MENU

募集職種・エントリー

メディヴァの人事ブログ
私たちの日常、仕事、仲間、価値観などを
理解していただくために綴るブログです。

2019年08月22日(木)

10年マラソンを走って思うこと

10年マラソンを走って思うこと    岩崎克治

突然ですが、メディヴァにはランニングクラブがあります。部長は私です。

社会人になってからずっと健康のために何か運動をしたいと思い続け、様々な運動の中でも特にランニングをしたい思いが強かったのですがなかなか実現しませんでした。

40歳を超えた2007年にテレビで東京マラソンを見て、あそこで走りたい!と思い走り始めました。2009年に抽選に当たって東京マラソンを走ったところ、社内にも走ることに興味を持つ社員が何人もいることが分かって一緒に皇居を走ることになりました。私も100万人に応援してもらって東京のど真ん中を走る体験に魅了され、もう一度あそこで走りたい、という思いを強く持って週に3,4日は走る生活を続けました。

集まりはそのうちにランニングクラブに発展しました。名前は、プラタナス・ランニング・クラブといい、いまでは約100人のメンバーが集まっています。

企業内のクラブ活動という面もありますが、メディヴァ社員だけでなくOBも、「患者視点の医療」にともに取り組む医療法人プラタナスのメンバーや、部員が知り合いを誘って、、、というような感じで、企業に限定されず同好の士が集まるグループとなっています。
「走る」というただ一つのことでこんなにも人が集えることはとても意外で、楽しくもあり、気付けば100人を超えていました。

PRC5PRC2

 

 

 

 

 

 

 

PRC4こう書くと、すんなりと多くの人が集まってみんなドンドン走るようになったように聞こえるかもしれませんがそうではなく、皆さん「健康のために走りたい」という思いはあって参加はするものの、実際に集まって走ることや、走る習慣を付けるのは難しいと痛感した経験がほとんどです。

私も、最初に東京マラソンを走ってから次の年は抽選に外れ、その次の年も外れ、としているあいだにだんだんと走る生活から遠ざかりました。

「これではいけない」と思って、とにかくマラソン大会に申しこもう!と決めました。世の中には東京マラソンのように抽選で10倍を超える大会ばかりではなく、抽選を経なくても参加できる大会がたくさんあります。

数か月先の大会に申し込めば日々走るモチベーションも上がります。ときには走るのが億劫なときも、フルマラソンを完走するためにはある程度の練習を積まなければならず、少しでも自己記録を更新しようと思ったら、練習のレベルも少しずつ上げていかなければなりません。

とにかく大会に申し込む→準備のために走る→大会で走る→また走りたくなって申し込む、というサイクルを延々と回し続けているうちにあっというまに10年たち、これまでにフルマラソンを33回、100キロマラソンを4回走りました。

始めは、運動は健康に結びつくはずだと漠然と思って始めたランニング、マラソンですが10年続けるうちに、本当に健康状態が良くなりました。体重は8キロ減って、健康診断の数値もすべて基準値に入りました。肩こりや腰痛とは縁が切れ、日々の生活もとても楽になり、気持ちも前向きになりました。夜はぐっすり眠り、朝もスッキリ目覚めるようになりました。

目的は健康のためだとしても、目先のモチベーションとしては、走るのが純粋に気持ちいいので走る、記録を更新するのが嬉しいので走る、仲間と走るのが楽しいので走る、そして大会に申し込んだので仕方なく走る、こういった感じです。それらを頼りに日々走ります。

ランニングクラブのメンバーにも、走る習慣を付けようと思ったらとにかく大会に申し込むことを勧めています。ほとんどの人は真面目に、走れるようになってから大会に出てみよう、と考えます。人として自然な思考だと思います。
でも現実にはそれではなかなか日々走るようになりません。これもまた人として自然に、目標がなければなかなかやる気が出ないものです。

そこで、「まず申し込む」という大きな壁を乗り越える手段は、完走することがどれだけ嬉しく、楽しい体験かということを先にアピールすることです。これまで大会で走るたびにその様子を体験記としてレポートしてきました。それでも毎シーズン何度も同じような私の体験記を読まされても、残念ながら反応しない人は反応しません。そこで、他のメンバーにも体験記を書いてもらうようにお願いします。私の体験記に飽きている人も、違う人のものには反応してくれることがあります。

