ヘルスケアの「明日」を語る

「居宅」介護vs「施設」介護

2017.01.23

メディヴァの「自立支援介護」への取り組み (その3)
          「居宅」介護vs「施設」介護

 2025年に向けて各基礎自治体で地域包括ケア・システムの整備が進められています。地域包括ケア・システムは高齢者が「住み慣れた地域で、自分らしく過ごすこと」を支えるための各種の仕組みの集合体です。
 その中で、先述のデイサービスや看多機等は「居宅」で過ごすことサポートするサービスですが、すべての人が終生「居宅」で過ごせるわけでありません。特にこれからは独居高齢者や老々介護、認々介護など、家族介護力を欠く高齢者が多く発生します。そういう方々の行先は、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム等の「施設」です。
 地域包括ケア・システムでは「施設」介護を選んだ場合も「住み慣れた地域内」で移住でき、施設がコミュニティをオープンに交流することを目指しています。理想形は、「戸建て」に住むか、「マンション」に住むか、という選択の気軽さで「居宅」で過ごすか、「施設」で過ごすか、を選択できることでしょう。しかしながら、実際はそうはいきません。住み慣れた地域内に適当な「施設」がないこともありますが、現実の「施設」では、殆どの場合、「居宅」に比べると「自分らしい」暮らしを過ごすことは難しいようです。
 典型的な「施設」は4~5階建ての大きな建物で、50名を越える高齢者が集合して暮らしています。各階には個室と共同スペースがあり、10名前後の高齢者により構成される「ユニット」別にケアが提供されます。効率的にケアが提供されるよう設計され、病院のナースステーションと病室に似た雰囲気のも多くあります。リハビリルームや、屋上庭園やアクティビティが有っても、日中訪れると多くの高齢者は共同スペースに集まって、無言でテレビを鑑賞しています。
 もちろん、工夫をし、活き活きした空気が漂う施設もあります。今まで見学した施設で、「ここは入りたい!」と思うところもありました。でも、残念ながらそう多くはないようです。(それに加えて、入居費が高かったです、、。)
 介護保険が効率性を求めているからでもあるのですが、自分のやりたいことを、やりたい時間に、気の合う人と、やりたいようにする、という「居宅」の自由度は「施設」では得にくいようです。「施設」の安心感や安全性を取るか、「居宅」の自由を取るかは難しい選択になります。
 どういう「施設」だったら、「自分らしく」過ごせるか?ということの参考に海外に目を向けてみました。それぞれ、高齢者が「自分らしく」過ごせるよう、工夫を凝らしています。
(アメリカの施設に関しては、過去のブログがありますので、是非ご覧ください。)
高級老人住宅のSequoiasまれない層向けのデイサービスであるON LOKシニアタウンのRossmoor総括

次回のブログでは、その中でも「これは参考になる!」と感じた、オランダのDe Hogeweykという高齢者施設についてご説明します。