人事ブログ

社員旅行@京都・体験記(自由行動の一コマ編②)

伝統文化の体験を通じて、同質性と異質性を感じた社員旅行

玉井 恭一郎


社員旅行企画のトリのレポートです!

前回紹介のランニング・クラブ「京都Run!」、大盛り上がりの「保津川ラフティング&バーベキュー」、鉄ちゃん大興奮の「ターンテーブルとSLツアー」などエキサイティングな企画が目白押しでしたが、うって変わって「京都と言ったら古都、古都と言ったら日本伝統文化でしょ!」ということで、しっとりとした古都京都らしい企画をご報告致します♪


 

そもそものきっかけは、「京都らしいことを」「共通体験として」「能動的に」出来たらどうだろうと発案者の飯塚さんと二人で考え始めました。それに加えて、滝クリで有名になりつつある日本の「オ・モ・テ・ナ・シ」の心を実感したいと考え「日本の心を知る3つの体験(香道、茶道、京菓子作り)」を企画しました。


◎日本の心を知る3つの体験(香道、茶道、京菓子作り)

香道:聞香コース 於 山田松香木店
http://www.yamadamatsu.co.jp/exp/course01.html

茶道:はじめての茶道体験 於 裏千家 茶道資料館
http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/taiken/

京菓子作り:上生菓子、干菓子作り 於 甘春堂 東山店
http://www.kanshundo.co.jp/museum/make/annai.htm


私は20年余り茶道を習っていて、そこに存在する「非日常性」と1つのことに集中して取り組む際に感じる「無の感覚」を会社の仲間と一緒に体験したいという密かな期待がありました。

この期待に対して、非日常性、無の感覚などをある程度感じていただけた気もしますが、皆さんは初めての体験だったのでそれぞれの所作やお菓子作りに集中して、それどころでは無かった様に思います。


さらに、上記とは別に面白い発見がありました!
旅行前半に研修では「メディヴァらしさ」について、グループ別に討議しました。その際に「多様なタレント(能力、素質)を持ちながら、不思議と似たような共通の価値観を持った社員が集まり自律的に活躍するチーム」という1つの考えが出ました。


そして、今回の伝統文化の3つの体験(制約された空間でのルール化された所作)を通じ、各メンバーでお互いのそれに近い同質性と異質性を共有し、認識しあえた様に私は思います。
勿論、茶道を体系的に整えた千利休はそこまで考えていたのだと思いますので、今更ながら"利休さん、恐るべし!"と思いました。


それでは、3つの体験を、皆さんの感想を交えながら紹介致します。

 

◎香道体験

園田紫乃さん(コンサルティング事業部)

「香道がゲームであることは知りませんでした。私たちが体験したのは組香「三種香」です。まず、3種の香木をそれぞれ三等分し白紙で包み、袋に入れます。
香木の欠片が入った9つの袋の中から主人が3つの包みを取りだし、順に香りを焚きます。客は主客から次客へと香炉を回し、立ち上がる香りの組合せを聞き比べます。


3つとも同じ香りから全て違う香りまで、5通りの組合せパターンが生まれます。それぞれのパターンには「緑樹の林」「隣家の梅」「孤峰の雪」「琴の音」「尾花の露」といった名前が付けられています。すべての香りを聞き終えた後、記紙に墨字でパターン名をしたため、主人に渡します。主人は解答合わせをして、客は点比べをするのです。


「香」というと、つい、花の香りを連想していました。ところが、一息吸い込んでみると、まるで葉巻のような渋い香り。男性的な香りに驚きました。さらに、興味深かったのは、同じ香りでも、一人ひとり聞く人によって香りの表現の仕方が全然違ったことです。私が「渋い、苦い」と感じた香りを「甘い」と感じている人もいました。


室町時代の血気盛んな武士たちが、日常から離れ、また仲間意識を高める高尚な遊びとして背伸びしたり嵌ったりしながら、香道に興じたのだろうなあ・・・とくすくす想像しながら、楽しいひと時を過ごしました。今で言う「麻雀」や「ゴルフ」なのだと思いますが、静寂の中で五感を研ぎ澄まし戯れる姿は、なんとも品があって健康的ですね?!」


<<香りと記憶について>>
野津有理子さん(コンサルティング事業部)

