管理栄養士への転身、そして予防医療へ。保健指導を通じて人々の未来を切り拓きたい

Profile

2019年入社。大卒後に印刷・製版業界にて6年勤務後、専門学校に入学し、病院勤務を経て管理栄養士資格を取得。現在は特定保健指導およびリーダー職としてプロジェクトを推進中。

こんなことが知りたい方へ💡

-異業種から管理栄養士を目指したきっかけ
-保健指導の現場で感じるやりがいと難しさ
-成長できる職場や仲間との関わり方

強さを育んだ幼少期と、異業種からの転身

私は宮崎県で幼少期を過ごしました。小学生のときに父の仕事の都合で何度も転校し、3回目の転校で宮崎に引っ越したときは言葉の違いに戸惑い、なかなかクラスに馴染めなかったのをよく覚えています。でも、思いきって「教えて」と勇気を出して声をかけるようになったことで、少しずつ自分から人に話しかけられるようになり、性格もだんだん明るく変わっていきました。今振り返ると、この経験が自分の“強さ”や“自立心”の土台になった気がします。

大学を卒業してからは、印刷・製版業界で6年間働きました。クライアント対応に追われる日々にはやりがいもありましたが、「本当に自分がやりたいことって何だろう?」というモヤモヤがだんだん大きくなってきたんです。食にこだわりのあった母の影響で、食べることや栄養には子どもの頃から興味があったのですが、大人になってから、むしろ関心のない人の方が多いと知ったときはちょっと衝撃でしたね。最初の職場に糖尿病や高血圧の上司・先輩がいたこともあり、日々の食事が健康に直結していることを目の当たりにする中で、「“食”は、やっぱり人を幸せにする力がある」と実感するように。

そんな思いがどんどん強くなっていって、28歳のとき、「管理栄養士になろう」と決意しました。

メディヴァとの出会いと、新たな挑戦

専門学校で2年間学び、栄養士の資格を取得。その後、都内の病院に勤務しながら実務経験を積み、管理栄養士資格を取得しました。その病院では約17年間、調理や献立作成、栄養指導などに携わり、とてもやりがいを感じていましたが、続けるうちに「もっと早く、予防の段階で関われたら…」という思いが強くなっていき、自然と“保健指導”に興味が湧いてきました。

そんな時にメディヴァと出会ったのは、まさに幸運な偶然でしたね。「寄り添い型支援」という考え方にとても共感して、すぐに応募。面接では緊張のあまり頭が真っ白になったり、正直な悩みを打ち明けたり…と、思い出深い時間になりました。正直、40代後半での転職は不安が大きく、自信もなかったんです。でも、最終面接でお話した取締役が直球質問をズバズバ投げ込んでくる“切れ者”で(笑)、思い切って「私は、やるべきことをつい後回しにしてしまうんです」とお話したら、「私もそうなんですよ」と、思いもよらない答えが返ってきました。

ああ、最初から完璧じゃなくてもいいんだ、自信がないなら焦らず取り組めばいいんだと思えて、すごくホッとしたのを覚えています。

新しいチャレンジは勇気のいることでしたが、「生活習慣病予防に関わりたい」「新しい仲間と働いてみたい」という思いが、私の背中を押してくれたんだと思います。

試行錯誤の中で見えたやりがいと成長

実際に保健指導の現場に立つようになって、思っていた以上に難しさを感じる場面がたくさんありました。対象者様との信頼関係の築き方、検査結果の伝え方、改善に前向きになれない方への寄り添い方――どれも簡単ではなく、いつも試行錯誤の連続です。

そんな中で、私が大切にしている想いがあります。それは、「低空飛行でも、飛んでいることが大事」。すぐに成果が見えなくても、「今は畑を耕して種をまいている時期なんだ」と思って、焦らずじっくり支援を続けるようにしています。

私自身スキルを磨きつつ、メディヴァとしてもっと良い支援ができるよう、仲間とともに日々前向きに取り組んでいます。最近では、対象者様ご自身が保健指導を受ける会社を選べる機会が増えていますが、「他とは違って面談でしっかり話を聞いてくれそう」「前回の担当者の印象や指導内容がとても良かった」といった理由から、メディヴァを選んでくださる方もいらっしゃいます。私どもの姿勢に共感していただけたり、信頼していただけるのはとても嬉しいですし、何よりのやりがいです。

そして、やっぱり一番の喜びは、支援を通じて対象者様が「ちょっとやってみようかな」と行動を変え始める、その瞬間に立ち会えることです。それが、このお仕事を続ける原動力になっていますね。

仲間とともに築く信頼と挑戦

最近では、リーダーとして新規クライアント対応にも関わるようになり、予約から面談までの一連の流れを整える役割も担うようになりました。

正直戸惑うことも多いですが、周りのサポートに助けられながら、少しずつできることが増えているなと感じています。中でも特に印象に残っているのが、新しい顧客の支援フローを、産業保健チームや営業、事務局・アドバイザーの皆さんと連携して一から作り上げた経験です。現場の声を取り入れながら工夫を重ねた結果、実施率の向上にもつながり、自信と学びの両方を得られた貴重な機会になりました。

困ったときにすぐ相談できる仲間がいること、ミスがあっても責めるのではなく一緒に原因を考えてくれる環境があることは、メディヴァの大きな魅力だと感じています。こうした日々の支え合いの中で、組織としての信頼や安心感が自然と育まれているのだと思います。

これからも、相手に寄り添った支援を

正直、入職前は「医療コンサル会社って、なんだか敷居が高くて、ちょっと怖そうな人が多いのでは…?」と身構えていました(笑)。でも実際に働いてみると、その印象はガラッと変わりました。

メディヴァには人を大切にする風土があり、相手の考えや背景をしっかり受け止める文化があります。“出る杭”は打たれるどころか、「それ面白いね!やってみようよ」と背中を押してくれる、そんなあたたかさと前向きさにあふれた職場でした。

今では、自分も安心して意見を出し合いながら働けていますし、支援の場でも「この人は何を大切にしているのだろう」「どうすれば前に進めるのかな」と自然に考えられるようになってきました。

これからも、対象者様一人ひとりの気持ちやライフスタイルに寄り添いながら、その人に合った無理のない支援を続けていきたいと思います。そして、心から尊敬する仲間たちと一緒に、「保健指導といえばメディヴァ」と言っていただけるような存在を目指して、これからも成長していきたいですね。

(2025年5月掲載)

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