角田圭子 院長:駅前つのだクリニック

角田圭子 院長:駅前つのだクリニック_画像|病院・医療コンサルティングのメディヴァ

駅前つのだクリニック
角田圭子 院長

和歌山県立医科大学卒業。
関西医療大学内科学講師、木村病院内科、河北総合病院内科を経て、
2007年6月糖尿病外来を中心とした内科クリニック『駅前つのだクリニック』を開院。

開業を決意した、、というより、ちょうど条件が整ったんです。

開業しようとまだ決意が固まる前、いつ頃から開業をしようと意識されていましたか? きっかけは何ですか?

わたしの場合そんなに具体的に開業に意識は向いていなかったんです。
ただ勤務医をずっと続けるのは厳しいかもと感じていました。
まあ1つには、同世代以上の人はみんな役職が付いて、若い先生のお世話をしながら診療もされているところを、常勤医としては変則的な働き方をしている私には、ほかの先生方ほどの働きはできないことが、申しわけなく思えて。
それでも私なりに取り組んできた今の仕事は続けていきたい。
で、勤務医で続けていくことが難しいとなると、大きな選択肢としては開業しかないかな、というのはありました。
たまたま主人の方が先に開業を考えていたのですが、途中で、開業はしないと決めてしまったんですね。
それまでにいくつかの開業コンサルさんとは会っていて、その後いかがですか?という連絡が主人に入る中で、「妻にいい話があればお願いします」という感じになりました。
たまたまいい物件なり、自分が思い描いているような形で診療が出来る条件が整うなら開業してもいいかなと思い始めたのは開業1年前ぐらいでしょうか。

もし自分の条件に合わなければ開業はしませんでしたか?

そうですね。条件が整わなければ、そのまま勤務医を続けていたと思います。
でも、勤務医を続ける上で何が足かせになっているかというと、特に何も言われなくても、自分がほかの先生ほどこの病院で役に立っていないと感じると言うか、なんとなく肩身が狭いとは感じてしまうことでした。
私は夕方以降のカンファには出席せず、夜勤もしていなくて、申しわけない気持ちやら複雑な思いでした。
事情があって、私は週4日で常勤としてもらっていました。
認めてもらっていてぜいたくなようですが、負い目に感じていたのも確かです。

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先生が以前講演で、開業に際して周りの仲間から刺激を受けたとおっしゃっていたのですが、、、

はい。結局私の方が先に開業してしまったのですが、大学の同級生で開業した人は私より先に開業を考えていたので、「どういう風に開業したい」とかは聞いていたりしていました。
同級生なり、1、2年上の先輩で開業される方が多かったので、体験を聞いて、自分にも出来そうな方向があるだろうかと探っていました。

ということは開業しようと決意されたというよりも、、、

そうですね。決意というよりも本当に私に合った条件が整えば、というところですね。

物件を決める時の直感は外れたことが無いんです。ピンと来ました。

開業に向けて準備していたことはありますか?

実は何も無いんです。申し訳ないぐらい何もなくて。
物件もいいものがあればと思っていたのですが、なかなかいい物件に巡り会えず。
どういう物件でないとダメという条件はだしていなかったんですけれども、紹介された物件やチラシの情報に載っている物件は私の開業について積極的な主人と見に行っていました。
でもなかなかピンと来るものが無かったんですよ。
主人は「このくらいでいいんじゃない」というものはあったんですが、私はピンとくるものがなければ無理に開業することはないと思っていました。
でもこの場所(今のクリニックの場所)を紹介されたときは違ったんです。

ここの物件はピンときたんですか?

そうなんです。私たち家族は引っ越しが多かったのですが、そのつど物件については私が決めていたんですね。
で、今まではずれたことがなかったので。

では今回もその直感を信じたわけですね。

そうですね。

自分で何も出来ない代わりに、物件選び以外の全ての準備はメディヴァさんにお願いするというスタンスに。

では物件が決まった後、さらに準備を進めて行かれると思うのですが、何か不安などはありましたか?

間ですね。1月末に物件を見て2月に契約。
その後も程なくメディヴァさんに進めてもらったのですが。
契約してしまったら、テナント料が発生するわけで、急がなきゃ、と。
それでメディヴァさんに開業までの最短コースを聞いて、それに向かって進めてください、ということになったんです。
物件だけは決まったけれども、あと何をすればいいかなどは全く知りませんでした。
勤務もすぐに辞められる状況ではありませんでしたし、結局、自分で何も出来ない代わりに、物件選び以外の全ての準備はメディヴァさんにお願いするというスタンスでしたね。

メディヴァをお知りになったのは?

勤務先の病院を紹介してくれたエージェント(メディカル・プリンシプル社)さんに、主人が開業を希望しているというと、メディヴァさんを教えてくれたのがきっかけです。

そのときのメディヴァ社員の印象はいかがでしたか?

具体的な診療圏調査の話や物件選びなど色々考えなければいけないことをお話してくれました。

その辺が他社とは違うなと感じられたんですか?

実は直接会って話を伺ったのはメディヴァさんだけだったのです。
でも、何社かネットとかで見ていましたが、速やかに直接面談まで設定してくれたのはメディヴァさんだけでした。

ではメディヴァにお願いしようと決めたのは、

そうですね。他社さんとの比較ではなく、絶対的な評価として、このままこの方たちに進めてもらっても大丈夫だなと、お話する中で感じたからですね。
それでメディヴァさんに開業までの最短コースを聞いて、それに向かって進めてください、ということになったんです。

開業の準備をしていく中で、想像していた準備と違う、想定と異なったことってありましたか?

