RECRUIT BLOG
2020/09/01/火
日常
採用チームでは「人事ブログの新しいシリーズ企画はないか?」と日々相談していますが、もしかしたら久々の大型シリーズになるかもしれない企画案が出ました。タイトルの通り、社員から失敗談を募集して紹介しよう!というものです。
ネットでもテレビ、雑誌でも、とかく成功談が披露されることが多いですが、よく考えれば皆さん失敗談のほうを聞きたくないでしょうか?世の中に流れてくる情報をそのまま受け入れていると、「失敗などあってはならない」「分かりやすい社会的成功以外は敗北だ」といったプレッシャーを受ける気がします。それは個人にとっても世の中にとってもあまり良くないと私は思います。
人間必ず失敗はありますし、それを乗り越えて進み、成長していくものだと思いますし、単純に誰かの失敗談を聞けば、自分だけじゃないんだと気持ちが救われるようにも思います。
まずは行動。やってみようと早速アンケートを社内に送ったところ、15件の回答をもらいました。過去のアンケートに比べて決して反応が良い訳ではないのですが、おそらく、アンケートが初めてのタイプなので社員の皆も温度感、距離感を計って慎重になっているのかなと思います。でも中身を見るとなかなか濃いです。
勝手ながら私はこれをシリーズ化しようと決めていますので、まず初回を呼び水にして、これから継続的に失敗談を掬い上げていきます。そうすれば必ず会社と社会の皆様の糧となるものが出来ると信じています(大袈裟か)。
アンケートは、
①失敗談の中身
②失敗のレベル(5段階)
☆(私にとってはこの程度の失敗は日常茶飯事に近い)
☆☆(そこそこ手痛い失敗だがまだ笑い飛ばせる範囲だ)
☆☆☆(かなりの大きな失敗だ。出来れば忘れたいレベル)
☆☆☆☆(人生で上位10番くらいに入る。忘れようとしても無理)
☆☆☆☆☆(人生最大と言える失敗だ。一生語らずに終えるつもりだった)
③失敗から得た教訓や自分の変化(行動ルールや価値観)
の3問です。
前置きが長くなりましたが、順に紹介していきます。
エピソードの後に本人申告のレベル評価(☆の数、以下、本人評価)、その後に勝手ながら私の思う☆の数(以下、編・評価)を付けました。編集者のコメントは斜字体で書かせてもらいます)
—
(1)息子が幼稚園のとき、普段は給食でしたが、お弁当が必要なときにお弁当を忘れました。
一回目:玄関に忘れまったく気づかず、幼稚園の先生が買って食べさせてくれました。
二回目:幼稚園入口で気づきましたが、車に置き忘れたのですぐに届けました。
三回目:幼稚園入口で気づきましたが、車でなく家に忘れたので取りに帰って届けました。
つい先日:夏休みの学童保育のお弁当を自宅に忘れて取りに帰りました。
【教訓】息子に日ごろから自分の荷物を確認するよう言って聞かせ、自分とのダブルチェックを心がけていますが、急いでいると忘れてしまいます、、、。忘れたら、あきらめて取りに帰るか、忘れても何とかしてもらいます、、、。
本人評価:☆☆
編・評価:☆
(微妙に息子さんのせいにしているところがじわじわ笑えました)
(2)在宅勤務が増えたせいか、パソコンを自宅の机に出したまま寝ることが増えました。朝、出社したらパソコンが入っていなく、すぐ帰宅して在宅勤務することとなりました。幸い自宅勤務でも可能なスケジュールだったため大事には至らなかったが、朝、どっと疲れました。
【教訓】夜の作業が終わったら、カバンの中に、パソコンを戻すように心がける。
本人評価:☆☆
編・評価:☆
