第17回 「特定保健指導」

2011.06.03

コンサルタント 安宅雅美

 

メディヴァでは、健康保険組合等の保険者様に対し、特定保健指導の実施サービスを行っております。特定保健指導は平成20年度より生活習慣病予防のために法制化されましたが、4年目を迎える今まで、様々な保険者様(健保・国保・共済)でサービスを提供させていただいており、顧客保険者数、保健指導実施対象者数も順調に増加しています。また、現在、全国の都道府県で管理栄養士ネットワークの構築を進めており、北は北海道から南は九州・沖縄まで、ほとんどの地域における特定保健指導実施が可能となっております。

 

対象者の健康増進のため、また将来の医療費抑制のため、重要な予防施策である特定保健指導ですが、実際に実施・運営してみると、治療分野とは異なる難しさも多くありました。それでも何とかここまで事業を継続・拡大してこられたのは、メディヴァがメディヴァならではの思想、やり方にこだわって、バックにある医療分野でのネットワークワークや知見を生かしながら地道に継続してきたからだと考えています。そんなメディヴァの特定保健指導サービスの特徴を下記にまとめてみました。

 

「寄り添い型」で継続率が高い

メディヴァでは、医療機関向けサービスでは「患者視点」を重視していますが、保健指導サービスでは「対象者視点」を重視し、対象者に「寄り添った」支援を心がけています。

 

そもそも、生活習慣病リスクの高い保健指導の対象者は、4050歳代の働き盛りの男性がほとんどで、元々忙しくてストレスの高い生活を送られている方が大半です。よって、保健指導では、事前の細かい問診票への記載や、食事記録表の提出等のご面倒はかけないようにし、原則、面談と電話支援の時間のみの中で、対象者の生活スタイルを管理栄養士がヒアリングしながら生活習慣の改善をサポートする形をとっています。

 

また、対象者の方々の多くは病気ではなく、自覚症状もないため、大抵は「なんで忙しいのにこんな指導受けなきゃいけないの?」と最初は指導への参加も消極的です。そのような対象者に対し、初回面談時には時間を多めにとって、制度の目的やご自身の検査データの意味するところ(未来のリスク)をよくよくお話させていただき、まずはご自身の健康を振り返るよいチャンスと納得して参加していただきたいと考えています。

 

さらに、指導の中では、「○○はやめてください。」「○○は減らして下さい。」というような、いわゆる上から目線のコミュニケーションは避け、対象者の生活習慣をお聞きする中で、できるだけ自然にご自身の問題点に気づいていただき、最後はご自身の言葉で、「○○減らしてみようかな?」「○○変えてみようかな?」と言っていただけることを心がけています。

 

これらの「寄り添い型」支援によって、実際には、初回面談を受けた対象者のうち、半年間の支援プログラムを終了される率(継続率)は平均で約95%と高い数字となっています。

 

「面談重視型」で効果が大きく対象者満足度が高い

メディヴァの保健指導のプログラムでは、実際に会ってお話する「面談」による支援が特に重要と考えており、積極的支援の対象者においては、半年間に初回面談を含め原則3回、面談の機会を設けるようにしています。さらに可能な限り、最初から最後まで面談も電話も同じ管理栄養士が担当させていただきますので、半年間、一人の対象者の方を真の意味で継続して支援(応援)させていただきます。

 

半年間に3回面談と聞くと、「対象者は忙しいのにそんなに時間とれるの?」と思われるかもしれませんが、なるべくご負担のないよう基本的には管理栄養士が職場にお伺いして会議室等で面談を実施させていただいており、また、健保組合、事業主等のご理解もあり多くの方に参加していただいています。

 

対象者の方としては、最初は参加を面倒と思われた方も、初回面談で健康意識が高まった後、半年間、同じ担当栄養士にいろいろ相談や報告をしながら生活習慣の改善をしていけるため、半年後のアンケートにおける満足度は概して高く、また実際に体重や腹囲の減少という効果も高いものとなっています。

 

上記①②のように、メディヴァではこれまで、いかに継続でき、より効果のある保健指導を実施するかを真剣に考え、よりよい保健指導を目指してきました。今後も、顧客である保険者様とも討論を重ねながら、対象者や保険者のニーズに合わせて、年々プログラムを改善・進化していき、生活習慣病の予防・改善に貢献していきたいと考えています。

 

保健指導実施でお悩みの保険者様、メディヴァで保健指導に関わりたい管理栄養士の方々、このような事業運営にご興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡をいただければと思います。