私の経歴書-(12)-

私の経歴書」シリーズ、第12回はコンサルティング事業部の渡邉が担当します。
私は現在、メディヴァと共に「患者視点の医療」の実現を目指す医療法人社団プラタナスの健診クリニックで運営業務に携わっています。勤務は、現場(クリニック)と在宅勤務を組み合わせて行っています。

さて、この「私の経歴書」シリーズ、これまでの回では個人のキャリア形成が主なトピックでしたが、今回は私の経歴にも少し触れつつ、その経験をもとに今携わっているクリニック運営業務をメインにお話しさせていただければと思います。

医療機関での業務経験がある方に限らず、入社を検討されている方のご参考になれば幸いです。

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【写真:イーク表参道 入口】


前職と入職の経緯

前職では、関東に小児科クリニックを展開する医療法人のMS法人でクリニックの運営支援をしていました。入職時は医療事務として現場で経験を積み、その後クリニックの事務責任者を経て、法人としては初の試みとなる健診センター設立・運営に携わりました。

この健診センターは大手IT企業とタッグを組んで設立したクリニックで、内装設備や医療機器は企業側が資産として持ち、それを医療法人に貸与する形で始まりました。しかし、晴れて健診センターを立ち上げたものの、ノウハウのない中での運営ということもあり、苦戦の結果、初年度はかなりの額の赤字で散々な結果でした。。そして、経営立て直しの先を見通せない中、1年での健診センター撤退が決定されました。志半ばで残念な気持ちももちろんありましたが、内心ホッとしていた自分もいました。

その後、同じ場所を居抜きの形で継承したのが、現在私が運営に携わっている健診クリニックです。今度はプラタナスと先述のIT企業がタッグを組み、健診事業を開始しました。先も述べた通り内装設備や医療機器などの資産がIT企業の所有だったため、継承はスムーズに終わり、私もそれを機に転職を決めました。

その後2年が経過しましたが、プラタナスのもとで再出発したクリニックは経営再建に成功し、初年度から2年連続で黒字化しています。今回は適正な人材配置、予約枠の見直しと最大化、コスト削減などを行い、経営体質を改善するとともに、医療サービスの質を向上させ、受診者に選ばれるクリニックになることで再建に成功しました。

クリニックの運営業務とは?


さて、ここまで簡単に私の前職と転職の経緯について触れてきましたが、ここから本題の現在携わっている「クリニックの運営業務」についてお話ししたいと思います。

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【写真:イーク紀尾井町 外観】

「運営の人ってなにをしているの?」

これは現場スタッフからよく聞かれる質問です。(純粋な興味というよりは揶揄のニュアンスが強い質問です。。)受診者と接することもなく、裏の事務所で何やらパソコンを打ったり電話したり何か計算したりと、何かやってそうだけど何をやっているか分からない、一体いつも何してるの?ということです。

では何をやっているのか、お伝えしたいと思います。メディヴァ採用HPから引用すると、我々の普段の業務は、

  • 日々の事業運営、マネジメント
  • 経営や日々の運営上の課題抽出から解決まで
  • 新しいサービスづくり、デジタル化を通じた業務改善の取り組み
  • 事業計画の策定
  • 提供サービスの品質維持や向上
  • 近隣病院との連携や関係作り、など

・・・まあ、何となく「運営っぽい」ことをしているのは分かります。ただ正直このままではイメージが湧きづらいですよね。現場スタッフにこう答えても「で、具体的に何してるの?」と怒られてしまうと思います。(笑)

もっと分かりやすくイメージが湧くようにお伝えしたいと思います。

個人的には運営(事務長)の仕事は、「飲食店の(客前に出ないタイプの)店長」ではないかと思っています。学生時代に飲食店でのアルバイト経験がある方は、その時の店長を思い出してみてください。何をやっているか分からないけど、ずっと裏で仕事をしている店長がいませんでしたか?その店長をイメージすると分かりやすいかと思います。

では事務長が裏で果たしている役割の真実を、飲食店の店長風具体例に置き換えてみます。
(飲食店ではアルバイトさんが多いですが、検診センターのスタッフは基本的に全員正社員です。念のため。。)


日々の事業運営、マネジメント 

⇒ 組織及び個人目標/課題の設定・進捗管理、バイトリーダーをはじめアルバイトとのコミュニケーション・定期MTGの実施、アルバイトの要望(愚痴)聞き、クレーム対応等


② 経営や日々の運営上の課題抽出から解決まで 

⇒ 一番人気の抹茶ラテが昨年同月比で売り上げが落ちている。その理由を調査、調査結果をもとにどうしたら昨年並み以上に売上が上がるか、対応策を検討・実施・効果測定(PDCA)


③ 新しいサービスづくり、デジタル化を通じた業務改善の取り組み 

⇒ 新商品の開発/販売(市場ニーズの調査、開発コストの試算等)、シフトアプリの導入(類似サービスの比較検討、導入コストの試算、現場への説明)等


④ 事業計画の策定 

⇒ どの商品が月にいくら売れそうか、アルバイトが何人必要でコストがどうなるか、仕入れ原材料の高騰をどこまで想定するか、などを現在の店舗状況を総合的に鑑みて次年度の予算を作成


⑤ 提供サービスの品質維持や向上 

⇒ 消費期限の管理オペレーションの構築、アルバイトの質向上のための研修プログラムの作成・実施等


⑥ 近隣病院との連携や関係作り 

⇒ 近隣グループ店舗との在庫融通連携、商店街全体を盛り上げる取り組み等


いかがでしょう?少しイメージできましたでしょうか?
クリニックの事務長と聞くとイメージが湧きづらいかと思いますが、飲食店の店長をイメージすると少し身近に感じていただけるのではないでしょうか。

非常にざっくり言うと、上記の医療版が事務長です。

もちろん異なる点もあります。中でも飲食店と大きく異なるのが、相対するのが医師を含む医療のプロフェッショナル集団であることです。医学の専門知識を持たない事務長(稀に専門職出身の方もいます)が、医療のプロフェッショナル集団の中でマネジメントを担う難しさは想像に難くないかと思います。

ではそんな難しさをどのように乗り越えていくのか。答えは人それぞれで明確なものはないと思うのですが、個人的には「ちょうどいいリスペクトの度合いを確立すること」が重要だと思っています。特に医師は、この業界にいなければ基本的に「患者」と「お医者様」の関係でしか会うことがありません。圧倒的な情報の非対称性のもと、頭の上がらない相手です。

クリニックの事務長が医師とこのような関係のままだと、お互いに意見を言い合うことすら難しく、運営はうまく行かないでしょう。リスペクトしつつも、あくまでパートナーとして、フラットな関係性を築くことが重要です。そのためには、こちらもリスペクトに値する専門性や知識・実力を備えることが必要だと思っています。

また現場スタッフとの関係性において、事務長が嫌われたくないからと、言いなりになっては単なる「都合の良い事務長」となってしまい、現場の変革などは到底できません。一方で現場を見ずに理論だけ振りかざしても人は動いてくれません。現場を理解しつつ、定性的な面と定量的な面のバランスを見ながら、スタッフとはお互いに尊重しあえる適度な距離感のもとで同じ目標に向かって進むことが重要です。

これらは口で言うほど簡単なことではなく、私自身もしっかりできているわけではないのですが、個人的にはクリニック運営において最も難しい部分であると同時に、最もやりがいのある部分でもあると思っています。

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【写真:イーク表参道 ラウンジ】

これからについて

そして、そんな私の今後についてですが、せっかくメディヴァという医療の全方向に携われる会社に入社したので、たくさん「欲張り」たいと思っています。

携わる業務や案件はもちろん、個人の能力としても、医療知識、財務・会計知識、ロジカルシンキング、プレゼン能力、資料作成能力、マネジメント力、IT知識、etc..などたくさん欲張って、さまざまな引き出しを増やすことが目標です。

一般的に「欲張り」は比較的ネガティブな印象がありますが、一方であれもしたい、これも身につけたいと欲張ることで、常に自分に意識させておけるポジティブな面もあるのではないかと思っています。意識内にあれば自発的に学びますが、そもそも自分の意識外にあるものは何かのきっかけがないと学ぼうとも思いません。

例えば「歌舞伎役者の舞台上の足の運び方」の知識を学ぶことは現状私の意識外にあります。したがって何かのきっかけがないと私が自発的に「歌舞伎役者の舞台上の足の運び方」について書かれた本を手に取ることはないでしょうし、講演を聞きに行くこともないでしょう。(ここに挙がっている時点で意識内にあるのではないか、という議論はさておき)一方で医療やロジカルシンキング、ITの本などは常に意識内にあるので簡単に本を手に取ります。

つまり何が言いたいかというと、「欲張ることは良いことだ(他人に迷惑をかけない範囲において)」ということです。初めから欲張って自分の意識内に入れておくことで自発的に学ぶ第一歩となり、それが成長につながると思っています。 そして、メディヴァはやる気と根気さえあればその欲張りを達成できる会社でもあると思います。

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【写真:イーク有楽町 廊下】

私も今年で30歳になりました。孔子の言う「而立」にはまだまだ及ばないのかもしれませんが、40歳で「不惑」と思えるようこの10年間、たくさん欲張っていきたいと思います。

一緒にメディヴァで「欲張り」ませんか?



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