メディヴァコンサルブログ

2014年を振り返って

2014.12.26

2014年もそろそろ終わりを告げようとしています。当社は、12月が決算の締めにもあたるため、今年を振り返り来年の計画を立てる良いタイミングになります。今年は、会社全体でも色々なチャレンジをしてきた1年でしたが、私が主に関わっている病院・診療所のコンサルティングでも、多くの変化とチャレンジをしてきた1年でした。 

まず大きな環境変化として、4月に行われた診療報酬改定は、在宅診療所等の一部医療機関に大きな影響があったものの、全体的には小幅な影響で済みました。しかしながら、今回は今後の病院経営のあり方を見通す大事な改定だったと思っています。表面上は7対1病床の絞り込み、地域包括ケア病棟の新設、地域包括診療料の新設等が話題になりましたが、私が考える一番の改定要素は、多くの病棟において、(1)在宅復帰率と(2)重症度・医療看護必要度、そして秋からの(3)病床機能報告制度が導入されたことにあります。

これらの制度によって、各病院は将来的にどの病棟でどの程度の患者を受け入れて、かつどこへどの程度退院させるか(どこから入院受け入れするか)という入院患者のストックとフローを定義されることとなりました。これは、将来の病棟運営が、より国や自治体の政策を見極めた上で対応をしなくてはならなくなったことを意味していると考えています。

また当社自身も、こうした環境の変化を受けて、コンサルティングの支援先と課題が変わりつつあることを実感しています。かつては、診療所の開業支援や顧問対応、中小病院の新棟建築計画といったことが中心を締めていましたが、これらのニーズ以上に、中小病院の事業再生や診療所の拡大展開、病院間のM&Aといったテーマが増えてきました。特に中小病院の事業再生では、資金繰りに窮しているご相談や、継続的な赤字にてこ入れを求められているケースなど、より本質的で大きな課題をご依頼いただくことが多かったです。その一方で、経営的に安定・優良な病院・クリニックからは、より積極的な事業拡大のご相談が増えてきました。

これは、中小病院をとりまく経営環境が厳しくなっていることを示すと同時に、病院・診療所においても、優勝劣敗がより明確化されてきたことを意味していると感じています。医療費の財源問題もありますし、人口高齢化や少子化の問題も引き続いていますので、来年以降も医療機関の経営により戦略的な視点が大事になることは間違いないと感じています。

こうした環境や顧客の変化を受けて、来年、当社の医療機関向けコンサルティングも更なる事業展開や体制構築を進めていきたいと考えています。その一つのイメージは中小病院経営のプラットフォーム提供であり、もう一つのイメージは経営に関する人材育成です。具体的な内容は徐々にご紹介していきたいと思っていますが、中小病院・診療所において、単独で構築するのが難しい経営管理体制や経営幹部人材を、複数の医療機関がシェアできるような枠組みを作ることを目指しています。

一企業にできることは限られていますが、これまで培ってきた病院・診療所の経営課題解決のノウハウを、できる限り形にして幅広い医療機関様に提供できたらと思っています。来年も医療界と医療機関の継続・発展に向けて、精進してまいります。今後もよろしくお願いいたします。