メディヴァ社員からアンケートで体験や考え方を募集するシリーズですが、今回のテーマは「私の挑戦体験」です。
私は以前から挑戦の意味に興味がありました。
挑戦がある人生と無い未来があるとしたら、挑戦がもたらすものは何だろう?ということです。
「挑戦しなかった人生」を同時に生きることはできないですが、コメントには充分、挑戦がもたらしたものが表現されており、リアルな体験からその意味が浮かび上がってくるように感じました。
アンケートは、
・挑戦体験の内容
・挑戦できた要因
・体験がその後に与えた影響
の3問です。
社員から寄せられた内容を読み、要約されたレポートではなく、読む方には生のストーリーを出来る限り味わってほしいと思い、回答をそのまま紹介しています。少し長いですが、それぞれの挑戦体験を味わってみてください。内容は挑戦の原動力や課程によって4つに分類して紹介します。
1.「なにくそ!」と「悔しさ」を原動力とした挑戦
最初は、悔しさが心に火をつけた挑戦です。
「小学校で初めてのプールで泳げず、バカにされて泣いたが、スイミングを習うことにした」
- 挑戦できた要因:
悔しかった、泳げないとこの先溺れたときに死ぬと思った、泳げない大人になったら恥ずかしいかもと思った
- 今のあなたに与えている影響
できないと思っていても、やればできる、練習すればできる、機会を作ればいいだけと思えた。
「小学生の時に、看護師になる!と決めてから、その目標にむけて努力をしてきたこと。」
- 挑戦できた要因:
看護師になる!と伝えたときは、両親ともに「あなたにそんな大変な仕事務まるわけないでしょ。」という反応だったので、なにくそ!私にできないことなんてない!という反骨精神がエネルギーの源でした。今では医療職に関われていることが幸せで、天職だと感じているので、今ではその意地の強さを見せてくれた当時の自分に感謝です♪
- 今のあなたに与えている影響:
自分の気持ちに正直に生きることができていると感じます。失敗するかもというネガティブな気持ちよりも、挑戦しなかったら後悔するかもという気持ちが上回り、挑戦したいと思ったことには素真(素直)に挑戦するマインドになっています。簡単な道よりも難しそうな道を選択することが多いです。
「スカイダイビング」
- 挑戦できた要因: 失恋
- 今のあなたに与えている影響: 何事も経験だと思えるマインド
「大学生の時に、他大の女子大でバスケ部のヘッドコーチを引き受けました」
- 体験談: 過去数年にわたって一度も勝っていない、関東バスケットボールリーグ最弱チームだったので、試合ができるだけで嬉しい!という雰囲気でしたが、負けず嫌いな私がそれで済ませるはずがなく、メンバーに経験者が少なく、人数も5〜6人しかいない状況で「一度でいいから勝つ」ことに挑戦。就任3か月後の試合で1勝することができ、2年目の時は勝率5割近くまで持って行けたので、チーム改革をしっかりとできたと思います!
- 挑戦できた要因:
・自分一人だけでなく、みんなで立ち向かえたこと
・当たり前のセオリーに本当に効果があるのかを疑い、自分のチームにあった練習内容や戦術を新たに生み出せる環境にあったこと
・当時当たり前だった恐怖指導ではなく、コーチも含めて全員で勝利を目指す雰囲気作りができたこと
- 今のあなたに与えている影響:
どんな状況であれ、勝機はある!と思っていて、目的に対してトライ&エラーをしながら、確実に成果を出す思考法が身についたと思います!