「市販の線香とは違って、香木は甘いというより渋い香りで、私はほうじ茶の葉をあぶったようでした。店頭のお香をいろいろ試してみたところ祖母の箪笥の香りがして懐かしく感じました。」


長谷川昭江さん(総務)

「相席した他のグループが仲良し3人組だったそうで、近々、再会予定の古い友達の顔を思い浮かべながらお土産にお香を購入しました。」


話が飛躍しますが、嗅覚は、大脳辺縁系(脳で最も原始的な場所)にあり記憶を司る海馬に直接繋がっています。そして、嗅覚から過去の記憶が呼び覚まされることをプルースト効果というそうです。お二人が香りから古い記憶を思い出されたのがちょっと面白かったです!


<<香りと音と眠気>>

長田祐記さん(コンサルティング事業部)

「とても静かな茶室だったので、坪庭に降る雨音や道具を扱う音、隣席のひとの息遣いなどが気になってもよさそうなものだったのに、時とともに変幻するかすかな、でも繊細な香りに心を奪われて、音という概念すら意識の彼方に往ってしまったかのようでした。...と、昼食後とあって不覚にも船漕ぎしたことを正当化してみる。ともあれ、日常のせわしなさから解き放たれたひとときとなりました。」


野津さん

「リズム感のある所作を見ていると、なんだか眠たくなって、とても穏やか時間を過ごすことができました。」


長谷川さん

「お茶室という狭い空間で、ほのかな香りに集中するというのは、ちょっと異次元の体験です。普段は、聞こえない音に耳を澄まして聞くような感じです。」


私も毎回という訳ではありませんが、茶道のお稽古に集中すると時間が一瞬止まった様な、逆に身体がふわっと浮いた様な特殊なゾーンに入る経験があります。3人とも初めての経験にもかかわらずもしかして、、、と感じる感想でした。それとも、そんな高尚なものでもなく、単に食後で気が遠くなるだけの時もありますが(笑)どっちだったのでしょうね♪


<<お道具、所作と美しさ>>

野津さん

「香炉の中の灰をサクサクとかき起こして小さな山を作ったり、香木の入った巾着袋の紐が季節ごとの植物を模した形に結んであったり、独特の美意識を感じました。」


長谷川さん

「外科医の道具(?)みたいのものを使い、お店の方が美しい所作でお香の準備をしてくださいました。」

香道は、香りを鑑賞するだけでなく、そのプロセスにも当然美を追求しています。1つ1つのパーツにもこだわり、調和のとれたお道具を整えます。
成果にもこだわりつつも、細部や、そのプロセス、アプローチにもこだわるメディヴァの仕事のやり方にも共通しますね!


<<こぼれ話>>

飯塚以和夫さん(コンサルティング事業部)と長谷川さんは、女性3人組と相席になりました。


飯塚さん(長島一茂世代?)と長谷川さん(W浅野世代?)の男女2人組をみて、「この二人はお知り合いみたいだけど、どういう関係?」「友達??」「親子???」みたいな???マークを沢山浮かべた表情をされていたそうです!
そこで、聞かれもしないのに長谷川さんから「実は、社員旅行で参加したイベントなんです。」と説明すると、「なんだー。なるほど!!!」と妙に納得されたあと「そんなイベントが社員旅行にあるなんて良いですね。」という感想でその場が一気に和んだそうです。


◎茶道体験

今回の企画は「能動的」がキーワードですから、茶道では、美味しいお抹茶をいただくだけでなく、裏千家の本部(茶道資料館)で先生の指導の下で、自らお茶を点てました。


当日は8名の参加となり、30歳くらい素敵な先生(女性)が指導して下さいました。
非常にお若い先生でしたが、流石に資料館で指導をされているだけあって点前、指導もしっかりされているだけでなく、掛け軸、釜、茶入、茶杓などのお道具についての説明(問答)を丁寧にして下さいました。


「道具立て」という言葉があります。亭主(お茶を点てる側)がお客様をおもてなしするために、設定したテーマにそってそれぞれの道具を吟味して揃えます。この考え方は、メディヴァがコンサルティング業務の1つとして行っている「クリニックの開業支援、運営支援」などの業務に通じると思います。


