2026/01/30/金
大石佳能子の「ヘルスケアの明日を語る」
皆様、こんにちは。2026年もあっという間に1カ月が過ぎて行きました。
私はバンコクにいます。
昨年もこの時期、タイにいました。日本で言う東急グループのような会社から「高齢者施設を作りたい」という依頼に応えて、出張しました。
残念ながら、その時はタイ側が「本当に採算性が合うのか?」と躊躇し、事業化されませんでした。「タイには認知症の高齢者はいない。日本には何故いるのか?」と質問され、「いやいや、診断がついてないだけだろう、、、」と説明しても実感が湧かないようでした。
10年近く前にマレーシアで眼科の調査をした時、「高齢になって目が見えなくなるのは自然なこと」と言われました。「白内障の手術をすると見えます」と言っても、ピンと来ていないよう。それに近いものを感じました。
今回は、タイの王子様の財団がシンポジウムを開催するので、招待されて話します。
テーマは「高齢社会への対応を日本に学ぶ」でした。
私は「呼ばれたから行く」程度で軽く考えていました。でも、前述のタイやマレーシアのパートナー企業から「この会で話すことは、とても名誉あること。万難を排して聞きに行く」と言われ、やおらハードルが上がっています、、。
取り敢えず、日本を代表して、和服をパッキングしました、、。
さて、当社は年始に恒例の用賀神社へのお参りの後、オンラインで全社のオンライン挨拶をしました。その際、まず2025年を振り返りました。
昨年はメディヴァ設立25周年。なんと四半世紀も経ちました。
(設立後25年存続する企業の割合をデータは無いそうですが、10年を越えるベンチャー企業は6.3%だという統計はありました。)
この25年の間に、メディヴァは数多くの「無人島の街」を作ってきました。
「無人島の街」とは、メディヴァの理念に則った、本業界に新たな価値を生む事業の立上げのことで、毎年表彰しています。
例えば、昨年ですと、コミュニティホスピタル等の関連医療機関における「まちづくり」活動です。
前回の社外メルマガでもご紹介したコミュニティホスピタルの一つ、同善病院を舞台にしたミニ映画も完成しました。20分余りなので、是非ご覧ください。
ついでに、用賀アーバンクリニックのオンライン診療の広告ビデオも作ってくださいました。「これからはオンライン診療の時代」と仰って、社内や関係会社にプロモートしてくださるそうです。
さて、2026年ですが、いわゆる「2025年問題」はクリアしたものの、課題は山積みです。
グローバルには、トランプ大統領がいきなりベネズエラを攻め、グリーンランドを寄越せと言い、習近平主席は台湾周辺の軍事演習を強化し、高市首相は衆議院を解散し、、、。1年前に想像していたことより急速に世の中は動いています。しかも、全く良いとは思えない方向に。
医療界ではいよいよ医療介護保険制度の存続が危ぶまれています。
昨年、医療機関は史上最悪の経営状態でした。次回の診療報酬改定は、少しは医療機関に優しいでしょうが、所詮カンフル剤です。
医療界のしんどいところは、一つには診療報酬で単価上限が決められているところ。もう一つには施設基準を含めた規制のために新技術がすぐに活かせないことです。
テクノロジー、特にAIの進歩には目を見張るものがあります。今後、医療介護界もAIやRPAを取り入れて抜本的に仕事のやり方を変えていかなくてはなりません。医療のAI化は、規制改革会議でもメイントピックとして取り上げます。
テクノロジーを駆使した新しいビジネスモデルが医療介護界でも生まれています。自由診療×オンライン診療は、元々保険診療がメインだった分野でも、大きなシェアを取るようになっています。「患者さん」が「医療消費者」へ、「医師」が「医療サービス提供者」へ変化しているからでしょう。
最近のアメリカのティーンエイジャーは、悩みを打ち明ける相手の第1番目にchatGPT、次に親友、3番目に親が来るそうです。
毎日話し相手になって貰い、自分の好きなもの、欲しいものも記憶させ、オンライン購買サイトのshopifyと連携させ、「この口紅が30ドル以下になったら、買って」と指示。
安値になったら自動的に買われて、送られて来る。
マーケティングのあり方が抜本的に変わりつつあります。このような時代に医療界でのマーケティングはどうなるのか?AI×マーケティングの最先端にいるマッキンゼー時代の友人と勉強会を開催する予定です。
世の中の動きはめまぐるしいですが、メディヴァは楽しく、元気に頑張り、社会の流れに勝つ!医療介護を創ることを目指します。
2026年もどうか宜しくお願いします。