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2026/04/21/火

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「第14回アジア太平洋高齢者ケアイノベーションアワード」にて、C&CHの活動がファイナリストに選出されました

この度、一般社団法人コミュニティ&コミュニティホスピタル協会(C&CH協会)は、シンガポールで開催された第14回アジア太平洋高齢者ケアイノベーションアワード(Asia Pacific Eldercare innovation Awards 2026) OPERATOR OF THE YEAR – HOSPITAL 部門においてファイナリスト(優秀賞)に選出されました。
OPERATOR OF THE YEAR – HOSPITALカテゴリーにおいては日本法人で唯一の受賞となりました。

アジア太平洋高齢者ケアイノベーションアワードとは
本アワードは、Ageing Asia社が主催する世界最大級の国際イベント「Ageing Asia World Ageing Festival」の一環として開催されています。世界50カ国から5,000名を超える専門家やリーダーが集う、高齢者ケア分野のトップカンファレンスです。
2012年に創設された本アワードは、アジア太平洋地域において高齢者ケアに革新をもたらした団体を表彰するもので、「高齢者ケア界のオスカー賞」とも称されています。本年度は16カ国から420件のエントリーがあり、OPERATOR OF THE YEAR –  HOSPITAL部門では当協会を含む3法人が最終選出されました。
https://worldageingfestival.com/waf2026/awards-2026

アジア共通の課題「都市部の高齢化・孤立」に挑む病院起点のモデル

現在、日本を含むアジア諸国では「急速な高齢化」に加え、都市部における「社会的孤立」や「困窮」が深刻な共通課題となっています。これらの複雑な課題に対し、医療法人社団同善会(東京都)を事例に中小病院を核としたアプローチを発表しました。

  • 総合診療による地域医療:中小病院を拠点に、患者の生活を診る総合診療を軸とした医療体制の構築
  • ネットワークによる展開: 単一の病院の成功に留まらず、全国のコミュニティホスピタル間での知見共有・ネットワーク化を図ることによる、モデルの汎用性と持続可能性
  • 「生きがい」の創出:病院が地域と深く繋がることで、人々が役割を持ち、自分らしく生きるための“生きがい”を引き出す仕組みづくり

医療と地域活動の融合:持続可能な「コミュニティ・ホスピタル」への転換

本アワードでは、活動の「持続性」と他地域への「展開性」が極めて重要な評価指標となりました。同善会(東京都)では、総合診療を軸に予防から看取りまでを一貫して支える体制へと転換。さらに、医療と地域活動を組織的に融合させることで、以下の成果を創出しています。

  • 経営基盤の強化と再投資: コミュニティ・ホスピタルへの転換後、病床稼働率は約12%向上。経営利益を地域活動やスタッフ教育に投資
  • 「コミュニティ支援室」による組織改革: 部門部署間及び地域との連携を専門に担うコミュニティ支援室を設立。地域活動をボランティアではなく業務と位置づけ、専任スタッフを配置することで、医療と社会活動を繋ぐ機能を組織として強化
  • 「社会処方」と居場所の創出: 院内に地域住民が誰でも立ち寄れるコミュニティスペースを開放し、これまでに延べ約5,000名が参加。さらに、医師やスタッフが患者を地域活動へと繋ぐ「社会処方」を2年間で約100件実施し、孤立を防ぐ具体的な仕組みを構築

地域の支え合いを育てる生きがいの連鎖

プレゼンテーションでは、病院が起点となって生まれた「人と人の繋がり」の具体的な変化を紹介し、各国の参加者から大きな共感を得ました。

  • 孤立していた80代男性が「カフェのマスター」に
    独居で地域との接点がなかった男性が、通院の待ち時間に病院のコミュニティスペースへ立ち寄ったことを機に、現在は院内カフェのマスターとして活躍。この喫茶には入院患者も参加し、社会との新たな接点が生まれています。
  • 「スタッフと患者」の枠を超えた共鳴
    患者様が司会を務めるイベントで、音楽が好きなスタッフが演奏を披露し、そこに在宅療養中の患者様が応援に駆けつける。医療従事者と患者という役割を超えたつながりが生まれています。

これら「医療・コミュニティ・展開性」を掛け合わせた多層的な取り組みは、次世代の地域医療の形として非常に重要です。一人の「生きがい(IKIGAI)」がトリガーとなり、周囲の人々や地域全体の活力を呼び起こしていくという視点は、都市の高齢化を考える中で不可欠なものといえます。

当協会は引き続き、全国におけるコミュニティホスピタルの推進および連携を進めてまいりたいと思います。



▶C&CH協会のオウンドメディア「C&CH Magazine」では、コミュニティホスピタルの取り組みやイベント等の情報をお届けしています。ぜひご覧ください。
https://cch-a.jp/magazine