2.「ワクワク」や「憧れ」に突き動かされた挑戦
続いては、純粋な好奇心や「面白そう!」という直感に乗って飛び込んだ体験です。
「三輪車での遠征(3歳ごろ)」
- 体験談: マンション前の遊び場で同じ歳の子達と遊んでいた時、何故か思い立って三輪車でスーパーまで1人で遠征しました。1時間近くかけて行って、同じくらい掛けて帰ってきくると(本人は達成感に満ち溢れていた)、パトカーが来ていて、大騒ぎ。母が半狂乱でした(さらわれたと思ったよう)
- 挑戦できた要因: もともと多動児で、思いついたらやらないと気が済まない、帰ってきた時の誇らしい気持ちでワクワクした。
- 今のあなたに与えている影響: その時の記憶+母の「アナタはこういう子だった」というリフレインで、無鉄砲な勝手にどこまでも行ってしまう、なんでもトライする子(人)に育ったんだと思います
「10歳のとき近所で遊んでいて、幅2mくらいの用水路の上を飛び越した。」
- 体験談: 1つ年上の友達がそこを飛び越えていたけど、自分は飛び越えたことがなく最初は怖くてできなかった。「○○君に出来て自分にできないはずがない」という考えと、地面に同じ幅の線を棒切れで描いて、そこで何度かシミュレーションしてみて、実際にもできるはずと思い、思い切り飛んだら飛び越えられた。
- 挑戦できた要因: 一番は「飛び越えてみたい」という願望、二番は「出来ないのは悔しい」という気持ち
- 今のあなたに与えている影響:
何事もやってみれば出来るという考え、誰かにできるなら自分にもできる(可能性はある)という考え、事前に試してみて当たりをつけるという行動は今でもそのまま残っている。
「中学に入るとき、それまでやっていた野球をやめて陸上部に入ったこと。」
- 体験談: 陸上部は強豪で、先輩が何人も全国大会で優勝しているような学校だった。特に自信もなく、実際に入学時のタイム計測でもトップクラスではなかったが、必死に練習して全国大会に出場でき、非公式種目ではあったが全国ランキング1位になれた。
- 挑戦できた要因: 「面白そう」「自分もひょっとしたら日本一になれるかも?」というワクワク感と勢いだけで飛び込んだ。
- 今のあなたに与えている影響: 未知のことに飛び込んで、下位からでも頑張っていける粘りがついた。自信がなくても「なんとかなる」という自信がついた。
「最近、子供の習い事に乗じてアイススケートを始めました。」
- 挑戦できた要因:
①子供の影響。自分の子供だけでなく、チームメンバーやコーチが楽しそうに滑る姿に興味を持ちました。
②幼少期に野球チームに入っていたのですが、野球素人の父に大声で見当違いな応援をされたことがとても恥ずかしかった事を覚えています。父親として、子供の苦労や難しさを正しく理解、シェアしたいという想いがあります。
③単純に子供の楽しみや成長を応援したいという気持ちもあります。
- 今のあなたに与えている影響:
・子供がレッスン(1.5時間/回)を楽しみにしている姿は見ているこちらも楽しい気持ちになります。
・子供からスケートを習う時間も毎週末の楽しみの一つになりました。
「日本の大学を卒業後、単身イギリスへ渡航し、現地の大学・大学院への進学、そして現地組織への就職に挑戦したこと」
- 体験談: 結果として、通算15年間におよぶイギリス生活を送ることになりました。過去の経歴が一切通用しない「ゼロ」の環境に飛び込んだ、私の人生における大きな挑戦です
- 挑戦できた要因: 大きく2つの思いが重なったことが、未知の環境へ飛び込む原動力になりました。
1.「本場のラグビー文化に飛び込みたい」という情熱
高校・大学とラグビーに打ち込んでいたので、ラグビー発祥の地イギリスでプレーし、その文化にどっぷり浸りたいという強い憧れを抱いていました。
2. 中学3年のとき地元の駅近くで外国人の方に道を聞かれた際、うまく案内することができず、「せめて英語くらいは、きちんとコミュニケーションをとれるようになりたい」と強く感じました。
