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メディヴァの人事ブログ
私たちの日常、仕事、仲間、価値観などを
理解していただくために綴るブログです。

2020年03月09日(月)

良いキャリアを創るために就活で考えるべきこと

今年も就職活動がスタートしています。

今年は新型コロナウィルスという特殊事情により変則的なところもありつつ、やはり多くの方が就活をされる時期です。また、多くの方が何を考えて就職先を探して決めるべきかを迷っておられるように思いますので、ここで私たちの新卒採用についての考え方や、私が新卒での就職について思っていることをお伝えしたいと思います。

メディヴァが新卒(第二新卒)定期採用を開始したのは2014年ですが、その10年前、創業数年後の2004年には最初の新卒社員が入社しています。私たちの新卒採用についての考えはこのときから変わっていません。簡潔に説明すると、

・キャリア採用と同じルートから同様の基準とプロセスで選考を進めて入社してもらう。
・選考は実力とポテンシャル、会社との相性などで判断する。
・人物像としては自立していて今後大きく成長できる人。医療に対する思いがある人。
・ただし、社会経験が無い(少ない)ことに対して配慮が必要な場合はできる限り配慮する。

といったことです。新卒社員だからと変に特別な扱いではなく、一人の社会人、一人の人物としてきちんと向き合うべきだと思っています。そして、私たちが会社として新卒の皆さんに提供できるのは、
・チャレンジすることによる成長機会
・医療が大きく変化するタイミングで社会にとって重要な貢献をする機会
・仕事の価値について高い意識を持つ仲間との出会いの機会
などだと思います。もちろんこれらはキャリア入社の人たちについても同様です。

6年前に新卒定期採用を宣言したときにも人事ブログに考えをまとめましたが、その内容は現在でもほとんど変わっていません。リンクを掲載しますので、よろしければお読みください。→メディヴァへ新卒入社することについて(2014年5月)

考え方はほとんど変わっていませんが最近の状況、情勢をアップデートすると、以下の3項目が挙げられます。

・新卒入社の会社がキャリアの中で特別であるという度合いはかなり下がったと思います。最初の会社が重要であることは確かですが、”後から修復しがたい”とか、”はじめに上手くいきさえすれば後は安泰”という状況ではなくなったと思います。「自分のキャリアは自分で創る」必要性がますます高まっています。

・初期のころに新卒でメディヴァに入ったメンバーは社会人10年―15年を迎えていますが、皆さんしっかりと優れた社会人になっており、私は新卒で私たちの会社に入社することに関して当時より自信を深めています。長く社内にいて既にマネージャとして会社を引っ張っているメンバーも複数いますし、社外(主に医療界)で活躍しているメンバーも多くいます。(基本的には新卒入社の皆さんの能力、人格、努力の賜物です。)

・医療界は当時よりますます変革の必要性に迫られています。メディヴァの事業内容もそれに対応したものが充実しています。
ー地域医療再生(病院再生)への一層の取り組み
ー医療機関M&A(医療再編)事業の充実
ー在宅医療へのサポート(出版やコンサルティング、自社事業の充実)
ーテクノロジーの活用による医療変革への取り組み(コンサルティング、事業提携)
ー海外事業の充実(アジアの医療レベルアップへのサポートや海外での自社事業)
ー予防医療関連事業の充実(保健指導、重症化予防、産業保健、健診事業の拡大など)

少し前まで日本では多くの方が、新卒時に基盤の安定した企業に入ることで、レールに乗り、会社に育ててもらいつつキャリアが形成されることが期待していましたし、実際に期待できたと思います。しかし現在すでに状況は変わっています。「日本企業 衰退」と検索すれば嫌というほど事実を突きつけられます。日本企業には新卒を大量に抱えて教育しながら世界と渡り合っていく力はないと私は思います。

それでは何が必要か?それは「自分の頭で考えて、自分で実力を付けていくこと」ではないでしょうか。企業の表面的なネームバリューや安定度より、自分の実力を育てられる環境としての企業、価値観に合った企業を選ぶことだと思います。

