2025/12/29/月
大石佳能子の「ヘルスケアの明日を語る」
もうすぐ2025年が終わってしまいます。
あっという間でした。
今年はメディヴァ25周年の記念すべき年でした。メディヴァの創立は6月23日です。ただ、完全に忘れていて、ある方からお花が届いて気が付きました(汗)。社長も忘れていることを、きっちり覚えて下さる方がいることは本当に有難いことです。
メディヴァの25年を振り返って、本を書いてくださった方がいます。
私が大学を出て日本生命の大阪本店に勤め始めた時に取材来られた朝日新聞の記者さんで、その後もご縁があって、用賀アーバンクリニックの開設時にもいらしていただきました。
現在は朝日新聞を定年退職され、大学教授を経て、悠々自適でらっしゃいます。
その方が2年以上に亘って社員等に丁寧にインタビューして記事を書いてくださいました。毎回メディヴァのホームぺージ にアップしているのですが、この度社史のように本にまとめました。
「無人島に街をつくれ 先駆者列伝」というタイトルで「無人島に街をつくる」というメディヴァが目指す取り組みを紹介しています。出版元は「メディヴァ出版」です!

今年は、ミニ映画を作ってくださった方もいました。コミュニティホスピタルとオンライン診療の紹介映画です。
その方は大企業のオーナー会長ですが、中高生の頃からご自身で台本を書いて、映画を撮られていたそう。
「君たちの取組みは面白いね!映画作ってあげるよ」と仰ってくださった時は、正直何ができるのかピンと来てなかったのですが、、、プロの監督が雇われ、元AKBの女優さんが主演し、ちゃんとした台本ができ、うちの病院の周りをドローンが撮影し、、、。
本物の女優さんは演技で泣けるんだ、、、と驚きながら、うちのお医者さん達や私もちょい出演しています。20分くらいのミニ映画です。
他にもメディヴァの取組みをお話しすると「面白い!いいね!」と力を貸して下さる方は多く、しかも年々増えている気がします。
先日あるお医者さんで企業経営者の方と会食した時、「最近病院を買って再生するファンドが増えているけど、メディヴァは理念が違う」と応援を約束してくださいました。
「儲かるか、儲からないか」ではなく、「やるべきか、やるべきでないか」という理念が取組の判断基準になること、世の中に存在しない「無人島の街」を作って社会を変えようとしていることなどが琴線に触れたとのこと。大変嬉しかったです。
メディヴァは現在本社の社員が約300名。グループ内の子会社、クリニック、病院等を合計すると2500名くらいの陣容です。事業規模もそれなりになりました。
ただ、メディヴァの価値は人員や事業規模ではなく、いくつの「無人島の街」をつくったか、に掛かっていると信じています。
今年も新たな「無人島の街」づくりを目指して多くの取組がありました。
毎年、忘年会の時に、「無人島賞」として表彰しています。
今年の受賞の一つが「地域活動」への取組でした。医療機関は患者さんのほうが来る待ちの姿勢が大前提です。在宅医療の場合は、患者さんのところに行きますが、特定の居宅や施設に接点を持つだけに留まります。
同善会や水海道さくら病院などのコミュニティホスピタルや各アーバンクリニックでは、積極的に街に出て行き、地域の方々と接点を持ち、予防・未病に取り組み、街を盛り上げる活動に力を注いでいます。
地域活動の取り組みは初めから、院内を上げて皆が賛成して参加したのではなく、初めはむしろ冷ややかに見られていました。ただ、戦略として取り組むことを決め、組織としての位置づけを明確にし、人員や予算をつけることにより、成功体験が積み重なり、拡大展開しました。
メディヴァには「無人島の街」にはまだなっていないですが、その萌芽はいくつもあります。個人的に期待しているものを2つ上げます。
一つは海外における「2025年版日本的介護」の展開です。
東南アジアの国々は急速に高齢化していています。多くの国で政府が土地を拠出し、民間が介護施設をつくることを促しています。課題先進国の「日本式介護」を学びたいという希望があり、視察団が訪れたり、現地に呼ばれたりします。
今年の年初はタイに呼ばれ、来年の年初もタイ政府が開催するコンファレンスで喋ります。マレーシアも盛り上がっていて、MOUは締結済みで、4月に訪問します。
2000年に介護保険制度が制定された時の仕組みではなく、25年間の技術革新を入れ込んだ新しい「日本式介護」を伝えるつもりです。
もう一つは不動産事業です。
実は私は、シェアハウス「かぼちゃの馬車」融資で問題になったスルガ銀行の社外取締役を務めていました。
当時スルガ銀行は金融庁も褒めたたえる優良銀行で、多くの革新的なことに取り組んでいました。まさか、その裏でそのような不正な融資が行われていると皆夢にも思いませんでした。
「何かがおかしいのかもしれない」と気づいたのは、もしかすると経営陣では私が最初の人だったのかもしれません。あるお医者さんが「スルガ銀行からお金を借りて、かぼちゃの馬車に投資したけど大損した」という話を聞いて「これ何?」とスルガ銀行の役員に聞いた時、その人も分からず「調査します」というご返事。
その後、事実が判明し、大変なことになりました。
お医者さんが数多く顧客だったらしく、「何故、こんな怪しいものに引っかかるのだろうか」と疑問を持ちました。同時に「お医者さんは投資するお金はあるけど、慣れてないから引っかかるのかも?」ということも。
昨今は物価高もあり医療機関の経営は非常に厳しいですが、病院やクリニックが持つ土地建物の価値は物価よりはるかに上がっています。
持っている不動産資産を有効活用する、また新たな投資先として不動産関係をポートフォリオに入れる。そういうことのお手伝いをさせていただく、安心できる先としてメディヴァがなりたい、と思い、株主である東急不動産グループの東急リバブルと提携してサービス体制を構築しました。法人、個人いろいろな方の相談を受け付けています。
▶東急リバブルとの提携サービスについて詳しくはこちらから
今年も良い年でした。また25年間、楽しく過ごさせていただきました。
これもひとえに皆様のおかげです。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。