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2024/07/11/木

働く人たち

熱中時代⑲~スープに浸さず麺のみをすするのはいかがなものか~

こんにちは。コンサルティング事業部の川木元博です。
2023年に入社し、普段は社会保険労務士として病院やクリニック、介護施設等の労務回りの整備、課題解決に奔走しております。

そんな私の日々の活力となっているのが「つけ麺」、ラーメンではなく「つけ麺」です。
社員の趣味などを紹介する人事ブログシリーズ「熱中時代」第19弾では私の本業?とも言える麺活について綴らせていただこうと思います。

基本情報


つけ麺とは多くのラーメン店で定番化されたメニューで、読んで字のごとく「別に盛られた麺をスープにつけてすする」、ざるそばのようなスタイルでいただく料理です。

諸説ありますが1950年代に東京でまかない料理として考案されたのが日本の発祥で、その後全国各地にて特色のあるつけ麺が育っていきました。茹で後一度冷水で締められた太麺を粘度の高い熱々のスープに浸してすするのが一般的です。

また平均的な並盛のラーメンの麺量が茹で前150g(茹で後225g)程度であるのに対し、つけ麺は200g(茹で後300g)とボリュームがあることも特徴の1つです。お腹がすいたからと言って安易に大盛を注文すると茹で前300g(茹で後450g)程度のこんもりしたランチになってしまいますので注意が必要です。

『なぜつけ麺なのでしょうか?ラーメンでは駄目なのでしょうか?』

ラーメンももちろん大好物ではあるのですが、一般的なラーメンはスープと麺(及び具材)の調和によって完成された”あくまで1つの感動”をその時間楽しみ尽くすものと考えています。

「味変としてお酢や胡椒を入れれば色んな感動が味わえるよ」と聞こえてきました、いいえ違います、味変をすれば今度は最後までその味でしかない不可逆性を備えています。ラーメンとは味変をしたら最後、元の味に戻ることができません。

対してつけ麺は、気分によって浸すスープ量を変えてみたり、調味料を麺に乗せてみたりしてスープの味が変わらないまま味変を楽しむことが可能です。まずは2/3程度浸してそのお店のつけ麺としての味を楽しむ、次は浸す前の麺に山ワサビを乗せて1/2程度スープに浸して啜る、ピンクソルトなんかも合いますね。様々感動を味わった最後に本来のつけ麺の味を楽しみごちそうさまする、そのような楽しみ方ができるのです。

『スープに浸さず麺のみをすするのはいかがなものか』

さて表題の「スープに浸さず麺のみをすするのはいかがなものか」は2023年のつけ麺界を一際賑わした論争になります。つけ麺を注文し、何もつけずに麺だけをすすることへの賛否が問われたこの件、結果賛成派優位となり、オンリー麺すすりが世に認知されることとなりました。

ここで言う”何もつけずに”とは何もつけずに完食することではなく、1食の間にスープに浸してすすることもあれば、何もつけずに麺だけをすすることもある、という意味になります。
私自身つけ麺を好きになった理由として、「1食で様々な感動を味わいたい」という想いがあり、前述の通り、つけ麺は1食の中に様々な楽しみ方があると考えています。店主が食べ方にこだわりを持っているようなお店ならまだしも、限られた1食、そこに“何もつけずにすする”という選択があってもおかしくないと。当然見解、良かろうもんです。

『麺をそのまますすってそもそもおいしいの?

皆様は新潟や秋田のお米をたべる際にひと口目からごはんですよを乗せますでしょうか?おそらく多くの方が「現地の特徴ある素材をそのまま楽しみたい」「普段食べているお米とどのような違いがあるのだろう」と何もつけずにお米を頬張っているかと思います。
それは麺に対しても言えます。実際にすすってみてもらえればわかりますが、茹で後冷水で締められている分味が凝縮され、小麦の香りが鼻を抜けていく感覚がどうにもやみつきになるのです。またそれはお店によって異なり、スープの味に染まる前の本来の素材の味を感じることができるでしょう。

『どこの麺も変わらないよ?』

おっしゃる通り各所にある製麺所で量産された麺を提供しているお店が多いのも事実です。しかし「どのように保存されていたか」「何分茹でているのか」「冷水締めはどのように行われているか」様々な要素が絡み合い、お店それぞれの麺が出来上がっていると思います。
もちろん製麺機を備え、自らのブレンド麺を提供するお店も多くありますから尚更です。
スープだけでなく、麺そのものにもお店の個性が詰め込まれているものです。


『通ぶってるだけじゃないの?

なんとでも言ってください。

イロトリドリノセカイ🍜

語るだけ語ってなんのためにもならんよ、な記事になりそうなので、
暑い夏におすすめのメニュー、トッピングをご紹介します。

昆布水つけ麺


ここ数年で流行りはじめたのがこちらのジャンル、
麺を昆布水(昆布をつけおいた水)に浸した状態で提供されるメニューです。
昆布の甘い味がすでに麺に染みこんでいるため、麺のみをすするのにも適しています。
のど越しが良くスルスルと入っていく感覚がほとんど素麺です。

塩つけ麺


魚介豚骨ドロドロ系が主流のつけ麺界において、濃厚あっさりを確立させたのが「塩つけ麺」です。※お店によってはドロドロですので事前のリサーチをお忘れなく

口当たりはあっさり塩味ですが、麺に絡ませてちょうど良い味わいになるようスープは濃い味に作られています。七味唐辛子との相性も良く1度食べたら癖になること間違いなしです。

すだち


暑い日のトッピングといえば柑橘系。
中でもすっぱ過ぎず甘過ぎずのすだちがおすすめです。
麺に絞ってそのまますするも良し、スープに絞って味変するも良し。新しい世界が見られます。レモンや酢を提供してくれるお店は多く、それもそれで清涼感があり好きなのですが、すだちがちょんと乗っていたら心の中で「いいね!」してあげてください。

いかがでしたでしょうか。明日のランチは決まりましたか?

この記事ではつけ麺が持つ多様性、自由度の高さを中心に自己満足で語らせていただきました。一言に「つけ麺」と言えどもいただく側の創造力次第で無限に楽しむことができるのはやはり魅力です。とはいえ味変グッズの持ち込み等は基本的にご法度ですので、常識の範囲内で、また健康管理室に呼び出されない程度にお楽しみください。

皆様のつけ麺ライフが潤うことをお祈りし締めとさせていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。

※記事は筆者の主観のみです