もちろん世の中の動きを見て、キャリアは自分で創らなければならないと頭で理解している方が多いと思いますが、一方でその反動からか、より強く、キャリアを安全に築くための枠組み、レール、定型パターンのようなものが欲しくなる心理が働いているようにも感じます。就職活動で「勝ち組」に入ればまだそれが手に入る、大事なことは就職活動に成功することだという思いは根強く、実際の行動にはまだ変化が表れていないように思います。それでは、多くの人が期待しているものは具体的に何なのか?今回あらためて考えてみました。
(1)新卒時に誰もが知っている会社に入ることによって得られるネームバリューや人脈
(2)若いうちに手厚く教育されることによって得られる「社会人としての基礎」
(3)生涯にわたって他よりも何割か恵まれた待遇が保証される安定性

それらを望むのは間違ったことではないと思いますが、新卒で大企業や有名企業に入ることでそれが手に入ると私は思いません。ではどうすればよいのか?一つずつ考えてみたいと思います。

(1)ネームバリューや人脈が欲しいと思う理由は、それによって最初のチャンスが得やすくなることではないかと思います。ネームバリューによってキャリアの最初から最後まで安泰であると思っている方がいるかもしれませんが、さすがに少し考えればそれは無いだろうと分かるので論外とさせてください。

まずは会社名や学校名など名前で判断する面が社会にあることは確かです。しかし、社会の動きも徐々に、その人の実質バリューを見て判断する方向に変わってきています。今後はネームバリューというのは企業名という記号ではなくなっていきますし、単にどこかに所属していただけで人のネットワークの中で信用されるほど甘くはないです。どこで何をやったか、予備知識のない人に説明してもその場で納得を得られる純粋なバリューが重要となります。名前がついていなくても「すごいな」と思われる体験、成果を身にまとうことが、結果的に個人としてのネームバリューとなっていくのだと思います。

(2)社会人の基礎として思い浮かべられるのはおそらく、日本の会社、社会で是とされる作法とか、書類の作り方とか、仕事をする上での基本的な知識、そういったことだと思いますが、きちんとした礼儀や立ち居振る舞いが出来る人であれば、それ以上は必要ないと思います。(1)と同じく、どこでも通用する、どこでも価値を出せる考え方、仕事の仕方が重要です。むしろ、古い習慣や作法(それを大事にする古い世代)が幅を利かせる企業に入ってしまうと成長機会を失い、結果として社会人としての基礎が危うくなるとすら思います。真の実力とは自由度の高い環境で、本当に成果を求めて試行錯誤、切磋琢磨することで身に付くものであり、そういった環境を選ぶことが重要です。

(3)安定して良い待遇を望むことは批難されることではないと思います。ただ、規模が大きくて、一見安定していそうな会社に入ることでそれが得られるとは思いません。日本企業が平均的に衰退しているとすれば、今の時代に適応していないのでしょうから、会社に依存するのではなく、社会の中で一人の人間として価値を出せることが、もっとも個人を安定させることになると思います。そのような人はどこでも求められるますから、結果として最大の安定につながると私は考えています。変化も移動もない「安穏」ではないが、変化が求められても変わらず価値を出せることが安定だと捉えたほうが理に適っているでしょう。

いかがでしょうか。
チャンスを得ること、社会人として基盤を作ること、それによって安定した境遇を得ること、いずれも大切です。しかし、それをどうやって得るのか、方法についてよく考える必要が出ているのだと思います。

新卒での就職について、これまで続いてきた考え方には、不安を拭いたい、安穏でいたいといった消極的な気持ちが見え隠れしますが、人間として自然な感覚だとも思います。自分の頭で考え、実力を付け、結果として自分のキャリアを自分で創っていくことは大変だと思いますが、やりがいがあるし、エキサイティングなことだと思います。人間とは安穏を求める一方で、ワクワクしたい、意味を感じることをやりたい、自分でなければならないことをやり遂げたい、といった感覚も同時に持っているものだと思います。
大きく言えば、生きる上での基本的な感覚を切り替えていくことが、より良いキャリアにつながるのだと考えます。

私はこんなことを言っていますが、メディヴァが果たしてそれに値する会社なのか?
そういった考えが会社のどこに具体的に反映されているのか?ご自分の目で、感覚で、確かめに来られてはいかがでしょう。おそらく、就職活動、新卒での就職先について迷っている方には考えるヒントを、ご自分の考えが確立している方にはより深い考察を得られる機会になると思います。
多くの若い方とお会いしてお話しできることを楽しみにしています。(岩崎克治)