お知らせ

2023/11/30/木

在宅医療支援

令和5年度 在宅療養・ACPガイドブック講習会を開催しました

弊社は、世田谷区在宅医療・介護連携推進事業の受託事業者として、「世田谷区 在宅療養・ACPガイドブック講習会『ガヤガヤ会議〜世田谷で人生会議についてガヤガヤ話そう!〜』」を開催いたしました。

もしもの時に自分が受けたい治療やケアを信頼できる人と話し合う人生会議(ACP)を文化として定着させるためには、様々な職種・事業所を超えてACPを実践できる環境づくりが重要です。本講習ではACPの基本的な解説に加え、事業所を超えた仲間づくりを目指して開催いたしました。

事後アンケートの回答率は100%、そのすべての方が会全体の評価について「非常に良かった」もしくは「良かった」と回答してくださいました。
また、近隣の事業所にいるさまざまな専門職同士で、日頃行っているACPについて、ざっくばらんに話し合うことで、「職場で活かしたいと思える事例がたくさんあった」「家の中にはヒントがいっぱいある。多職種さんの視点が学びになった。」といった感想をいただきました。

開催概要

名称:ガヤガヤ会議〜世田谷で人生会議についてガヤガヤ話そう!〜
日時:令和5年11月9日(木) 18:30-21:00
会場:梅丘パークホール
内容:
– ACP基礎講座・課題の整理(五味 一英 氏:桜新町アーバンクリニック在宅医療部 診療部長)
– ワーク① あなたはどこを見る?
実際の患者さんのお家の写真を見て、それぞれの視点から本人・家族に聞いてみたいところ、気になるところをシェアします。
– ワーク② 最近あったACP(事例より)
「ACPをやるぞ!」と身構えずにやっていることから、仲間がやっているACP、うまくいったものから、そうでないものまで、ざっくばらんに話し、近隣事業所と顔が見える関係に。
– 発表
– まとめ
対象:世田谷区で働く介護、医療、保健、福祉 全ての専門職
参加料:無料
司会進行:樋口久仁子・神野真実 氏(株式会社メディヴァ)
ファシリテーション:桜新町アーバンクリニック、桜新町ナースケア・ステーション
※当事業は世田谷区在宅医療・介護連携推進事業の受託事業者㈱メディヴァが運営しています

事後アンケート結果

対象数:43名
形式:アンケート用紙及びオンラインアンケート
期間:令和5年11月9日〜15日
結果まとめ
・参加者の職種はおよそ3割が看護師、そのほかの3割がケアマネジャーであり、そのほか社会福祉士、医師、保健師、福祉用具専門相談員、介護士、行政書士と続いた
・会全体の評価について10割が「非常に良かった」もしくは「良かった」と回答
・全てのパートが学びになったと答えた人の割合は75%であった

感想(自由記述より抜粋)

  • 本日は大変勉強になりました。今後はケアの中で意識しながらピースを組み立てていけるようにACPに取り組んでいきたいと思います。
  • 色々なACPの形があることを知った。個々それぞれの価値観があるんだなぁと改めて知ったので今後の関わりの中で使いたいと思えた。またぜひ参加したいと思った。ありがとうございました!!
  • ACPの意味が、死をむかえる人がどう望むかではなく、時間をかけて本人が考え、人生の生き方にもつながると思った。
  • 普段出会うことがない方々とのワークショップは学びだらけでした。まずは在宅と施設のハードルの違いを痛感しました。本人の人生プランには沿うことができないケースが多いということも日々の仕事で実感していましたが、お話を伺う中でさらに理想通りにはいかないことが多いことに気付かされました。 でも施設ではご本人様の人生の最後の何年かをお手伝いできる、24時間365日関わり家族のような存在になっていけているじゃないかとプラス面も再確認できました。ご家族のご要望が優先になりがちなところが多いですが、引き続き日々のご入居者様との対話も大切に、書き留め、ご家族に共有していけたらと思います。
  • 家の中にはヒントがいっぱいある。多職種さんの視点が学びになった。

>アンケート結果詳細はこちら

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