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2024/09/17/火

日常

「私の大失敗」~いま明かす“あんなこと”、“こんなこと”~ ④

メディヴァ社員に過去の失敗談を語ってもらうシリーズ。3年ぶりの第4回をお届けします。

ネットやテレビ、日常会話でも、とかく成功談が披露されることが多いですが、皆さん失敗談のほうを聞きたくないでしょうか?世の中に流れてくる情報をそのまま受け入れていると、「失敗などあってはならない」「分かりやすい社会的成功以外は敗北だ」といったプレッシャーを受ける気がします。それは個人にとっても世の中にとってもあまり良くないと私は思います。

人間必ず失敗はありますし、それを乗り越えて進み、成長していくものだと思います。
単純に誰かの失敗談を聞けば、自分だけじゃないんだと気持ちが救われるようにも思って、このシリーズを始めました。

アンケートは失敗談の内容に加えて「失敗のレベル」と「失敗によって得られた教訓や変化」の2つについて聞きました。失敗のレベルは以下の5つからの選択です。

失敗のレベル(5段階)

⭐️(私にとってはこの程度の失敗は日常茶飯事に近い)
⭐️⭐️(そこそこ手痛い失敗だがまだ笑い飛ばせる範囲だ)
⭐️⭐️⭐️(かなりの大きな失敗だ。出来れば忘れたいレベル)
⭐️⭐️⭐️⭐️(人生で上位10番くらいに入る。忘れようとしても無理)
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(人生最大と言える失敗だ。一生語らずに終えるつもりだった)

それでは、⭐️1つの失敗から順に紹介していきます。

ー今回寄せられた失敗談(11件)ー

⭐️(私にとってはこの程度の失敗は日常茶飯事に近い)

(1)
看護学生時代、病院実習での出来事。
実習では毎朝、朝の申し送りでスタッフ全員に注目される中挨拶しなければなりません。
その日は初日、しかもコワい人が多いと噂されていた実習先でガチガチに緊張した私は大きな声で、


「おはようございません!」と挨拶してしまいました。


 もちろん周りはザワつき、私はなぜか
「もちろんおはようございます!」と謎の訂正で罪を重ねました。

 (失礼しましたとか言えなかったのだろうか・・・・?)

【教訓】
・噂などに惑わされず一定の心でいること。
・失敗したらリカバリーできる準備を。
・(結局、思ったより病棟の看護師さんたち優しかったです…)

(2)  
もう20年以上前、結婚したばかりの頃です。披露宴に出席できなかった遠方の祖母に挨拶に行きましたが、せっかくだからと叔父さんが車で観光地を案内してくれ、そのまま駅まで送ってくれました。

最後の信号待ちをしている時に叔父さんが胸のポケットから折りたたんだお札らしきものを取り出し、
「ほらこれ」と言って後部座席に向かって差し出しました。
(わーいお小遣いだ)と思いながら、その折りたたんだものを見ると、さっき行った観光施設の入場券でした。

「おじさん、これ・・・」
「いや、いいから」

「あの、違うみたい」
「遠慮しなくていいから」

とモジモジしながらあと1〜2往復しました。

叔父さんがお金だと言っていないのに、こちらから「お金じゃない」と言うのもなあ、と思ってうまく伝えられませんでした。

最終的には叔父さんが気付いてくれて「間違えた。ははは。」と事なきを得ましたが、あの時に一発でうまく言えなかったことは今でも時々思い出します。

(面白い失敗は何かあったかなと考えて思い出した話です。自分の失敗の名目で叔父さんの失敗をネタにしました。ごめんなさい)

【教訓】
・相手の間違いをスマートに指摘するのはなかなか難しいので、普段から、こういう事態に備えて色々なシミュレーションしておいた方が良い。

(あの時どうすれば良かったのでしょうか。黙ってそのまま受け取って「ありがとう!!」と言っておいた方が良かったのか、さっと受け取ってから「叔父さん、これ入場券!」と言えば良かったのでしょうか?)