頭の中の思いで終わらせるのではなく、「実行に移すこと」を何よりも大切にしました。失敗してもいいから、とにかく一歩を踏み出し、実際にやってみる。その行動を起こせたことこそが一番重要な要因だったと確信しています。
- 今のあなたに与えている影響:
この異文化でのサバイバル体験は、今の私の価値観や仕事への姿勢を形作る土台となっており、大きく3つの影響を与えています。
- 「今、ここでの価値」を発揮する力: 渡英当初は英語がうまく話せず、周囲は日本のことをほとんど知らない環境でした。日本の経歴は意味を持たず、「今、この場で自分に何ができるか」でしか評価されません。その中で、相手の意図を必死に汲み取り、自分の意思を伝えるコミュニケーションの重要性を痛感しました。
- 多様性を受け入れる「柔軟な視点」: 異文化の中で生活したことで、社会の常識は国や文化によって異なり、目的達成のアプローチも1つではないことを学びました。「この道しかない」と思い込んでしまうと行き詰まってしまうこともありますが、柔軟な視点を持てたことで、「これがダメなら、別の方法や場所で挑戦すればいい」という気持ちの余裕を持てるようになったことは、非常に重要な学びでした。また、テレビや本で知った気にならず、実際に現地で「生きた体験」をすることに勝るものはないと実感しています。
- 何度でも立ち上がる「レジリエンス(回復力)」: 語学力不足や人種への偏見など、日本にいては味わうことのなかった数々の挫折を経験しました。しかし、未知の環境(無人島)で壁にぶつかるたびに立ち上がり、前に進み続ける「折れない心」を身につけることができました。「レジリエンス」は、仕事で困難な局面に向き合う今でも、私の中で非常に重要な言葉として深く根付いています。
「バンジージャンプ」
- 挑戦できた要因: やってみたらなんとかなるという意気込み、「がんばれ」という応援の声
- 今のあなたに与えている影響: なにかに飛び込む勇気、できた・恐怖に打ち勝ったという達成感(できなかったことができるようになる嬉しさ)
3.「巻き込まれ」「想定外」をサバイブした体験
3つ目は、予期せぬトラブルや、「アウェイな環境」に直面し、腹をくくって生き抜いたサバイバル体験です。
「大学生のころ、カナダのバンクーバーに留学した時の体験」
- 体験談:
渡航1週間後に電車が全てストップするという大トラブルに見舞われ、(バンクーバーの電車は無人運転で、システムのダウンが要因だったそう)当時住んでいたホームステイ先は電車で1時間半、英語はほとんど話せず、バスは満員で止まってくれず、お金がないのでタクシーは使えず、電車の復旧はいつになるのか不明…。
途方に暮れて考えた結果、歩いて帰ろうと決断。知り合いもいない異国の地で、辺りが暗くなるにつれ増していく不安と闘いながら約8時間歩きました。途中何度か迷ってしまい、何軒かを訪ねてカタコト英語で道を聞いて回ったのも当時の私にとっては大きな挑戦でした。家に無事たどり着いた時の達成感と安心感はいまでも忘れられません。
- 挑戦できた要因:
・家に帰る、最低でもこのくらいこうすればいい、という明確なGOALとHOWがわかっていたので頑張れたのかなぁと思います。
・いい意味で「誰にどう思われてもいい!」と思えたこと。
- 今のあなたに与えている影響:
・悩んで止まってしまっているときは、ひとまず「こうしてみよう」と決めてしまったほうが心が楽になる、と思っています。
・失敗しても成功しても、自分の糧になるので、迷ったら挑戦する道を選択するようにしています。
「ハワイ~NY旅行で、Uberを使用したこと」
- 体験談: 2017年初めごろ、当時アメリカでは認知されていた移動手段で「タクシーを使う代わりに、使ってみたら?」と知人に勧められ使ってみました。誤って<相乗り可能>というボタンを押してしまい、見知らぬ現地の方となぜか相乗りしたこともありました。
- 挑戦できた要因: 「Uberってなに?? どういうの?知りたい!」という欲求だったのかもしれません。あとは、「何とかなる」という思いだけが頼りでした。
