第32回 「保健指導に正社員の管理栄養士を採用するメリット」

2014.02.04

コンサルタント 小倉昭弘

 メディヴァでは特定保健指導の実施サービスを行っている事は、以前にもご紹介させていただきましたが、医療費の高騰が叫ばれる中、特定保健指導のみならず重症化予防などの保健事業が以前にもましてクローズアップされるようになりました。

保健指導や重症化予防の引き合いが強くなるなかで、お客様である健康保険組合様に「当社では正社員の管理栄養士が基本的に指導をさせていただきます。」という説明をさせていただいております。というのも、他の保健指導実施会社では登録制(非常勤)の管理栄養士が保健指導にあたるケースが多く、正社員の管理栄養士が保健指導を実施しているケースというのは珍しいからです。


特定保健指導は、制度上どうしても季節により指導が多い時期と少ない時期が出てきてしまうということが登録制を採用する大きな理由と思いますが、当社ではあえて正社員として管理栄養士を雇用しております。

そこであらためて、正社員の管理栄養士が保健指導にあたるメリットに関して普段から私が考えていること、思っていることに関して書いてみたいと思います。

1.継続したスキルアップが可能


正社員となれば、長期間勤務することを前提に管理栄養士のスキルアップを図ることが可能になります。長期間の勤務を前提としない非常勤の管理栄養士では、どうしても特定保健指導を実施する為の研修(制度や使用するツールについて書類など)が中心にならざるを得ません。
当社においても、もちろん特定保健指導の制度や使用するツールの研修はありますが、それ以上にいかに効果的な保健指導を実施するかという研修にもみっちりと時間をさくことが可能になります。実際、入社してからお客様に保健指導を行うまで平均3か月~6か月程研修期間をもうけております。
また、実際に保健指導業務に出るようになってからも、定期的に研修の機会をもうけ、段階に応じた研修を行っています。

2.同じ管理栄養士が対応しやすい


特定保健指導で積極的支援に該当する方には6か月間の継続的な支援を実施する事になります。この場合、当社では初回面談から最終評価まで、一人の対象者様に同じ管理栄養士が対応する「マイ管理栄養士制」というものを引いております。
保健指導を受ける対象者様の立場に立っても、同じ管理栄養士に毎回電話で支援を受けたり、面談をしたりする方が、毎回異なる管理栄養士から支援を受けるよりもモチベーションがあがりやすい安いものだと思います。
常に業務にあたれる保証のない登録制(非常勤)非常勤の管理栄養士では、「マイ管理栄養士制」を引くことが非常に困難になります。

3.チームで対応が可能


指導を受ける対象者様も十人十色で、指導を受ける事に積極的な方もいれば消極的な方、すぐ結果が出る方もいれば中々結果が出ない方もいらっしゃいます。各管理栄養士は、それまでの身につけた知識や指導経験をいかし指導にあたりますが、それでも経験のないケースや思ったよりも効果を上げることが難しくがあがらないと苦戦するケースに直面する事がよくあります。そんな場合でも、正社員で保健指導を採用している当社では、会社に戻れば、同じ立場の管理栄養士の仲間が沢山います。他の管理栄養士から似たようなケースを聞いたり、アドバイスを貰う事で、一人で指導にあたるよりも効果的な指導がしやすくなります。
当社事務所では、日々管理栄養士同士活発な意見交換がなされています。

と、私が考えるメリットをあげさせていただきましたが、保健指導において必ずこれが正解だというものはなく、上記で書いた事も必ず正解だとは限りません。ただ当社では、これからもお客様に対し、また社会に対し、よりよい保健指導が提供できるようにこれからもスタッフ一同たゆまぬ努力を続けてまいりたいと思っておりますので、ご注目いただけると幸いです。