コラム

2020.02.18 読み物

3泊4日で地方の院長?!小松が提案する新しい医業承継の形「医療版デュアルライフ」(後編)

東京では病院が飽和状態、地方でも医療・介護施設においては新規開業よりも事業承継のニーズが高まっています。そんな中、メディヴァの取締役・小松が提唱するのは、東京に住まいを持ちながら週3〜4日地方の診療所で院長として働く「医療版デュアルライフ」という選択肢。前編ではそういった新しい働き方の提案を行いましたが、後編ではその働き方を実現するためにメディヴァでは何ができるか、今後の小松の展望などをご紹介します。

 

マッチングだけでは不十分。地域医療のためにメディヴァができること

前編でご紹介した「医療版デュアルライフ」、すなわち3泊4日で地方の診療所の院長となる働き方は、斬新でキャッチーです。こうした現代の潮流に合った働き方を提唱すると同時に、人材不足が叫ばれる地域医療において、自分たちは何ができるかを考えていかなければなりません。
メディヴァでも現在、事業承継のマッチングに加え、Webサイトでの情報発信や開業を希望する医師に情報を提供するアプリ開発等を積極的に行っていますが、その先の一歩をこれから考えていく必要があります。

その地域の「事業承継」をマッチングさせるだけでなく、もう少し踏み込んで、そのエリアやそこの診療所で必要な医療って何なんだろう、求められているものって何なんだろう、というところまで考えていきたいです。
それを先生自身の働き方やキャリアと照らし合わせて、一つ一つの案件に少し踏み込んだ提案をしていくことがメディヴァの使命でもあります。
診療所を引き継いだ先生がより地域のことを理解し、色々なことができるようにしていけるように、引き合わせるべき人を引き合わせていくところまでやった方がいいのかな、と考えています。

 

ニーズがある場所の医業承継を紹介できるのは地域の状況を把握しているからこそ

一般的な医業承継であれば、患者や地域の人に対してはただ「来月から院長先生が変わります」と告知するだけのところも多くあります。しかし、これまで医師にとって縁もゆかりもなかった地域に、元からその地域にある診療所の院長として赴くのは想像以上に精神的・肉体的負荷が大きいものと考えられます。

幸いメディヴァでは、全国20都道府県以上はそのエリアの事情把握と、そこにある銀行・病院などのとのコネクションが築けてきています。それを活かして後方支援ができたらと考えています。

診療所の事業承継は、地方ではおおむね歓迎されます。たとえば、メディヴァで以前担当した地域は循環器内科に対応できる病院が全県的に少なく、対応できる医師も不足していました。さらに、過去10年で循環器の新規開業が市内に1件もないという状況でした。

そこで循環器の病院をやっている先生は「自分1人で循環器をやっている状況になっていて、残りの開業医は60代70代とだんだんと縮小気味で、1日200人の患者が来るんです」とおっしゃっていました。そうなると「流行って良かった」ではなくて、激務が続いてしまい、継続して医療を提供することが難しくなってしまいます。その地域では循環器疾患の患者が助からない可能性が出てくるかもというぐらい、供給のアンバランスが問題となっているんです。

この場合は承継が必要とされる事例ではありませんが、たとえば東京からその地域に循環器の先生を数人連れていくことができれば、助けられる患者が増えます。そのような形で地域の役に立てることを探していきたいと考えています。

 

新しい働き方提案で「必要なところに必要な医療を提供する」仕組みづくりを

メディヴァでは今後、市場原理を働かせ、必要なところに必要な医師が行ける仕組みを作りたいと考えています。すでにアメリカや日本国内でも、こうした季節労働型、週末労働型などの働き方を実施している医師も実在します。

アメリカの場合は家族が住むには都会でないと危険なうえ、医療に関する情報も得られにくいです。だから家族は都心部に住み、先生自身は毎週ないしは2週間まるっと地方で開業して、定期的に帰ってくるという生活を結構やっています。

国内でも、東京に家族をおきながら、地方の診療所で院長をやっている先生もいます。定期的に海外に行ってそこでボランティアもやっている彼には「新しい働き方も含めた提案があった方が絶対にいいよ」とよく言われます。

医師や診療所不足、さらには少子高齢化が進むこれからの時代、医療のニーズに対する供給はさらに減っていくことが考えられます。

そこで、「働き方改革」や「多拠点移住」など新しい時代の潮流を取り入れ、これまでになかった方法で「必要なところに必要な医療を提供していく」。そして「そのための仕組みを作る」「広めていく」のが、メディヴァの今後のミッションです。

今後もメディヴァでは、地域医療の課題を解決するために、新しい医師の働き方を考えていきます。具体的に医業承継をお考えの方はもちろん、医師としての将来の働き方やご家庭との両立などにお悩みの方も、ぜひメディヴァにご相談ください。