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2023/02/27/月

働く人たち

医師のキャリアを考える。 医師兼コンサルが語る「メディヴァでこんなことやってます!」

こんにちは。採用担当の村上です。

メディヴァでは、様々な専門分野に特化したコンサルタントを募集していますが、その中のひとつに「医師兼コンサルタント」という職種があります。

医師兼コンサルタント??? 
耳慣れない方も多いのではないでしょうか。

今回は、現役医師として、コンサルタントとして働く、保健事業部の澤井からの投稿です。

私が医師兼コンサルタントになったわけ

メディヴァに興味を持ったのは、本当に偶然でした。
もう記憶も朧げになっていますが、当時、自身のキャリア、将来像で行き詰まっていた時に、ネットで「医師」「仕組み」「コンサル」といったキーワードで調べていたところ、最初に検索でヒットしたのがメディヴァでした。今でこそ、このようなキーワードで検索するといろいろとヒットしますが、当時は当社以外に目立ったものは無かったように記憶しています。

ホームページを見ると、医師兼コンサルタントという今まで聞いたこともない職種の募集をしていて、募集要項を読んでみると、医師としての働きかたを尊重してもらえつつ、「なんだか面白そうなことができるぞ」と直感しました。

ホームページやブログを読めば読むほど、メディヴァの「無人島に街を作る」という理念に共感し、初めてホームページを開いたその日のうちに、応募サイトからエントリーしたのを覚えています。後付けでコンサルという職種に興味が湧いて、他のコンサルティングファームなども調べましたが、結果として、エントリーしたのはメディヴァ一社でした。

前職ではクリニックで小児科・内科の診療をしていました。多くの患者さんに接することができ、あっという間に1日が過ぎていく毎日を送っていました。

地域の医療を担っていくやりがいを感じる一方、診療所・診療圏の枠組みから出ることもなく、また日々の診療で実感する社会課題はあっても、それを解決する術すら思い浮かばず、このまま今見えている世界の中で課題を感じながら過ごしていくのはいかがなものだろうか、でもどうしたらいいのだろうかと悶々としていた時に、たまたま検索で引っかかったのがメディヴァでした。

結果として、入職して6年が経過し、責任を持ったポジションにつかせてもらったことを考えると、つくづく縁というものは奇妙なものだなと感じます。今私が担っている業務に携わるとは、医学部に入ったとき、医者になったとき、医者になってからも、想像すらしていなかったので、本当に先のことなんてわからないものだなと思います。

今、注力していること。
健康管理システム+オンライン健康管理室サービス    「WellaboSWP」とは。

入社して3年間は、企業・行政チームに所属し、在宅医療介護連携推進事業や、ヘルスケアサービスの戦略コンサルティングを中心に担当しました。多くの案件を担当することで、もともとゼロだった「コンサル思考」を身につけることができました。
入社1ヶ月目で、提案書を書いて、そのまま案件担当になり、社長も参画するプロジェクトで緊張しながら?毎日を過ごしたことを記憶しています。

当時は医者とコンサルタントのバランスを取るのに苦労していたのですが、診療の合間になんとか時間を捻出して資料を作ったり、メールをしていたら「診療中にヒマしている」疑惑がチーム内で持ち上がっていたようです笑。決して暇だった訳ではないのですが、たまたま本当に診療が暇だったときにスマホを触っていたところ、見事社長の大石に目撃され「やっぱり暇だった」認定をされたのが、今でもネタとなっています。

その間に産業医資格を取得し、現在の保健事業部産業保健チーム(以下、産保チーム)に異動しました。今は健康管理システム+オンライン健康管理室サービスである「WellaboSWP」(通称:ウェラボ)を主に担当しています。