(3)
 前職で営業をしていた頃の話。
某医療圏で最も大きい病院の副院長だが、同業者の間では営業嫌いで評判の、とても恐い女性医師を担当していたが、ある時、主催した講演会の座長を引き受けていただいたので、会場までの切符を開催1週間前にお届けしていた。

当日、会場で顔をこわばらせながらお出迎えすると、開口一番「〇〇さん(筆者)、この切符間違ってました。立て替えたので返金していただけますか?」と一言。確認すると、本来なら「特急しなの」の切符を用意するところ、「特急あずさ」の切符をお渡ししていたことが発覚。

「も、も、も、も、申し訳、ございません・・・・・」私は目の前が真っ白になり、一緒にいた上司のスキンヘッドから湯気が出ている他は何も見えなくなった。

講演会後、関西弁の上司にしこたまお説教を頂戴し、翌日先生に謝罪に伺うと「〇〇くん(筆者)、大丈夫だった?あれは上司怒るでしょ~」と、意外にもご機嫌の様子。

 曰く、 日ごろから私が注意欠陥の傾向が強いと察していたらしく、今回のチケットも「やっぱりあの子、そういうところあるよね」と、同席した同じ病院の医師と笑い話にしていたらしい(普段は抜け目なく対応していたつもりでしたが・・・・)。

 それをきっかけに可愛がっていただき、低迷していた自社製品はあれよあれよという間に院内トップシェアになったので、なんというか結果オーライでしたが、今思い出してもゾッとする出来事でした。

【教訓】
・自分を信じない。
・仕事は抜け漏れが発生する前提で、他人に迷惑をかける前に気づく仕組みを作る。
・おそらく一生ポンコツなので、支えてくれる周囲に感謝し、恩は(ポンコツですぐ忘れるので)忘れないうちに返し、謙虚に生きる。

⭐️⭐️(そこそこの手痛い失敗だがまだ笑い飛ばせる範囲だ)  

(4)
3歳の頃、父が電動ひげ剃りを使っているのを見て「僕もやってみたい!」と思い、近くにあったそれらしきもの(電動毛玉取り)をアゴに当てました。

結果はいうまでもなく、、血まみれになりました。
母は見たことがないくらい出血している私を見て救急車を呼ぼうか真剣に考えたそうです。

大人になった今やるとどうなるんだろう(意外とヒゲが剃れるかも?)、、

【教訓】
モノには用途というものがある!

(5)
子供2人(小6、小3)と映画「RRR」が面白いと聞いて予約して観に行った。

ららぽーと横浜、予約番号で発券しようとすると予約されていないようだ。
スマホのメールを見ると映画館名は「港北」と書かれている。

映画館を間違った!

車で移動したら20分、ギリギリ間に合う。半ギレ気味の子供をなだめつつ車で商業施設ノースポート・モールの「イオンシネマ港北ニュータウン」に移動してなんとか間に合った。

予約番号で発券しようとすると数字の桁が足りない。・・・・・・・。映画館をまた間違った!

動揺で震える指で映画館名で場所を検索すると隣の駅にある商業施設「港北東急」の映画館「109シネマズ港北」!車で移動するしかなく10分はかかる、もう間に合わない。

キレている子供2人に謝りながら、無意味な駐車場料金を払って移動。到着したときには、予告も終わって本編開始15分くらいか。主人公がなぜ虎と戦っているのかわからないまま席についた。その後、2年経つが子供達と映画のたびに場所を間違っていないか疑われる。   

【教訓】
・映画館の名前はもっとわかりやすい方がいい。
・RRRの最初の15分は満足度には関係なかった。

(6)
3年ほど前に水泳のマスターズデビューをしました。はじめてのことでレースまでの流れがよくわからないままに点呼が終わり、コースまで案内されました。

点呼の時、私の前に並ぶべき人が現れませんでした。「棄権なんだ~前につめなきゃ」と思いつつ、いよいよスタート台の上にあがる自分の順番になりました。こんな種類の緊張は、何年ぶりだろうか?・・・と思っている間にレーズは無事終了。

タイムを見上げると、、、「ん??」 数字が出ていません。プールサイドにいた係員の人たちもなにやらざわざわしています。なにかの間違いかな~と 終了した安心感でほわほわしながら、チームメンバーの待つ場所に戻ったら、こちらもざわざわしています。

「失格になってるよ!!」

前に詰めたため、本来の泳ぐべきコースではなかった隣のコースを泳いでしまい失格になったのです。 結果、私のデビュータイムは記録に残らず、残念な結果になりました。 自分のコースは、当日何があっても変わらないということを初めて知りました。 「思い込みはいけないな~」と、身にしみた出来事でした。

