コラム

2020.12.17 コラム ノウハウ

医業承継に必要な時間とは?早めの相談・計画が成功のカギ

医業承継を行う上で知っておきたいプロセスと注意点の解説

医業承継を行いたい」と考えていても、すぐに実行できるわけではありません。
医療機関の譲渡側と譲受側において、必要な手続きや確認事項は多岐にわたるため、どのようなプロセスとスケジュールで実行されるものなのかという特徴は、事前に知っておく必要があります

今回は、メディヴァがご支援をさせて頂いた医療法人様の事例を元に、医業承継の具体的なプロセスやタイムスケジュール、注意事項などをお伝えさせて頂きます。

 

院長先生の体調悪化、急過ぎる承継相談

本ケースは、以前にご相談をお受けした、医業継承をご希望されている医療機関様の事例になります。

院長先生からお話を頂いたのは、閉院する1か月半前のタイミングでした。
実は今回、院長先生のご体調の関係で急遽閉院されることをご希望され、それまでに何とか医業継承を形にできないか、というご相談でした。院長先生のご病気は過去に一度治ったものの、今回再発という形で、誰も予測ができなかったとはいえ、あまりにも突然のお話でした。

タイトなスケジュールにおいて、打つ手が無限にあるわけではなく、かなり限られた選択肢の中で今後の方針を固めていくことになりました。

本来であれば、院長先生の意思や熱い想いと共に、その地域の患者さんやスタッフの方々含め、新たな担い手の方に引き継ぐというのが理想的でした。しかし、今回は時間との勝負というところもあり、全てを今まで通りに継承するという理想形を実現することが不可能でした。

 

では、どのタイミングでご相談を頂くのが良かったのでしょうか

正解はありませんが、院長先生がご体調を崩し、一番最初に今後の将来について不安を感じた時点がひとつのポイントだと思われます。

「もしかして治る可能性もあるのだから、一度病気が見つかったくらいで相談しに行くのは時期尚早ではないか。」


そう仰る方がいらっしゃるのも十分理解できます。
しかし、人間誰しも急な体調変化や突然の病に倒れる可能性は十分あり得ます。今回のケースのように再発する可能性も十分考えられます。

具体的な後継者候補がおらず、ご自身の代以降も何かしらの形で継承していきたいと少しでもお考えの場合は、そのようなご自身の病気のリスクがあると予想ないし判断できた時点で、一度ご相談をして頂けたらと考えています。

勿論、今すぐ医業継承を行うわけではないと思いますが、今後あり得るという話であれば、もしもの際に必要な情報を先手先手で入手し、どのような継承パターンが考えられるのかを把握しておくことが重要です。

 

医業継承希望~譲渡完了までの流れ

医業継承を行うにあたり、具体的にどのような流れで物事が進んでいくのでしょうか。

詳しくは、弊社取締役コンサルティング事業部長の小松が執筆した、『医業継承の教科書 親族間継承・M&Aの手法と事例』をご参考までにご一読頂けたらと思いますが、大きくは、以下の図の通り、譲渡側・譲受側のご希望を頂き、個別にその後何度か面談をさせて頂いてからマッチングをさせて頂きます。
マッチング後すぐに継承されるかと言いますと、その後も、施設見学の実施や、継承条件の交渉等の様々なプロセスを踏み、少なくとも3か月から約半年間かけて商談を続けていくことになります。(※「親子間承継」と「第三者承継」によって異なります)


図は弊社HPより抜粋)

 

従って、医業承継を今後する可能性が少しでもある医療機関の院長先生並びにご関係者の方は、少なくとも上記のようなプロセスやタイムスケジュールにおいて物事が進行していく、ということを御理解頂ければと思います。

せっかく長年貢献・蓄積されてきた院長先生と病院の信頼を途絶えることなく、その後も地域に根ざし、住民の方々から選ばれる病院づくりの為に、我々も力を尽くしてしっかりと向き合っていきたいと考えています。


医業承継のご相談ならメディヴァに

医業承継は、一般的なM&Aに必要な事業や人材の価値判断に加え、診療圏や医療設備・機器なども鑑みた上で譲渡金額を決定する必要があります。また、様々な許認可が関わる医療業界独特のルールも多数あり、専門家のサポートがあると安心です。
メディヴァでは、こうした医業承継のサポートを行っておりますので、医業承継を検討中ないし今後医業継承を行う可能性のある方は、譲渡・譲受に関わらず、是非お気軽にご相談ください。

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