例えば、同じ年代の人、自分と同じくらい運動ができそう(できなさそう?)な人、気の合う人、同じ部署の人、などなど。誰が書いているかによって、響く度合いが異なります。文章の書き方や、その時の体験の中身によっても響くか響かないが違ってきたりします。

私としては、とにかくどんな些細なとっかかりでも良いので、興味を持ってくれるそうなことを発信する、発信してもらうことを心掛けています。

先日は、部員10人ほどで「富里スイカロードレース」という10キロの大会に出てきました。この大会はもう30回以上も続いている大会で、「給水所」ならぬ「給スイカ所」が設けられていて、スイカが食べ放題というのが「売り」です(給水所もちゃんとあります)。

私たちは初めて参加しましたが、「走っている途中にスイカを食べる」「しかも食べ放題」というイメージを浮かべることで気持ちが動かされて、朝5時に起きて何時間もかけて遠くの大会に参加することになる訳です。そして一人のメンバーが、全員でスイカの仮装をして走ることを強力に推進してくれて、お揃いの衣装で全員一緒に走りました。

suika1suika2

この集団仮装はとても目立ち、たくさん声を掛けられ、大会公式ホームページに載せてもらったり、外国人観光客のグループから記念撮影を頼まれたりもしました。なによりも自分達の気持ちが盛り上がって最高に楽しい体験でした。そして、この様子を見て走りたいと思ってくれた社員が、新たにランニングクラブのメンバーになってくれました。

このようなイベント的な大会suikagoalに参加する一方で、同じメンバーが100キロのマラソンに挑戦したり、フルマラソンにも一緒に参加したり、と様々な形でランニングに取り組んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

お揃いの仮装でも100キロでも何であっても「これをやってみたい」と思うことが見ている人たちの行動にも繋がります。

10年続けてきて思うことは、やはり単に健康のために続けよう、ということだけで続けることは難しいということです。もう少し大袈裟に言えば、人を動かすのは「ヴィジョン」であるということです。
〇〇の大会に皆で出て楽しみたい、〇〇のタイムを達成する、〇キロを完走する、そういったヴィジョンを持ったときに、人はそのために努力を続け、自分の成長への手ごたえを拠り所にしつつ、困難を乗り越えていきます。

そして、一つの小さなヴィジョンを持ってそれを達成したときに、さらに大きなヴィジョンが見えてきて、それが続くと最終的には本来の目的である最も大きなヴィジョンへ行きあたるのだろうと思います。
当初は「フルマラソンを一度完走したい。完走した気分を味わってみたい」ということから始まり、タイムを縮めたい、もっと長い距離を走りたい、もっとすごいことを達成したい、といったようにより大きな目標に繋がっていきます。最終的には、走ることで健康になり、もっとすごいことを実現するためには他の面でも健康でなければ果たせないので、より健康な状態を追いかける、という状態に至ります。こんな自分になりたい、という大きくて遠いヴィジョンも視野に入ってきます。ここまでくるともう目的も手段も混然とした状態になるのではないかと思います。話が逸れるかもしれませんが、先日テレビでパラリンピックのマラソンメダリストが「私にとって走ることは生きること」と語っておられました。最終的にはそのような心境にいたるのではないかと思いました。

少し違った面に目を向けると、自分が何かを出来るようになったときに、それを人に伝えたいとか、この良さをもっと普及させていきたい、というようなヴィジョンを持つ場合もあるかもしれません。私も、初心者のメンバーには楽しく長距離を走れるようになってもらって、自分なりのヴィジョンを追いかけ、最終的にはより健康になってほしいと思っており、それが大きな自分のモチベーションに繋がっています。

10年を振り返ると、ランニングを通じて得られたものは予想よりもずっと大きくて広かったと思います。そしていまや人生100年時代ですから、これからもずっと走り続けてもっともっと大きなヴィジョンを追いかけていきたいと思っています。