅力だと思いますか?
【樋口】 色々とありますが、病院と地域の人々がコミュニケーションを取りやすくしていくところに魅力を感じています。垣根を無くしていくには、病院側が「地域と共に取り組もう」という意識をもって積極的に外に出ていくことが必要なんです。働く人の意識や人間力も大事になると考えています。
【伊藤】 付け加えるなら、「患者さん / 医療者 / 地域社会の三方良し」を実現できる病院を増やすという魅力もありますね。
一人の患者さんに対して、多職種が一丸となって本気で考える。それは病気といった側面だけではなく、退院したあとの生活、言い換えればその方の「人生を診る」ということ。それとともに、医療を提供する「病院で働く人」が最も働き甲斐のある環境にすること。そして、患者さんを取り巻く「過ごしたい地域づくり」を行うこと。これら3つの視点の価値を追及しているのが特徴だと思います。
ミッションは、最も患者さん想いで、医療者も働きがいがある病院と地域コミュニティを全国につくり、それを通して安心して幸せに暮らせる地域社会づくりを実現すること。私はここに惹かれました。
【野中】 コミュニティホスピタルへ転換した病院は「病気やけがをしたら行く所」ではなく「普段から地域住民の健康を支えるハブ」として、再定義していることが魅力だと感じています。私自身、医療機関の支援というよりは、地域づくり、街づくりとしての視点で取り組んでいます。そう考えることで、患者さんのためにはどうしたらより良くなるか、患者さんは何を求めているのか、を広い視野でみることができると思っています。
●今後の皆さんの目標をお聞かせください。
【野中】コミュニティホスピタル事業を全国に広げて機能させることで、健康寿命を延ばし、地域の人のQOLを向上させていきたいです。
【樋口】 私も同じですね。今は関東が中心ですが、地方にもどんどん展開していき、地域住民の皆さまも地域の働き手も活き活きと過ごせる病院づくりがしたいです。
【伊藤】 チームの目標は「100のコミュニティホスピタルに転換した病院をつくる!」ですが、私はまず人に自慢ができる”フラッグシップモデルとなる病院”をしっかりと組み立てることを目指しています。
その病院にかかわった患者さんやそのご家族が「ここにお世話になれてよかった」と心から思える場所であること、そこで働く人が自分のやりたいことを達成するために前向きに努力して、かつ仲間を大切にできる場所であること。非常に抽象的ですが、自信を持って人に紹介できる場所にすることが今の私の目標です。
●最後に、応募を検討されている方に一言いただけますか?
【野中】 元々医療に関する知識はなく違う業界から転職しましたが、実務に即して都度勉強していけば良いと思います。むしろ医療現場の運営支援(ハンズオン)では、対人コミュニケーション能力やマネジメント能力を求められます。
また、メディヴァはやりたいことを大事にしてくれる会社ですので、コミュニティホスピタルに興味を持っていただけたのなら、できるかできないかはあまり心配せずに、まずはその思いを面接担当者にぶつけてみてはいかがでしょうか。
【樋口】 医療というと「専門的な知識がいるのでは?」と思われるかもしれないですが、他業界からの視点が活かせるのがコミュニティホスピタル事業の運営支援だと思います。
例えばDXでは、医療界はその個人情報の重さから、他業界よりかなり遅れているので、固定概念にとらわれずに「こんなことできるのでは?」というアイデアが大事だったりします。 現場の組織運営では、人事・労務、経理、教育研修や組織のマネジメント、製造のようなロジスティック、地域に出向く営業などのあらゆる経験が活かせます。もしこの事業がいいなと思っていただけたら、是非飛び込んでみていただきたいです。
【伊藤】 私はもともと医療専門職でした。今はコンサルタントという立場で医療現場にいますが、臨床経験を通して得た多くのスキルや知識を活かすことができています。医療現場の雰囲気を理解しているので、現場の方々とのコミュニケーションも円滑にできていますし、臨床で培った傾聴スキルや、臨床推論能力も活かせる場面がたくさんあるなと感じています。
「医療現場で感じるリアルな課題を解決したい」という方にとってはとてもフィットする仕事だと思いますので、私たちと一緒にコミュニティホスピタルを全国に広げていきましょう!
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各々が取り組むコミュニティホスピタル事業について、いかがでしたでしょうか?
今回話を聞いて、病院が地域の中心となり安心して暮らせる地域づくりを目指していることが分かりました。また、コンサルタントは患者さんだけではなく、地域や医療者のことも深く考えていることも伝わってきました。そして、個々の思いや一つひとつの取り組みが積み重なり、地域を支える病院へと生まれ変わっていくことも理解できました。
この事業に興味をお持ちいただけた方は、ぜひご連絡ください!
(採用担当:村山)
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