医療界での事務長経験がさらなる飛躍のベースに!新しい視点から在宅医療の普及を目指す

Profile

2018年入社。聖路加国際病院にて事務系職員、歯科医療の政策提案に関わる研究員、病院・介護施設向けの経営改善コンサルタント、外来診療と訪問診療を行うクリニックの事務長を経験したのち、メディヴァに参画。現在は主に、在宅療養支援診療所の半常駐による運用支援や開業支援、病院における在宅医療部門の立上げ~運用支援、自治体の在宅医療推進に関する事業等を担当し、在宅医療や地域医療の構築支援に携わる。

こんなことが知りたい方へ💡

ー医療界で経験を積んだからこそ見つけた、メディヴァの魅力とは?

ーより良い医療を実現するためにクライアントと築くべき関係とは?

ー医療の当たり前を変えていける、メディヴァの視点とは?

マネジメントを通じて、在宅医療に貢献したい!



医療に出逢ったきっかけは、大学でゼミの教授の影響を受け、医療政策を研究テーマにしたことです。研究をしても医療界については分からないことが多く、分かりたいと思う強い気持ちから、卒業後は事務職として聖路加国際病院に就職。医事課や経営企画室で勤務しました。

 病院では使命感や向上心の強い医療者たちと一緒に働く中で、私はマネジメントを担う存在として医療を通じて社会に貢献したいと強く思うようになり、その後、縁あって知人が開業した地方にある外来と訪問診療を行うクリニックの事務長として在宅医療に取り組むことになりました。

 在宅医療とは、患者様やご家族の生き方そのものに寄り添う医療です。患者様と医療者の温かみのある関係を目の当たりにして、私は在宅医療の魅力に引き込まれました。「もっと在宅医療を知りたい」と考え日本在宅医療連合学会に参加した際に、メディヴァのコンサルタントと出会い、そこで在宅医療の取り組みやメディヴァの事業について詳しく話を聞かせてもらいました。

企業理念やコンサルティング・オペレーターという関わり方、広く医療業界に働きかけている実績は、まさに私が取り組みたいと思っている「在宅医療の普及への貢献」に直結することがわかり、メディヴァに強く惹かれていきました。

 入職の決め手は、積極性とチャレンジ精神でした

選考の過程の中で印象に残ったことが幾つかあります。
 一つめは、桜新町アーバンクリニックへの支援内容です。
病院でないと行えないような医療でも、しっかりと仕組み化し、知識と経験を積むことで、在宅医療でも提供できることを知りました。それと共に、学会発表も積極的に行う組織文化があり、メディヴァのコンサルタントは、現場ベースでのチャレンジを果敢に行い、結果を出す。「やらされる」のではなく、楽しんで取り組む集団であることが分かりました。

二つめは、代表大石の講演内容です。
「建築やデザインから認知症の方々の自立を支援する」という内容に衝撃を受けました。自分が考えもしなかったアプローチがあることを知り、とてもワクワクした気持ちになりました。

そして三つめに、マッチング重視の選考です。
「評価されている」感覚よりも、興味があること、物事をどう捉えるか、どのような医療・どのような社会を目指したいか、という話が中心で、面接の後はスッキリ感と頭を使った心地よい疲労感があった記憶があります。

メディヴァであれば、自分がやりたいと思うことができるし、自分一人よりもチームで行う方がさらに良い形で取り組めると思い、入職を決めました。他にもコンサルティング会社を受けていたのですが、ワクワク感は比べものにならないくらいでした。

クライアントと共に、より良い医療を追求できる

 入職後には、様々な気付きや学びを得られました。
 例えば、在宅医療の普及は、単に在宅医療を提供する医療機関を増やせば良いわけではないこと。「病院との連携のあり方」「在宅復帰を視野に入れた病院医療のあり方」「地域における医療機関・介護施設の役割分担のあり方」「病院で働く医療者の在宅医療への理解の深め方」「在宅医療を担う医療者の働く環境の整備」など、とても広く深いテーマがあることに気づけました。

 それと共に、クライアント毎に合わせた対応が必要であることも実感しています。それぞれ外部環境、内部環境は異なるため、要望が似ていてもアプローチが全く異なることが多々あります。「こうしておけば間違いない」と思って提案したことが、クライアントの価値観には合わず、「うちはここにこだわりを持っている。『普通のやり方』ではなく、『うちだからこそのやり方』を追求したい。大事にしたいのはこういうことではない。」と返されてしまったことがありました。

  後から考えれば、セオリーありきで考えてしまっていたと思うのですが、最初は課題の広がりに気付くのは容易でありませんでした。要望を聞く時点で、いかに相手が考えていることを聞き出すことができるか、そのために様々な引出しを持っておくことや、俯瞰的に物事を捉える考え方ができるか、ということが重要になることを学びました。

 現在は、日々クライアントと一緒に、実現できることのイメージを膨らましたり、形に落とし込んだりしています。成果を目の当たりにできると、何とも言えないやりがいを感じます。とは言え、施策に落とし込んでいくのは、自分の経験・スキルでは回り道することも多く、試行錯誤することもありますが、苦労や努力も次に繋がっていると実感しています。

医療界の当たり前を変えていく!

今後は、自分の視点を少しずつ、一つの医療機関から地域全体の医療提供体制の関わりへと広げたいと考えています。在宅医療は地域医療における一つの部分であり、連携先との関係性やその地域の価値観は様々です。「病院間や病診間の連携」「医療と介護の連携」などを推進することが、地域の医療提供体制を維持していくためにも、全ての人がより良い医療・介護サービスを受けるためにも重要な課題です。これまでにはあまり無かったことかもしれませんが、医療機関側から積極的に地域や他の医療機関に関わってもらうことが必要になるので、そのような行動を支援したいと考えています。

 医療界が変化していく中でこれまでの「当たり前」を崩すには、未経験の人の考え方、経験、スキルは有用だと考えています。同僚たちは、医療界での勤務経験者や医療資格を有する人以外にも、全く異業種からの転職者や、臨床をしながらコンサルタントの顔も持つなど多種多様な人がいます。「医療をもっと良いものにしたい」「医療を通じて社会を良くしたい」という想いを持ちながら仕事を楽しんでいる、自律的な人たちが集まっています。 

質問すれば多くの情報をもらえることが多く、助け合いながら仕事を進めていくことができます。また、アイディアがある人は、同僚に声を掛けているうちに、興味関心がある人達が集まりプロジェクトに発展していくということもあります。皆で一丸となり、より良い医療を創る仕事ができています。

 異業種であっても、医療業界独特の考え方、慣習、言葉には、クライアントと向き合っていると理解できるようになります。自分もそうでしたが、やりたいことがある人にとっては進めやすい環境だと思います。入職を検討されている方は、医療業界経験者も、未経験者も、ぜひ一歩踏み出していただければと思います。

(2021年11月掲載)

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