コラム

2019.12.05 インタビュー

「医業承継」を通じて、地域を救い日本の医療を良くしていく

株式会社メディヴァ・山田智輝インタビュー

株式会社メディヴァの医業承継・M&Aは、事業の譲渡におけるアドバイスはもちろん、引き継ぎ後の経営や運営のサポートも行っています。過疎化する地域の医療を救い、支えるために、メディヴァはどういう思いでコンサルティングを続けてきたのでしょうか。実際に医療の現場に立会い、病院と二人三脚で医業承継のコンサルティングを行っている山田に話を聞きました。

 

実績を後ろ盾にした“実行支援”がメディヴァの強み。二人三脚で経営をサポート

メディヴァの医業承継・M&Aサービスにおける特徴は、一般的なコンサルティングで行う分析や資料作成に加えて、その後さらに実行支援を行っていく点であると山田は話します。

 

山田自身も現場に入って、そこで実際にクライアントのスタッフと一緒に汗を流しながらやっていくのがメディヴァの特徴ですね。M&Aにおいても、細かい部分もやっぱり現場のことがある程度わかっている人間の方が調整がしやすくなるのではないかなと…当社は医療機関のコンサルティングで約20年の実績とノウハウがあるので、そういう部分も信頼いただいているのではないかと思います。

 

たとえば、買い手にアドバイザーとして入ったときには、今後継承した後にどういう形でそこを運営していくのかというところも含めて、何度もディスカッションを重ねています。

 

山田:私たちの分も病院の名刺を作ってもらって、それを持って病院の職員と一緒に近隣の医療機関や行政を回ることもあります。医師が足りないことがその医療機関の課題であれば、現場の話を聞き、資料を作ったり紹介会社を回ったりして医師を集めます。患者が少ないのであれば、連携先の医療機関を増やして紹介で人を集められるようにすることもあります。

 

先方の希望があれば、PMI(ピーエムアイ)という合併後の経営コンサルティングも行っているメディヴァ。競合他社はM&Aの分野に特化しているところが多いのに対し、その先の医療機関の経営も含めて長いビジョンで考えることができるのが、メディヴァが信頼される理由と言えそうです。

 

「医療に関する専門性の高さ」が選ばれる理由

これまでメディヴァでは、医業承継事業においてはホームページにあまり力を入れておらず、検索エンジンでも検索結果の3ページ目に表示されるような状態でした。それでも「M&A」で検索して相談してくださる方が何人もいたと言います。

 

山田:当社にとって医業承継の事業は、医療関連のコンサルティングをしっかりとやっている中の一つであり、それがホームページでもきちんと伝わっていたのだと思います。他にも医療専門とうたってM&Aをやっている企業も多数あるのですが、結構みなさんよく見られているんだなぁという印象ですね。

 

メディヴァが医療分野のコンサルティングに特化した企業であり、専門性高くやってくれるだろうという期待も込めてご相談いただいるのだそうです。

 

「医療に対する思い」を何よりも重視したい

買い手の価値観やニーズは、本当にさまざま。「なんとなく医療関連の事業やM&Aをしてみたい」という動機の方や、自身が利益を上げることにしか興味のない方もいらっしゃるそう。

 

山田思いが強く、しっかりと医療に向き合っている先生を支援したいです。

譲渡後、その地域の今後の医療に関してはあまり考えてないような人よりは、「こういう医療をやりたい」などのビジョンがある方を積極的に支援できればと思っています。

 

メディヴァが医業承継を行う一番の目的は、地域の医療を救うこと。ビジネスとしてある程度の収益を出すことももちろん重要ですが、「地域の医療の存続やその地域に住む方の幸せを無視した承継はできるだけ避けたい」という思いは、メディヴァのコンサルタントに共通したもののようです。

 

先生の気持ちや本音をしっかり確認

医業承継に関わる人たちの思いを一番大切にしているメディヴァでは、必ず最初の段階で先生にしっかりとヒアリングを行うようにしています。そして、なぜ譲渡しようと思ったのか、なぜ病院を辞めようと思ったのかなど、先生の思いを聞いています。

 

山田:「この場所で何十年もやってきて患者さんもたくさんいるから、患者さんが困らないように上手く引き継いでほしい」、「高値で売れるに越したことはないけど、スタッフのことをちゃんと大事にしてくれるような買い手さんを探してほしい」という先生、「引き継いだ後は自由にしてもらっても構わない」という先生や、「とにかく高値で売ってくれ」という先生など、先生によって考えていることが全然違います。途中で軸や目的がブレないように、きちんと先生の気持ちや本音を確認しています。

 

譲渡する側からしたら、その後の生活なども考慮して「できるだけ高値で売りたい」という気持ちも当然あるでしょう。そのうえで何を大事にするか、優先順位を最初に対面で確認を取るようにしています。

 

地域医療創生やM&Aを通じて、日本の医療を良くしたい

過疎化の進む地域では医師や医療機関の不足が叫ばれる一方、都心部ではプレーヤーが多く個人商店ばかりが数多にあるような「医師の偏在」は、日本の医療業界における大きな一つの課題であると言えます。

病院やクリニックの買い手は、基本的には案件ありきで募集をかけるような形ですが、メディヴァから仕掛けていくこともあるのだそう。

 

山田:医療というのは、その地域で完結することがほとんどです。患者さんは東京に住んでいたら東京の病院に行きますよね。

「売りたい」「譲渡したい」という医療機関があったら、その地域の医療法人が引き継いで連携できると、複合的な施設となってよりよい医療が提供できるんじゃないかなと思っています。地域全体で見たときに、ここの病院だったら住民にも従業員にも良い形で承継ができそうだな、と思えるようなところにこちらから提案をして、合意をいただいて支援をします。

 

後継者不在をきっかけに、医療機関が良い形で少しずつまとまっていくように——「M&Aを通じて日本の医療をより良くしていきたい」と山田は話します。

これからの医療に変革を巻き起こす可能性を秘めている、「医業承継」。地域医療を救うための手段、そしてきっかけとして、メディヴァの医業承継が少しでも多くの医師や医療機関の悩みを解決することを願います。

 

お問い合わせ