2024/01/26/金

寄稿:白衣のバックパッカー放浪記

白衣のバックパッカー放浪記 vol.0

みなさん、初めまして。溝江篤と申します。現在私は医師9年目、今までは総合診療・家庭医療を中心に臨床に従事していました。臨床やマネジメントに没頭していた私は一旦それらに区切りをつけて2024年1月から放浪の旅に出ています。メディヴァ海外事業チームアドバイザー(医師)として、世界中をゆっくり巡りながら、自分の目を通して見たもの、感じたことを文章にしていく機会をいただき、今こうして文章を書いています。本当に素晴らしい機会をいただいたなと思います。

私がなぜ、今旅に出ているか。

それにはジェフ・ベゾスの後悔最小化フレームワークが大きく関わっています。

Amazonの創設者のジェフ・ベゾスは80歳になって人生を振り返った時に後悔をできるだけ減らそうとしたそうです。私もふと考えてみました。80歳になって後悔しそうなことは何だろうかと。そして辿り着いたのが世界へ放浪することだったのです。

もともと幼稚園が英語教育に熱心だったこともあり、幼少期の愛読本は国旗の絵本でした。この頃から海外への関心が強くあったように思います。さらに父が転勤族だったこともあり、3年に1度は引っ越しをする幼少期を過ごしていました。海外への憧れとどうしても定住できない私は世界へ放浪することを心のどこかでずっと夢みていたのだと思います。さらに諸先輩方からの紹介で読んだ「深夜特急」と言う紀行文がダメ押しとなり、旅をしなければ80歳の時に必ず後悔すると現時点での確信が持てました。

そして今、医師9年目。9年目の進路の選択肢には臨床を続ける、大学院に入学する、開業するなどが大きくあり、最近であれば起業する方もいるかと思います。

そんな中で私の選択肢は「旅」

海外にいくなら留学もあるんじゃないの?と言う意見もあると思います。確かにその通りで、私も今まで自分がしたいことは留学だと思っていました。しかし振り返った時に私は大学にとても勤勉に通っていた経験もなく、誰を差し置いてでも強烈に学びたい学問がある訳でもありません。私はそれで言うと旅を学びたい。経験的学習でしか学び取れない私は旅に出ることを選択しました。

当然、メジャーな進路ではありません。私はこの選択にとてもワクワクしています。もちろん1人ではどうすることもできませんでしたが、いろんな方のサポートで旅立つことができました。これからどのような旅が始まるのか私自身全く分かりません。計画も事細かには詰めずに定点だけ決めたら風の吹くままに移動していきたいなと思います。まずは東南アジアを巡っていきたいと思っています。最初の目的地は香港です。どんなところか全く分かりません。次回の白衣のバックパッカー放浪記では、私が香港でみた人々の生活を、私の目線で記載していきたいと思います。