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人事ブログ

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2025/02/06/木

コラム

キャリアに不安を持つ人へ伝えたいこと(どこでも必要とされる人になるには?)

新卒採用、キャリア採用に関わらず応募者の方と話していて、多くの方が今後のキャリアについて不安を抱えていると感じます。

その不安はザックリ言えば、
・自分はこれからの長い人生のあいだ失業せずにやっていけるだろうか?
≒ 家族を含めてしっかりと生計を立てていけるのだろうか?
といったことだろうと思います。

その一つ下のレイヤーに具体的な項目として、
・自分は転職市場における強みを持つことができるのか?
・自分が取り組む仕事はAIに取って変わらないだろうか?
・熱意をもって長い期間打ち込める仕事に出会えるのだろうか?
・自分はいまの会社を離れたときに世の中で通用する人間だろうか?
といったことがあるのだと思います。

それに対する答え(対処方法)の一つとして、私が非常に重要だと思っていることが、物事に対して「素(す)」で当たることです。
この言葉はいつ頃からか分かりませんが私の頭の中に棲みついている言葉で、ネットでザッと見てもあまり一般的なものではないかもしれません。

その意味は、物事を解決したり達成したりする時に、自分で直接理解したり、直接考えて対応を考えて取り組む、といったことです。そうではない取り組み方としては、以下のようなものが挙げられます。

物事に取り組むときに、本当の解決、達成のために自分で直接考えるのではなく、
・無難にやり過ごすことを目的として、その方法を考えていないか?
・社内のルールとかマニュアルに書いてあることを探していないか?
・ネットでお手本を探して何かを決めようとしていないか?
・最後は自分で判断するのでなく上司に決めてもらおうと思っていないか?

といったことで、とりあえずマニュアル的な方法を求める、もしくは、物事に付随した他のこと、例えば失敗などを気にしている、といったことで、直面することに対して素で当たっていない、という感覚です。

このような取り組み方でも結果的にやることは決まって、物事は解決されるかもしれませんが、会社が変わったり、ルール・マニュアルに定められていないことだったり、前例が無かったり、上司に解決力が足りなかったりすると、結果が出ないだろうと思います。また、会社の看板や商品力といったものに頼って成果を出している場合も、世の中に出ると結果が出ないといった場合もあると思います。

自分はなんとなく結果を出しているけど、世の中で通用する気がしない、自信がない、という方もこういった取り組みをしていることに起因していることが多いと思います。

それでは「素で当たる」というのはどういうことでしょう?
要素に分解してみると、
・起きていることを直接つかむ。
・その物事の原理を理解する。
・起きていることの原因を解明する。
・対処方法を考案する。
・実行方法を設計・計画する。
・実行をリードする。

そういうことだろうと思います。

どんなことに関してもこれが出来る人は、どの会社、組織に属していようと、専門分野、慣れ親しんだ分野に関わらず結果を出すことが出来ますし、組織に依存しなくても生きていけるでしょう。また、いまは所属していなくても、所属して欲しいと請われるので、職に困ることもないと思います。

ビジネスの中では、知識はお金で買うことが出来るし、専門家には必要に応じて仕事を依頼することが出来ます。しかし、考えて解決する、構想して実現する、そういったことは、お金を積んでもそう簡単に得ることができないし、AIで完全に代替するのも難しいと思います。

どうすれば、それが出来るようになるでしょう?
もちろん、それは簡単なことではなく、時間もかかり努力も要するでしょうが、突き詰めて言えば、
・そのようなマインドセットをもって
・チャレンジする場で出来るまで実践する

この2つによって能力を育てていくしかないのだと考えます。

知識の習得を重視する方も多いと感じますが、知識はむしろ書籍やネットに溢れていて、それを仕入れることは容易だと思うので、やはり自分の能力を育てることのほうが重要だと思います。

キャリアの選択をするにあたり、どこに所属してきたか、これから所属するか、どんな知識を身に付けられるか、といったことを気にして不安に思う方も多いでしょうが、多くの場合は、学校の名前、会社の名前、資格の名前といったものを、自分を規定する一つの「ラベル」として捉える意識が強い感じます。しかし、ラベルが仕事で成果を出してくれる訳ではなく、結果を出すのは、今ここにいる自分の持つ能力でしかないので、素の自分として素で物事に当たることが最重要であると思います。

とはいえ、どの会社に所属するかは重要でない訳ではありません。むしろ、そこでどんなマインドセットを持ち、どんなチャレンジを出来るかが、今後を大きく左右することは間違いありません。今いる場所が素で物事に当たる能力を育てるのに適していない場合には、より適した場を求めることは重要です。

マインドセットは自分で持つことは可能でしょうが、独りではなかなか難しいのも現実です。良いロールモデルが身近にあり、折れそうになるときに支えてもらう、お互いが刺激しあう、といったことが必要だと考えます。

また、チャレンジの場を求めても、社会一般からの信用が無いとなかなかチャンスが得られませんので、社会一般からの信用の前に、既にチャレンジの場を持っている会社からの信任を得るほうがステップとしては良いと思います。

時代が移り変わり会社の形も変わっていくでしょうが、その部分での存在意義は簡単には薄れないだろうと思います。

メディヴァは医療を変えたい、より良いヘルスケアを実現しようと20年以上チャレンジし続けている会社です。設立の趣旨、会社の理念自体がチャレンジであり、前例やマニュアルの無いところで活動してきました。私たちが価値を生み出す源泉は、医療を良くしたいという気持ちを持ちながら、様々な能力や経験を総動員して成果を目指す、素の「人」そのものだと実感してきました。

常に未知の課題に対して素で当たってきたメディヴァは、キャリアへの漠然たる不安を持ちつつ、自分の実力を育てたいと思う方々にとって、またキャリアの中で社会的な意義のあるテーマを追いかけたいと思う方々にとって価値があるのではないかと思います。

この文章を読んで関心を持たれた方は、ぜひ話を聞きにこられませんか?(岩崎克治)

筆者プロフィール
岩崎克治 Katsuji Iwasaki 株式会社メディヴァ取締役
大阪大学大学院 情報工学分野 修士課程修了。
マッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントを経て、1997年に(株)インクス入社。ITによる高速金型事業の立上げ、クライアント企業の製品開発プロセス改革等に従事。2002年メディヴァに参画。

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