【教訓】
いかなるときも「思い込みはいけないな~」と思いました。特に初めての時はなおさらです。

(7)

朝の通勤中満員電車だったためリュックを網棚に置いていたら、会社PC、私物PC・iPad、会社と私物の外付けHDDが入っているリュックごと忘れて職場へ行ってしまった。
幸い、鉄道会社に問い合わせて手元に戻ったが、無くしていたら人生で1番の大打撃だったはず。
(*会社支給のものはすぐに遠隔でロックされます)

【教訓】
・もしもの時のため、PCのパスワードは複雑なものに変更した。
・無くしても探せるように位置情報の共有をON
・自分の場合、忘れるので網棚への荷物置きはしないようにした。
・忘れ物の問い合わせ情報は1時間ごとに更新される。繰り返し電話し問い合わせるようにする。

(8)
 大学生の頃、京都駅の改札前にあるパン屋でアルバイトをしていた時のことです。

 いつも国内外からのお客さまで溢れていましたが、大きなカメラを首からぶら下げた中国のお客さまをお見掛けすることが多々ありました。

  ある日、大きなカメラをぶら下げている方がレジにやってきました。まだ買い物袋が有料化していない頃で、「お手提げ袋は紙かナイロンどちらがよろしいですか?」と聞く流れがあったのですが、もう完全に中国から来た方だと思い、袋を見せながら「paper or nylon?」と聞きました。(今思えば適当な英語です) すると、「あ、紙で」と返ってきたので、はっとしました。

 めちゃくちゃ日本人でした。。。

【教訓】
・思い込みで発言、行動しない。
・(失敗する以前の問題ですが…)英語をもっと勉強すべき。
・ある意味、レジ袋の有料化は正解だったかも。

⭐️⭐️⭐️(かなりの大きな失敗だ。出来れば忘れたいレベル)  

(9)
大学時代は酒豪と呼ばれていた私。

新卒で入った病院の歓迎会でも調子よく飲んで、飲んで、飲んで… しっかり記憶をなくし、帰り道は同期を後ろから蹴り飛ばしながら歩いて帰ったとか。

翌日は二日酔いのまま患者さんの対応をし、休憩時間にはトイレにこもる始末。医療職としていかがなものかと、その日からお酒はほどほどに飲むようになりました。

この話を、お酒大好きな看護師の友達にすると「私は二日酔いでICUの洗面台で吐いた」と言われました。

【教訓】
・上には上がいる
・蹴り飛ばしても家まで送り届けてくれた同期は一生ものの仲間!

⭐️⭐️⭐️⭐️(人生で上位10番くらいに入る。忘れようとしても無理)  

(10)
新卒のときに唯一申し込んでいた企業の入職面接に30分遅刻した(しかも面接相手が取締役だった)。心から謝罪をして「どうしても貴社に入職したい」と熱意を伝えたら面接をしていただけて、内定までいただけた。

【教訓】
①ミスや不注意はいつ何時も起こりうる。
②素直であること、心から熱意を伝えることの大事さを思い知った。
③(これだけ盛大にミスをやらかしても)内定をいただけたので、行動ルールや価値観どころか人生が変わった。

(11)
学生時代に企業見学で鳥取県へ行きました。訪問先は大山(だいせん)の麓。

事前にネットで調べ、最寄駅から現地までは駅前でタクシーを拾っていこうと計画していましたが、
当日、最寄駅に到着してびっくり。

駅は無人駅で駅前はロータリーすらなく、一面の農地(おそらくジャガイモ畑)。

タクシーは一台も止まっておらず(近くにタクシー会社すらありませんでした)、

やむなく大山の麓を約2時間かけて走り、目的地まで到着。

企業側に事情を伝え、帰りは車で送ってもらいました。(気合入ってるね(笑)、と笑われました。)

【教訓】
行動する前に、入念な下調べと代替案を2~3個くらい準備するようになりました。
(今はネットが便利なので、近隣をストリートビューで探索してから当日に臨むようにしています。)
ーーー

以上が今回寄せられた失敗談です。いかがだったでしょうか。
私は毎回このシリーズから元気をもらっています。

人の不幸を喜んでるという訳ではなく、自分以外の人も等しく失敗をしていることで気持ちが癒され、失敗をオープンに語る時の明るさやエネルギーに惹かれているのだと思います。 よろしければ、第1回第2回第3回も読んでみてください。(岩崎克治)