お稽古は、立礼(りゅうれい)という椅子を使った形式で薄茶の盆点手前の体験をしました。4名ごとに亭主(お茶を点てる側)と客(お茶を飲む側)に分かれました。同じ会社の仲間同士でお互いお茶を入れ合うのは、お互いをおもてなしする不思議な経験と相手の所作を見て自分を振り返る良い機会になりました。
DSC00410.jpgのサムネール画像

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<<所作込められたおもてなしのこころ>>

堀井智子さん(保健事業部)

「お茶を入れる動作が、ゆったりとしていて指先にまで気を配るため、所作の美しさということを改めて意識する機会になりました。
また、お茶にお招きする側のおもてなしの心を学びました。


その日のお茶会のテーマやお客様に応じて掛け軸やお茶碗を選んだり、季節によって炉の火の見せ方で涼や暖を調節したり、音を楽しんでもらうよう気を配ってお湯を捨てたり、細やかな心配りが色んな所にありました。
茶道の作法だけでなく、女性としての所作や心配りについても勉強になりました。」


石田晴美さん(保健事業部)

まずは、先生の所作の美しさに見蕩れました。
そして、その細かい所作の全てに意味があり、大げさかもしれませんが、日本人の心の原点を見たような気がします。
もてなす方と、もてなされる方、両者が五感すべてを使って相手の思いをくみ取っていく茶道の心得は、とても興味深かったです。


脇山薫さん(保健事業部)

お茶会のテーマに沿った掛け軸や茶器選び、炭で火をおこすところから始めるお茶入れ、お茶を美味しく召し上がっていただくための細やかな心遣い...茶道体験を通じ、日本人の"おもてなしの心"の素晴らしさを改めて実感しました。
仕事をしていくうえで、女性としてもとても大切な "おもてなしの心"。

いつも忘れずにいたいと強く感じた茶道体験でした。


力石愛さん(保健事業部)

すごくお茶が美味しくて、気持ちも晴れやかになりました。
また、先生の所作を見て、指先まで本当にきれいで、自分の動きを見直すきっかけになりました!(まずは、指先をそろえようと思いました。)


飯塚さん

言われるままに動作をしていくことが単純に楽しかったです。玉井さんがお茶の先生に細かな質問をしてくれたことで、茶道について詳しい話が聞けて良かった。


堀井さん、石田さん、脇山さん、力石さんは、同じ保健事業部に所属しています。通常は、その専門性を活かして、クライアント企業の社員の方を対象に保健指導を行なっています。それぞれ違った表現にはなりますが、「指先まで意識した所作の美しさ、細部に宿ったおもてなしのこころ、女性らしさなど」多くの共通する部分が印象に残った様子で、日頃の保健指導に向かわれる真摯な様子が想像出来ました。今後の保健指導に今回の体験で感じたことが加わって、さらにパワーアップではと楽しみな気持ちになりました。


◎京菓子作り

最後は、男性3名で挑戦した京菓子作りです。ここでは、3人ともおしゃべりもせずプラモデルを黙々と組み立てる中学生の様に取り組みました。


飯塚さん

繊細で作成不可能と思われるような作品でも、材料の性質を把握し、造作にあった道具を開発することで可能となることを学び、人材の特徴を把握し、業務が円滑に進むシステムを開発する、という自分の仕事と重ね合う感じがして感慨深かったです!

 

一緒に参加したメンバーは、自分の作った和菓子の写真を撮ることに夢中で、3人の写真が無いことも、今思うと可笑しい感じがします。
(ということでお菓子の写真しかありません!)
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後藤秀之さん(保健事業部)

妻に、和菓子を見せたところ、自分もやりたいと言っていました! 今度は、家族で、また体験しに行きたいと思っています。


<<自由行動と旅行全体を振り返って>>

今回の京都社員旅行は、先の全体編、研修編、自由行動ランニング編をお読みいただいた通り、相当に高い期待値にもかかわらずそれを上回る盛り上がりのあった楽しい、かつ一体感の醸成される旅行となりました。

 

3年ぶりで不定期実施という通例にもかかわらず、既に一部の人たちからは「来年も京都に社員旅行に行きたい!!」と言う声が上がる程です。


また、この後も社員旅行の記事が何件も続くくらい、他の自由行動などでもエピソード満載でした。こんな社員旅行を特段の強制や準備もなく、さらっとやってしまうのがメディヴァらしいなと思いながら、私たちの自由行動レポートを終わらせていただきます。

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