勤務先の近くだったので、ちょくちょく見に来て書類などは書いたりはしていましたが、基本的には完全におまかせしていました。
工事で小さなトラブルが発生したなどがありましたが、おおむね良好でした。 スケジュールは予定通りにこなせました。

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開業準備中のメディヴァの印象についてお聞かせください。

そうですね、違和感なくスムースにお願いできる感じでした。
担当のコンサルタントさんにもこまめにコミュニケーションをとってもらって、トラブル1つにしても報告があり、適切に対応していただきましたし、もっと早く知りたかったのにというようなことはありませんでした。

これは直してほしかったなというところはありますか?

たとえば、開業準備中はいろんな業者さんが入っていて、メディヴァさんが窓口になってくれていたのですが、開業してからは、私が対応しなくてはいけない場合があり、どこの誰にお願いしていいのか、分からなくなる時があったりしました。
結局、自分で直接それぞれの担当者さんにコンタクトをとるのですが、担当が変わってしまっていたり、混乱することがありました。
おまかせしていたことの中で、開業後に自分でしないといけないことを教えていただいておくべきだったと思いました。

開業しても患者さんへの想いは一緒。でも自由がきくようになりました。

開業して嬉しかったこと、良かったことは何ですか?

思った以上にイメージ通りに診療できたことですね。
私がしている診療はどこでしても同じでしょうけれど、クリニックでは固定したスタッフが私をサポートしてくれるからか、支えられている安心感の中で穏やかな診療時間を過ごさせていただいています。
待合室でも患者さんに声をかけたり、先に血圧を測ってくれたり、患者さんが待ち時間も気持ち良く過ごせるように、スタッフみんなが工夫したり協力してくれています。
それに毎日クリニックにいるから、気になる患者さんはカルテをいつでも見られるし、連絡も自由に取れる。
いいと思ったら、いろんなことを自分たちですぐ決められる。
思っていることは同じですが、自由がきく、と言う感じですね。

私が不得意なところをメディヴァに手伝ってもらって、それでいいかなと思います。

開業後、メディヴァがいて良かったことは何ですか?

開業後のオプションでお世話になっていることのひとつに労務があります。 自分でスタッフを雇用することも初めてで、どうすればいいのか分からず困ることが多かったです。
自分の立場を客観的にどう捉えていいものかわかりませんでした。
人事で悩んだときも、社労士の方に細かくアドバイスしていただきました。
できるだけ診療に専念したいから、それ以外はメディヴァさんにお願いできるとありがたいですね。
プライベートの時間でも、いつもだれかしら気になっている患者さんがありますし、家族のことや子育てもあって、それでいっぱいだから、お願いできることはメディヴァさんに任せたいな、と。
でもそれで上手く回っていると思っています。
私が不得意なところを手伝ってもらってほんとうに助かっています。

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開業し、自分のクリニック経営に必要なスキルまたは要素などありましたらお教えください。

東京であれば特にですが、専門性はなにかあった方がよいかと思います。
この辺でも内科はたくさんあって、診療圏調査では×が出ていただろうとメディヴァさんからは言われていました。
専門性があり、勤務先が近くだったので、いらしてくださる患者さんもあるのではということでGOサインが出たそうです。
1つでも専門医をとっていてよかったです。
東京に出てきて7年になるんですが、上京当時は履歴書の書けるものが無かった。
1つだけ、学位はありましたが、就職の面接時に「ここでは学位なんてなんの役にも立ちません」と言われました。
「専門医の1つでも持っていれば臨床医として何ができるかわかるのに・・・」とも言われました。
書けるものが無いと、就職するにしても、開業するにしても、何ができるか何がしたいか説明しなければなりません。
専門医をもっていれば、少なくとも、それを取得するためにそれ相応の努力は払ったという証明にはなるのではないでしょうか。
近隣の内科クリニックさんとも競合するのではなく、専門性を生かして棲み分けもできるのではと思います。
糖尿病外来ということで近隣の先生からご紹介いただいたり、ちがう分野ではこちらから紹介させていただいたりしています。
私は変則的な働き方をしたので、オールマイティーに総合的な内科を、というのではなく、比較的深く追求してきた分野でがんばれればとは思っています。
自分の能力の限界をわきまえつつ、病診連携や診診連携を大切にしていく。そういう環境を作りたかったんです。
近隣の病院やクリニックさんにもお世話になりながら、イメージ通りに近い環境に恵まれています。

無料でお世話になって「借り」を作るより、責任を持ってやってくれるところがいい

開業コンサルティングについてどんなイメージをお持ちでしたか?実際はどうでしたか?

もともとは、卸さんにお世話になる場合が多いときいていました。
私が思うに、卸さんにお願いすると費用負担は少なくてすむときいていましたが、無料あるいは少ない費用で準備をしてくれるということは、「借り」を作るということ。
お世話になれば、返さなければならないと思ってしまう。私にとってはかえって負担だと思いました。
だから、お金を払ってでも、責任を持っていいクリニックを立ち上げてくれるところがいいと感じてました。

実際今は負担を感じていますか?

メディヴァさんにお願いした、という選択は正解だったと満足しています。

メディヴァに対してどんなところが良かったですか?

要求については十分応えてくれました。
たとえば疑問に対して放っておかれることはなかったです。
あとはメディヴァさんやメディヴァさんがご紹介してくださった他の業者さんも含めて、開業準備の相談や打ち合わせで話していく中で、自分がクリニックに対して求めているものが分かったところが良かったと思います。

なるほど。本日はありがとうございました。

駅前つのだクリニック
角田圭子院長 プロフィール


和歌山県立医科大学卒業。 関西医療大学内科学講師、木村病院内科、河北総合病院内科を経て、
2007年6月糖尿病外来を中心とした内科クリニック『駅前つのだクリニック』を開院。

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