ウェラボの構想は2021年の秋頃、全社的なDX推進の追い風を受けて、「産業保健・健康経営の課題解決」×「DX」の視点で検討したことが始まりでした。

当時我々の主たるサービスは「産業保健・健康経営のコンサルティングと実行支援」で、健康経営優良法人や健康経営銘柄を取得される支援先も現れたり、顧客の満足度調査でも良い成績を収めるなど、サービスの質、ノウハウともに自信をもってお届けできるサービスでした。

このような支援先は、比較的大きな企業が多いのですが、日本の企業の97%は産業医選任義務のない中小企業であり、そこで全労働者の約2/3が働いています。健康経営の土台となる産業保健は、国内労働者の多くにはまだまだ届いておらず、我々が蓄積してきたノウハウをいかに広く世の中にお届けするには?といった課題感から、半年の構想、1年の開発を経て、2022年1月に生まれたのが「ウェラボ」です。

余談ですが、「ウェラボ」という名称もロゴもチームメンバーが考案し、厳選なる投票の上決定されました。そのようなプロセスも楽しみながら行うことができたのは、良い経験でした。

ウェラボのコンセプトは「標準化×イージーアクセス」、すなわち標準的で効率化された運用を想定した柔軟な健康管理システムと、いつでもアクセスできるシェア型オンライン健康管理室のハイブリッドサービスです。

こだわりが詰まっており、全て語ると長くなってしまうので割愛しますが、健康管理システムは、産業保健に関わる多職種の業務全体を描いた上で、その効率化をねらっています。従って紙からシステムに変わって工数がかかるようになったとは決して言わせない、むしろ工数が減ることを実感できる仕様となっています。

また、オンライン健康管理室も、オンラインを言い訳にしない、従業員にとって身近に感じることのできる健康管理室となるよう運用しています。健康管理室内では常に運用の改善が検討され、メンバーが良いと感じたアイデアはすぐに反映されます。今も従業員にとって身近に感じられるような仕組みを検討中で、公開が楽しみです。

今後に向けて。進化する「WellaboSWP」

ウェラボは現時点でも十分産業保健を支えることのできるサービスであると自負していますが、これからも発展を続け、ゆくゆくは働く人のWellbeingをDXで支えるサービスにしていきたいと考えています。

常にDXによる課題解決に視点を置いてサービス開発を進めており、最近では紙の健診結果帳票を早く、安くデータ化する「WellaboSWPデジパスplus」を始めました。
これは優れたAI-OCRのサービスを展開する企業様と連携して始めたサービスです。このサービスにより、健診のデータ化で企業が頭を悩ませていた価格、納期の問題を解決することができるようになりました。データ化を入口として、多くの産業保健DXのサービスに触れてもらえるきっかけになればと思っています。

このようなサービス開発ができるのも、これまでメディヴァが構築してきたネットワークの賜物であり、そのような環境に感謝をしつつ、今後もより良いサービス開発を行っていきたいと思います。

そもそも医師兼コンサルタントって?

医師兼コンサルは、メディヴァの理念である患者視点で医療変革を自身でPDCAを描くチャンスと責任を与えられた職種です。自身が現場で捉えてきた課題を解決する仕組みを自身とチームで描き、それを現場に落とし込んで実践し、また新しい課題を解決することができると思います。時にはそれが事業になることもあり、WellaboSWPはまさにその一つと言えます。

実は医師もコンサルもフィールドが違いこそすれ、仮説思考と課題解決という観点では頭の使い方は同じで、対象が違うだけだと思います。医師は患者さん一人ひとりの症状から、考えられる疾患の当たりづけをし、診断をし、治療を課題と捉えて課題解決をしています。
コンサルはその対象が社会であったり、企業であったり、組織であったりですが、その先の課題を広く捉え、イシューを探り、優先順位をつけ解決策を考え実行するので、医師はコンサルに向いているのではないかなと思います。

決して簡単ではなく、プレッシャーも大きいですが、その分日々成長を実感できるのもやりがいです。医者の新たなキャリアパスとして医師兼コンサルという存在を確立し、仲間が増えることを願っています。

(医師兼コンサルタント 澤井 潤)