(朝デスクに座ったらパソコンがない!それは大変でした、でも☆1つかな、、、ごめんなさい)
(3)社会人一年目のときに前日飲みすぎて寝坊したこと。しかも職場に着いてから申し訳なさすぎて号泣しました。
【教訓・その後の変化】当時の上長に「飲みすぎて!!寝坊しましたあ!!」と洗いざらい白状したら「言い訳しないのが大変漢らしい」とむしろ褒められました。そこからミスをしても他責せず、自分の行いの責任は自分でとろうと心の底から思い、実行しています。ちなみに漢らしいと言われましたが、私は女性です。
本人評価:☆☆
編・評価:☆☆☆
(最後の落としが上手いです☺これが☆2つというのはやっぱり「漢らしい」(笑)。)
(4)高校の卒業式の日、3年間想いを寄せていた子に人生初の告白をし、宗教の勧誘に間違われ、結果振られたこと。(立ち直るのに1年かかりました。)
【教訓】彼を知り己を知れば百戦殆からず
本人評価:☆
編・評価:☆☆
(これが本人評価☆一つとは、かなりなツワモノです👍)
(5)今から十数年以上前の話です。ぐっすり眠って気持ちよく起きたら始業時刻2分後でした。
【教訓】油断大敵。目覚まし時計は4つ(現在は2つ)。
本人評価:☆☆☆☆
編・評価:☆☆
(そんなにぐっすり眠れるなんて素晴らしいじゃないですか!!😊)
(6)結婚の報告に夫の実家へあいさつに行ったとき。夕食時に血液型の話で盛り上がりました。事前に夫からおばあちゃまがB型だと聞いていたので、該当者のいないAB型について「AB型は天才か変態なんですよね~(わっはは)」と笑っていたらおばあちゃんが「じゃあおばあちゃんは変態だね」。その場の空気が凍りました。あの日ほど事前情報の誤りを恨んだ日はありません。
【教訓】裏をとるなら数人からとっておけ
本人評価:☆☆
編・評価:☆☆☆
(結婚の挨拶の場で「わっはは」と笑えるとは。大物です。)
(7)医療機関に入職して間もなく(小児科の)定期予防接種の記録を母子手帳に記載する業務を急に担当したときのこと。普通は左右の上腕に注射するのですが、泣きやまず暴れるお子さんや、前回接種した部分が腫れていたりすると、臀部(おしり)に注射することがありました。運悪くわたしが遭遇したお子様は臀部に注射することになったのですが、母子手帳に接種場所と注射の量を記録するときに、入職したばかりの私は緊張し、さらに患者様をお待たせしていることに焦りが生じ、どうしても、おしり⇒臀部が想起できず【右おしり 0.5ml】と記載してしまいました。
【教訓】落ち着くこと。
本人評価:☆☆
編・評価:☆
(おしり、むしろ小児科ならGoodじゃないでしょうか。)
(8)ベトナムで放射線技師をしていたとき、私の発音が悪くて、撮影する子供のお母さんに、その子供の腕を抑えてもらうはずが、子供の耳を引っ張らせてしまいました・・・真剣にお母さんが両耳を引っ張っている姿に思わず笑ってしまいました。その時のお子ちゃま、お母さん、本当にごめんなさい。
【その後の変化】ベトナム語の発音を相当意識して勉強しました。お陰で帰国する頃には、日本人と信じてもらえない事態に陥りました・・・。
本人評価:☆☆☆☆
編・評価:☆
(いまごろベトナムで子供の耳を引っ張る療法が普及しているかもしれませんよ!?)
(9)
実印、印鑑証明書、マイナンバーカード、住民票、住民票カード、免許証、財布を帰省途中でまとめて紛失
【教訓】ポケモンGOは控える
本人評価:☆☆
編・評価:☆☆☆☆
(ポケモンGOと紛失の関係性が気になる。。さらっと書かれてますが、大変なことですよね?)
