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募集職種・エントリー

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メディヴァの人事ブログ
私たちの日常、仕事、仲間、価値観などを
理解していただくために綴るブログです。

2018年09月21日(金)

体力の正体見たり

猛暑もようやく収まりスポーツの秋が始まります。

メディヴァでは健康経営の一環として、全社で「ウォーキングラリー」を行う予定です。昨年は個人で歩数を競いましたが、今年はチーム戦になります。いま健康経営チーム20数名でトライアルを行っていますが、チームで励まし合うことで、かなりモチベーションが上がることを実感しています。年内に全社展開し、忘年会で盛大に表彰する予定です。その様子はまた人事ブログで紹介いたします。

さて、スポーツ・運動といえば、周りで「最近体力が落ちた」「何か運動をして体力を上げたい」という話をよく聞きます。ただ、「体力」という言葉でイメージするものはかなり曖昧で、人によって異なっており、スポーツ、運動をすると体力が上がる理由も曖昧に捉えられていると感じます。

そこで、一度あらためてそのあたりを整理してみようと思い立ちました。

まずは、体力が落ちたというのはどういうことか?それを感じる場面を思い浮かべてみます。
(1)駅まで走る、階段を上がる、子供と遊ぶ、といった場面で
-すぐに身体が動かなくなる
-息が切れる
-以前より速く活動できない
(2)普段の生活の場面で
-身体が重い
-身体のどこかが痛い、だるい、凝る
(3)活動量が多いと翌日まで疲れが残る
(4)寝起きが以前より悪い
(5)仕事や勉強に集中できる時間が短くなった
(6)横になったり座ったりしたくなる時間が増えた
こういったことがあると、「体力が落ちたなー」と感じるのではないでしょうか。

私も40歳前後から、上に書いたすべてを感じていましたが、42、3歳からマラソンを趣味として始め、現在まで10年ほど日常的に走る生活を続けたら上のすべてが魔法のように解消しました。50代の今が社会人になって一番体力があると感じています。

自身の体験と、マラソンに取り組む中で得た知識をもとに、体力とは何なのか?なぜ運動することで体力が上がるのか?を考えてみます。

先に私の考える結論を言ってしまいます。
体力の衰えを感じる原因は、突き詰めると一言で「体重に対する筋力の割合の低下」であり、上記のような「衰え感」は自分の身体(体重)を動かしたり、姿勢維持したりする筋力(パワーと持久力)が不足している結果、現象として起こってくるということです。以下に一つずつ説明します。

(1)これは、少ない筋力で身体を動かそうとするので動きが遅くなり、かつ筋肉が酷使されて疲れることになります。また息切れについても、少ない筋肉で身体を動かすために、個々の筋肉が強い力を出す必要があり、多くの酸素が必要なために、息が切れるということになります。
(2)少ない筋肉に大きな負荷をかけると、筋肉がミクロレベルで損傷し、痛みや凝りが生じます。また、筋肉にエネルギーが回らなくなり動かなくなっても痛みや痺れが生じます。最近の研究では、筋肉が損傷しない場合でも、運動によって活性酸素が発生し、それが自律神経を消耗させることで脳が疲労を感じるというメカニズムもあるそうです。姿勢を維持する筋力が弱いために姿勢が崩れ、腰や肩など特定の筋肉に負担が集中して痛みや凝りが生じます。
(3)痛みや凝りのために身体を動かさなくなると、血流が悪くなり疲労回復も遅くなります。
(4)疲労が残ることで、寝起きも悪くなります。また、朝起きてから筋肉へ充分なエネルギーが供給されるのに時間がかかり寝起きが悪くなります。
(5)姿勢が短時間でくずれ、痛みや凝りなどが生じるため集中力が妨げられて続かなくなります。
(6)少し活動すると筋肉にしびれや痛みが生じるので、活動量を減らすために横になったり座ったりしたくなります。

だいたい、こういった感じだと思います。
なぜ年齢とともにそうなるのでしょうか。

A:筋肉の要因として、年齢を重ねるにつれ、
-筋肉は減ります。40代半ばから減るペースが加速します。特に下半身の筋肉が減るペースが速く、上半身の3倍速く衰えるというデータもあるようです。
-筋肉が動く能力も落ちていきます。年齢とともに筋肉が硬く、委縮していきます。また、筋肉が収縮するエネルギーを作り出す役割のミトコンドリアが不活発になり数も減っていくと言われています。
-心肺能力も年齢とともに落ちていきます。肺活量や、心臓が一回の拍動で送り出す血液量(一回拍出量)も落ちます。
-筋肉に酸素と栄養素を届ける毛細血管が年齢とともに減ります。その結果筋肉に充分なエネルギーと酸素が供給されなくなります。

これら結果として、総合的に筋力が落ちるということになります。

B:体重の要因として、一般的には年齢とともに体重が増えていく人が多いです。
-筋肉が減ることで、基礎代謝によるエネルギー消費が落ち、体重が増える方向の力が働きます。
-年齢とともに生活パターンが活発でなくなり、体重が増える方向の力が働きます。

このAとBの結果、体重と筋力の比率が悪化することで、年齢とともに上記のようなことが起こり、「体力が落ちた」と痛感することになります。
つまり、体力とは、体重vs筋力の比率、クルマの用語でいえば「Power weight ratio(パワーウエイトレシオ)」=馬力あたりの車体重量(単位:㎏/PS)を指標とする能力であり、身体を動かし・姿勢を維持することを余裕を持って行える能力、ということになります。

運動によってこれを回復することが可能でしょうか?そして、何歳になっても可能なのでしょうか?

実は心強いことに、人間の身体は何歳になっても、
・筋肉は使えば増える
・筋肉が動く能力も使えば向上する
・心肺機能に負荷をかけると心臓の一回拍出量は増える
・心肺機能に負荷をかけると毛細血管の量も増える
といったことが様々な研究によって確かめられています。もちろん、運動や食生活を見直すことによって体重を減らすことも可能です。

これらが、運動によって加齢に伴う体力の衰えを反転させ、体重vs筋力の指標が、若い頃のレベルを超えることも可能である理由です。

長々と書きましたが、私の言いたいことは、「体力の正体見たり!」といったところです。

以前は、体力というものは非常に複雑なもの、例えば内臓の機能などが複雑に絡み合ったものであり、テレビや雑誌で宣伝しているようなサプリが必須なのか?また、年齢とともに衰えるのが避けられないもの、と捉えていました。でも今は、意外と単純なことであり、体重vs筋力というたった一つの指標を改善するだけで、体力が衰えた感覚は解消できると思っています。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という感じです。

最後に、今回の話は人事ブログらしくない話題のように見えますが、体力は、キャリアをうまく進めるためにも非常に重要だと思います。仕事の生産性に強く関連があるでしょうし、これから世の中が高齢化社会へ突入する中で、健康寿命を延ばすために体力を保ち、長期間働くことも求められます。

個人の視点から見ればそういう話しですが、会社や経営という視点でも、まさにこれは「健康経営」と密接に関連したテーマだと思います。

メディヴァが将来に渡ってお客さんをますます健康にできる会社、社員の健康を増進して生産性を高められる会社になっていければ良いと思っています。(岩崎克治)