Profile
名古屋大学大学院医学系研究科修了。外資系総合コンサルティング会社にて、ヘルスケア事業者の戦略策定、ビジネスデューデリジェンス、PMI業務に従事。メディヴァでは医療機関や介護事業所の運営支援を行うとともに、海外関連事業においては、介護事業者の海外進出支援や、海外の高齢者ビジネス、外国人介護人材に関する官公庁の調査等にプロジェクトマネージャーとして関わる。
こんなことが知りたい方へ💡
ー 理学療法士にならないという選択肢
ー メディヴァ卒業からの再入社
ー 卒業生から見たメディヴァ
私は2007年に新卒でメディヴァに入社しました。
よくあるパターンですが、高校時代の部活(サッカー)で怪我をしてリハビリを経験したのがきっかけで、大学は理学療法学科に進みました。しかし、いざ病院のリハビリ室で行われる実習を経験してみると、自分が理学療法士として働くイメージを持つことができませんでした。
当時の私の目には、リハビリという業務が「職人技」に見えました。
わずかな動きの角度や筋肉の硬さの違い等、正直よくわからないと思いました。手術のように実施した内容と結果が明確に見えるわけでもなく、正解がはっきりとわからない中で技術を突き詰めて行くイメージがどうしても持てなかったのです。
今思うと、もっと俯瞰的な視点で患者さんを見れていれば、手技よりも重要なことはたくさんあり、印象も違ったかもしれません。
迷った末に私は大学院への進学を決めました。
大学院では痛みに関する基礎研究をしながら、アルバイトで理学療法士として介護施設で勤務しました。職員としてリアルな介護現場を経験したことがきっかけとなって医療や介護の運営に興味を持ち、医療コンサルという職種があることを知りました。
こうして辿り着いたメディヴァへはインターンを経て入社しました。
確か新卒入社第一号だったと思います。
「どうやって仕事をするか」に始まり、クライアントとのコミュニケーションの取り方に至るまで、社会人としての基礎は全てメディヴァで学びました。
クリニックの開業支援から病院の運営支援、企業や官公庁向けのコンサルなど幅広い業務に携わり、社内ベンチャーとして新規事業や事業部の立ち上げも経験しました。新規事業では事業を継続することの難しさ、大変さを実感しつつ、現場のさまざまな職種の人材と一緒に働くことの面白さを知ることができました。
入社から10年以上経った頃、外の世界を見てみたいと思うようになりました。マネジメント業務も増えてくる中で迷うことも多々あり、他の組織ではどんなやり方をしているのか興味がありました。
転職した先は外資系の総合コンサル会社で、マネージャーとして主にヘルスケア分野のM&Aや戦略に関するプロジェクトに携わりました。
大手ファンドや国内の大企業との仕事は社会的なインパクトが大きいという意味でやりがいがある一方、現場がよく見えないまま施策が進んでしまったり、会議のための会議、クライアントの社内調整のための膨大な作業などモチベーションの上がりにくい仕事も多くあったのは事実です。
しかし、総合コンサル会社においてヘルスケアに関わる分野以外の業務も経験できたことで、改めて、自分は「ヘルスケア業界で現場の変化を実感する」ことにやりがいを感じるのだと気づきました。
2025年1月にメディヴァに再入社しました。
現在は退職前と同様に官公庁や企業に対する介護系の案件に携わっています。新卒入社時は目の前の仕事をタスクとしてこなすことで精一杯でしたが、今は「この仕事は何のためにやっているのか?」「クライアントの真のニーズは何か?」というようなことも考えながら、全体を俯瞰して見られるようになった気がします。コンサルティング&オペレーションを基本とするメディヴァのプロジェクトにおいて、チームのメンバーがモチベーション高く働いて、想定以上のアウトプットを出せた時にはマネージャーとして充実感があります。
実は家族の状況変化により、自由度の高い働き方の優先度が高まったこともメディヴァ復職を希望した理由の一つでした。
社員一人ひとりの自律性によって支えられるメディヴァの社風や制度は、自由度が高く個人的にはとても働きやすいです。社員数が増える中で、組織としての仕組みやルールとのバランスを考えることは必要ですが、メディヴァの特徴ともいえる「自律と自由」の良い面は今後も維持していけるとよいなと思っています。
一旦離れてみて実感するもう一つの特徴は「心理的な安全性」の高い社風です。
柔らかい雰囲気の人が多く、会議やディスカッションでは職階に関係なく率直に意見や疑問を言い合えるため、「こんなことを聞いたらどう思われるか」といったプレッシャーを感じることがありません。
総合コンサルと比較すると、ヘルスケアという共通の目的意識が社内やチーム内に浸透しやすいことも影響している気がします。社員のバックグラウンドは様々ですが、「ヘルスケア業界を良くしたい」という思いを共有しているので、一体感を感じやすいのだと思います。
私がメディヴァに向いていると思うのは、
・自ら主体的に、前のめりに取り組める人
・世の中に前例のないものを作り出すことにワクワクする人
・その代わりに、発生する苦労や責任を自分で受け止められる人
でしょうか。
余談ですが、
私自身は幼少期から自立心が旺盛だったのか?頑固だったのか?親が結んだ靴紐をわざわざ解いて結び直すような子供でした。
今もその本質は変わっていないような気がします笑。
これまで長く関わってきた介護事業はさまざまな課題が山積みされている分野ですが、メディヴァでの活動を通じて、より主体的に前のめりに、伴う責任や苦労も受け止めつつ、そして何よりワクワクしながら、事業性と社会課題解決へのインパクトを両立できるモデルを考えていきたいと思っています。
(2025年5月掲載)