(10)漫画のような話ですが、20代の頃、お茶出しの際コードに足をひっかけて6つお茶が載ったトレーを空中に放り投げてしまいました。運がいいのか分かりませんが、お客様にはかからず自分がシャワーのように浴びてしまいました。その後、上司がお菓子をくれました。
【教訓】足元は気を付ける
本人評価:☆☆
編・評価:☆☆☆
(間違いなく運がいいですね。お客様がびしょ濡れになった姿を想像すれば。)
(11)
小学6年の修学旅行、帰路での出来事です。
そのころ学校で”大”をしようものなら大騒ぎ。正当にトイレでしているのに「xxxたれ」と言われていました。それを恐れて修学旅行のあいだ我慢し続けた結果、限界に達したようで新幹線の男子小用トイレで用を足そうとしたら思わず少しだけ。。(汗)
慌ててなんとか処理し、(何をどう処理したのかよく覚えていない。。。)席に戻ったけど、
周りの友達がなんだかザワザワ。適当に誤魔化しつつ全力でお尻を固く閉ざし続けました。
(到着までの1時間は生きた心地がせず。。)
お尻を閉ざして封じ込められたのか、みんなが気を遣ってくれたのか不明ですが騒ぎは収まり、帰ってきたときには地獄から生還したと感じました。
あのとき「xxxたれ」のレッテルを貼られたり、反動でグレたりしていたら人生が違っていたでしょう。痛恨の大失敗でしたが、逆に「人生なんとかなる」と思え、乗り切った自分を褒めたくなる経験でもありました(笑)
(今回の企画は下ネタNGでしょうか?NGならお蔵入りにしてください)
【教訓】
①:大は先手先手で。
②:大抵のことはなんとかなる。
本人評価:☆☆☆☆
編・評価:☆☆☆☆☆(6年生にとって、と考えると☆5つかもしれません。下ネタは一律NGではないものの、人事ブログの品位を保つためにどのへんで線を引くか?今後もトライアンドエラーを重ねて参りたいと思っています(笑))
(12)むかし教員採用試験で15分間の模擬授業がありました。
教室には面接官が2人並んでいると思いきや10人近くが教室にパラパラ座っていて違和感はありつつ、まぁいいかと授業を開始。
「〇〇は、身近にどんなものがあるでしょう?」と問いかけ、「はい、佐藤さん」と言ったら、座っていた先生たちがバッと私の目線を追って振り返った…?!
一瞬の後、顔を見合わせてクスクス押し殺した笑い声が。
どうやら10人は生徒役としてスタンバイしていたのに、私は勝手に架空の生徒とのやりとりを始めてしまった。やり直すのもおかしいし、今更問いかけてももう手を挙げてもらえないだろう…とそのまま続行。
15分間ニヤニヤクスクスの中で独り芝居を押し通しました。
「そうですよね~!」「いい答えですね~!」教室に響くのは私の声だけ。それはそれはスムーズに進む授業。
その後の面接は面接官がみんなニヤニヤニヤニヤ。
校長の優しげな神父様まで「えーっと…」と始めようとした瞬間に笑い出す始末。
朝イチで新幹線まで使ってきたのに…と絶望して帰宅したら翌朝にまさかの合格の電話が。
無事入職しましたが、在職中はずっと飲み会のたびに「この人ったらねぇ…」「もうおかしくて!」といじられました。
【その後の変化】あの時のことを思い出せば、人前で(まともなことを)話すのはそう恥ずかしくなくなりました。
本人評価:☆☆☆☆
編・評価:☆☆☆
(一人芝居を押し通せたのが高評価につながったかもしれませんね。そして、その後の変化がとても素敵です♡)
(13)
2人で結婚指輪を購入しに行き、お店でクレカを登録した方がと勧められて申請をしたら、審査に通らず。。。妻名義で作成してもらうことに。「結婚指輪を妻に買ってもらった」様になってしまった。
【教訓】簡単にクレカは作らない方がいいこと。
本人評価:☆☆☆☆
編・評価:☆☆☆
(この出来事で一生の夫婦の序列が決まったのでしょうか?でも、妻優位のほうが家庭はうまくいくと思うので、良かったですね。)
(14)
プロポーズでの失敗談です。
