Profile
2020年入社。東京農工大学農学府環境資源物質科学専攻修了。日本の医療業界に何らか貢献できる仕事がしたいと思いメディヴァに入職。複数の病院の経営改善プロジェクトに携わったのち、現在は病院の現場に入りながら、医療従事者の働き方改善、患者目線の医療の提供を模索中。
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こんなことが知りたい方へ💡
・新卒として、専門職以外で医療界に貢献する方法は?
・「医療現場に入り込む」仕事とは?
・仕事を通して成長できたことは?
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私は2020年に新卒としてメディヴァに入社しました。それまでは大学院の修士課程でカビの生態や代謝について研究をしていたので、医療について学んでいたわけではありません。
修士2年になったタイミングで進路を考えるにあたり、そのまま研究を続ける道もありえると思っていました。しかし、かなり基礎的なテーマだったこともあり、「この研究がどう世の中のためになるんだろう?」という不安を抱えていたことも事実でした。
改めて自分が”仕事として”やっていきたいのはどんなことか、深く考えてみたときに「日本の医療や人々の健康のために働きたい」という気持ちに気付きました。大学時代に身近な人をガンで亡くしたときから、健康を維持するためにはどんなことをすべきか、またはしてはいけないのか、治らない病気に罹ってしまった人がどんな気持ちを抱えて生きているのか、自分が同じ立場になったとき、どうするだろうか…。そんなことを繰り返し考えているうちに、医療への想いがじわじわと強くなっていったように思います。
でも、医療界に進む、という道は見えてきたものの、医療系の資格がないのにどう働くのか?ということは、就活を始めた時点で全くわかっていなかったです。
そんなぼんやりとした状態で企業探しをしていたところ、たまたまメディヴァのホームページを見つけました。
はっきりと医療界でやりたいことが定まっていたわけではなかったので、選考が通るのかは心配でした。でも、飾らずに、自分が今考えていることや、医療界に貢献したいという気持ちを精一杯、丁寧に伝えようという意識で臨み、数人の社員との面接を経て、内定をもらうことができました。医療・ヘルスケア業界でノウハウのあるメディヴァの中で色んな案件を通して学びながら、自分のやりたいことをもっと明確にしていけたらと考え、迷いなく入社を決めました。
入職後は医療機関のコンサルティングチームに配属され、今はある病院の経営改善プロジェクトに携わっています。
患者数や収支のデータを分析するなど、いわゆるコンサルらしい仕事ももちろんしていますが、医療現場に入り込んで業務を行なっていることもあり、自分の感覚としては「コンサル」よりも「病院の一スタッフ」という方が近いような気がしています。
医療職スタッフへのヒアリングなど、クライアントとのやりとりが多く発生する仕事ですが、どうしても緊張してしまったり、遠慮してしまったりでうまくコミュニケーションがとれなかったな…と反省することも多いです。
ただ、人を動かすためには本当に対話や関係性づくりが大切なのだな、と日々実感していて、意識して取り組んでいる部分なので、自分の考えを相手に伝えるための言葉選びや発信の仕方など、少しずつできるようになってきているかなとも思います。
そんな地道なやりとりを積み重ねて、その病院が抱えている課題や強みが明らかになり、クライアントと一緒に施策を考え、実行し、改善に向かった時、自分の仕事が医師や看護師など、まさに医療の最前線で働いている方々の役に立っている、と感じます。そんな時は本当に嬉しいですね。
やりがいもあり、楽しく働いてはいますが、実は今も将来像が明確なわけではありません。
でも、自分の力が活かせるのは、人と人との間に立ってお互いの意見をくみ取り、すり合わせ、ルールや仕組みに落とし込んで、物事を円滑に進めるような仕事なのかな…というのは段々見えてきました。
まずは今働いている病院をより良くして、職員の皆さんが今以上に安心して気持ちよく働ける場所にしたいと思っています。次に地域の患者さんから真っ先に選んでもらえるような病院にしていきたいです。
こんな風にひとつひとつコツコツ積み重ねていけば、自分のやりたいこと、やるべきことがもっともっと具体的に見えてくるんじゃないかな、と思っているので、今はとにかく目の前のことにきちんと向き合っていきたいですね。
メディヴァのいいところは、何となくこうなればいいなと思っていることを本当に実現できるような空気があって、一緒に考え、協力してくれる人がいることだと思います。
医療に対して何か思うことがあって、変えたいという気持ちがある方にはうってつけの会社だと思いますよ。
(2021年8月掲載)