- 今のあなたに与えている影響:
・「あとは現地で何とかする」-腹をくくることと、「きっと大丈夫」と自分に暗示をかけることが大切だという思い。
・ 赴く場所の情報については事前に調べていたので、移動はとてもスムーズでしたし、お金も節約出来ました。おそらく起こるであろうことを想定した準備をしていくことは大切だったとは思います。
4. 「現状打破」、「新しい自分」を作る挑戦
最後は、現状を変える、自己を変える、という思いからの挑戦です。
アンケートには明示されていない部分を、私が想像で補って(妄想で?)意味付して分類したものもあります(外れていてもご容赦ください)
「100kmマラソン完走(獲得標高2000m超!)」
- 挑戦できた要因: 経験を楽しそうに話す先輩方の存在、快くアドバイスをいただけたこと、そんな皆さんが最初から最後まで一貫して「きっとできる」と言い続けてくれたことです。
- 今のあなたに与えている影響: 結果に向かって準備(努力)することの大切さを学びました。「挑戦する」ということに対して、以前よりも前向きになったと思います。
「サバイバルエアロビクスという大会に挑戦したこと」
- 体験談: 全国トップを目指す中で、スズキジャパンカップのような競技志向バリバリの方もいる中、普段のレッスンとトレーニングだけでどこまで目指せるかにチャレンジした。
- 挑戦できた要因: 同志がいたこと。
- 今のあなたに与えている影響: 努力は裏切らない。できなかったことも努力次第では身につけることができた。
「未経験の地に飛び込んだ”無理かも”と思った子連れ転職」
- 挑戦できた要因: 家族の後押しと物理的なサポート
- 今のあなたに与えている影響:
この挑戦があったからこそ、「今、自分の足で自分の人生を立っている!」と思いました。ドキドキの連続でしたが、お母さんではない私自身を見つけることができました。
むすび:挑戦が人生にもたらすもの
メディヴァ社員の挑戦ストーリーは、いかがでしたでしょうか。
ここに書かれた内容から私なりに、「挑戦が人生にもたらすもの」を抽出して分類してみました。
1. マインドセット、自己イメージ、サバイバル力など
・「自分は挑戦する人だ」「恐怖に打ち勝てる人間だ」という自分への信頼や自己イメージ
・「やればできる」「ダメなら別の方法を試せばいい」といった余裕や、折れない心
・「他人にどう思われてもいい」「経歴など関係なく、今ここで価値を発揮する」という割り切り、覚悟
2. 視野の拡張、柔軟性、思考方法や行動面
・多様性を受け入れる柔軟な視点
・トライ&エラーによって成果を創出する思考法
・事前準備と目標設計を大切にする行動様式
3. 自分軸の確立、生活や人間関係の豊かさ
・役割(親、子どもなど)でなく「自分自身」として立つ実感
・周囲との絆や共感・楽しみの共有による人間関係や日々の充実度向上
ー
挑戦の意味とは、それによって成果を出すことにとどまらず、『やればできる』『自分は挑戦できる人間だ』といった自分への信頼やレジリエンス、「自分自身として立つ」といったアイデンティティなど、人生の土台を積み上げていくことだと思います。
ずっと信じているのは、私たちは誰でも「挑戦する遺伝子」を持っているということです。挑戦を乗り越えて生き残った人たちの子孫である私たちなので、それは必然だと考えていますが、今回のアンケートから改めてその思いを強くしました。
また、これらの体験談から、社員の皆さんが「無人島に街を」というマインドを持って入社してきたのだろうということも再認識した思いです。そして、考えてみれば社員それぞれのメディヴァへの入社・入社後の挑戦などの「挑戦体験」を集積したのが「社員の声」だということです。ぜひそちらも読んでもらいたいと思います。https://mediva.co.jp/recruit/voice/
読まれた方が、「何かに挑戦してみよう」「誰かの挑戦をサポートをしてみよう」と思われたなら幸いです。(岩崎克治)