妻(当時は彼女)と結婚観について話し合うことが多くなり、妻の絶対的な希望が「20代のうちに結婚したい!」だと聞き出した。スケジュールを逆算すると…はい、再来月にはプロポーズしないと間に合いませんね…という状況。
妻から「んじゃ、プロポーズはこの月だね~」と人生で感じたことの無い重圧を受けながら日程調整をしたところ、その月での候補日は1日のみ、かつ理想のプロポーズとしてサプライズ演出を希望されました。(いやいや、日が決まっているのにサプライズとか無理でしょ…)私は非常に悩み抜き色々と調べ、ついに「これだ!」というものを見つけました。
隠れ家的なレストランで、お店の奥の洞窟のような作りの教会で、お店の方々が一緒に教会プロポーズをサプライズ演出してくれるプロポーズプランという、私が求めてやまないサービスです。即予約をし、お店と相談をしながら企画を進めました。
今でも鮮明に覚えています。
当日は台風が来ており嵐のような天気で、来店していたのは私たち以外に男女二人の1だけでした。そして広い店内なのにそのお客さんとテーブルをひとつ挟んだ近い場所に通されました。ちょっとVIPっぽい雰囲気を醸し出している唯一の空間だったので、いやな予感しかありません。ちょっとトイレに行くと妻に伝えて、お店の人と最後の打ち合わせに行きました。
予感は的中しており、
「申し訳ございません!あちらの方が同じプランを予約されていまして、
お客様の30分前にサービスが開始されます…」との話がお店の人から…
でも、いまさら引き返せない!なんとかするしかない!
幸い向こうの方々の声が小さく、話の中身はよく聞こえない!
・お?男の人が立ち上がって、どこかへ行きました。
・しばらく帰ってこないことに疑問を持つ妻…「お腹でも壊したのかねぇ?」
・店員さんに声を掛けられ席を立つ女性を見て私…「化粧直しかな。。(汗)」
・二人して戻ってきて、なんか花束持ってるし。。私…「誕生日なのかねぇ?(汗汗)」
花火付きのキレイなケーキが運ばれてきて、でも、その音楽はダメでしょう。
いやー、誤魔化しきれませんでした…
あとあと妻に聞いたところ「座った瞬間に隣も同じような人たちだろうと思っていた」とのこと。勘が鋭い妻です。
(一応私たちも全く同じ流れで進めましたが、教会が思っていたよりすごかったことと、私の言葉が素晴らしかったことでプロポーズ自体は成功しました。やり直しじゃなくて本当に良かった!)
【教訓・その後の変化】
貸切でない限り、自分たちと同じプランを使う人がいるかどうか確認をしないと痛い目をみる。これがトラウマになり、単なる飲み会でも他の客が気になってしまって、他の客の予約状況をお店に確認してしまうことがあります…
本人評価:☆☆
編・評価:☆☆☆
(☆2つじゃない気がします、、「やり直しじゃなくて」と言われていますが、やり直しの機会が与えられない可能性もあったんじゃないでしょうか??)
(15)営業をしていた頃、VIP顧客との初対面時に、前日夜のお店のお姉さんに頂いた名刺(もちろんハートマーク入り)を差し出してあいさつをしてしまった。(強烈に印象に残ったようで成約につながった。が単についていただけ。)
【教訓】二日酔いでVIPに会ってはいけない。
本人評価:☆☆☆☆
編・評価:☆☆☆☆
(はい。そうですね☺)
――
やはり事件は日々起こっていますね。結婚、婚約、初告白、初出社、採用試験、、、失敗は人生の一大イベントで起こりやすいのかなと思ったり、災い転じて福となす、というのは本当だなと思ったりしました。
私は当初予想した通り、人生を賭けた失敗談の数々にかなり励まされましたが、皆さんはいかがだったでしょうか。これを書いてくれた全員が失敗を乗り越えて今となっては無事(?)同じ会社で働いていることを考えると、小さな川の流れが合流して大きな河となっている姿を想像して感動すら覚えました。採用担当の立場だからというのもあるかもしれません。
今回は本人評価で☆5つのエピソードが無かったのですが、既に第二回を実施することを決めていますので、次回かその次か?いつか登場することも楽しみです。皆さまもぜひご期待ください。
(第2回、第3回)