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2026/09/08/火
コラム
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新卒で経営コンサルティングのマッキンゼーに入社したとき、同じプロジェクトにいた先輩に教えてもらった言葉が「着眼大局・着手小局」です。どのような脈絡で教えてもらったか記憶は明確ではないですが、その先輩も昔上司に教えてもらって大事にしているということでした。
大局を見ることは大切、でも小局を積み重ねていかなければ(おろそかにしては)成功には至らない、という意味だと理解してとても心に響きました。「着眼大局」に背筋が伸び、「着手小局」に少しほっとしたことを覚えています。
「着眼大局」というのはマッキンゼーにいると常に強く求められたように思いますが、何からどうやって手を付ければよいか分からず右往左往、というなかで「着手小局」という言葉をもらって、なんだか明るい気持ちになりました。
たぶん、その当時の私は経営など分かっていないのに経営コンサルタントの一端にぶらさがり、右往左往しつつ悩んでいたのだと思います。小さなメモ用紙にボールペンでその言葉を書いて、数年のあいだカバンに入れていたことを思い返しても、悩みっぷりが分かります(笑)
その言葉は私の頭の中にずっとありますが、面接の中で応募者のお話を聞いているときにたまに思い浮かぶことがあります。「この方の言っていることは、着眼大局・着手小局に当てはまっているか?」というように確認することがあります。
さらに、この人の着眼〇局・着手△局はなんだろう?と頭の中で問いかけることもあります。
例えば、
着眼小局・着手大局というような人は、大局は見えておらず、かといって小さなことに手を付けることを嫌って、結局は何も成し遂げられないのではないかと思います。
着眼大局・着手大局はどうでしょうか?これは実現すれば素晴らしいのかもしれないですが、かなりの実力やリーダーシップなどが求められるように思います。小さいことも誰かが気にして解決、遂行しなければならないでしょうから、その人に多くの人が付いてきてフォローしてくれることが必要となるでしょう。それだけのものを持っている人かどうか見極めが必要です。
着眼小局・着手小局の場合には、手堅くきちんと仕事をこなしますが、目的を見失ってモチベーションを持てなかったり、細かいことに気を取られて行き詰ってしまう可能性が高いと思います。ただ、着眼というのは誰かがきっかけを与えてくれると、一気に変わる可能性もあると思いますから、ポテンシャルとしてはあるのかもしれません。着眼を変えられる柔軟性がある方かどうかが気になります。
思い返せば、新入社員のときの私は着眼小局・着手小局か、着眼小局・着手不明確、または着眼不明確・着手小局といった感じだったように思います。そこにこの言葉が一つの指針を与えてくれて、まずは落ち着きを少し持つことができ、徐々に着眼の仕方や、着手の仕方を覚えていったのではないかと思います。
正直に言えば、まだまだ自分のバランスが完璧だとは思っておらず、変化や進化が必要だと思っています。それでも目指す方向の指針があることは大切だと思います。
言葉というのはすごい力があるものだと思います。(岩崎克治)
(過去ブログ発掘シリーズ 初出:2019年3月)
筆者プロフィール
岩崎克治 Katsuji Iwasaki 株式会社メディヴァ取締役
大阪大学大学院 情報工学分野 修士課程修了。
マッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントを経て、1997年に(株)インクス入社。ITによる高速金型事業の立上げ、クライアント企業の製品開発プロセス改革等に従事。2002年メディヴァに参画。
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