第3回 「自分でできるクリニックのSEO対策」  岩崎瑞穂

2008.11.27

自分でできるクリニックのSEO対策」
          ブログの効果はある?ない?

                                       コンサルタント 岩崎瑞穂

最近ではブログを書いているクリニックのHPを目にすることが多くなってきました。ブログを定期的に更新することはれっきとしたSEO対策の一環であり
・HPのリピーターが増加する
・コンテンツが増えることでPV(ページビュー)や滞在時間が増加する
・検索エンジンでの検索順位が上がる
と、多くのメリットがあるのです。
しかしすべてのクリニックでブログを書くことによる効果を得られるわけではありません。そもそも対象患者にホームページというツールが有効なのか、費用(主にブログを書く労力)対効果は適正なのかという観点から考える必要があります。

ここであなたのクリニックで本当にブログが必要か、を「ウェブマーケティングの重要性」と「文章を書くのが好きか」という2軸から、適正な運用の仕方を考えてみましょう。

                          高
                           ↑
                  (1)   |   (2)
                          |       
 好←――――――――――――――→嫌
                          |
                  (3)   |    (4)
                           ↓
                          低

◆ウェブマーケティングの重要性の判断
患者さんを呼び込むためのマーケティングは、どのようなコンセプトでどのような媒体をどれだけの費用をかけて、といったことの設計が必要です。媒体や対象となる患者さんごとに、その費用対効果が異なりますし、またクリニックの成長フェーズによっても徐々に変化させる必要があります。 
今回は焦点を絞って、対象となる患者層に対してホームページが有効かどうかを判断します。

まず主な患者層について以下の項目でイメージが湧くでしょうか?
・年代
・来院エリア
・科目
・保険診療か自費診療
年代は若い方の方がネットからの情報収集はもちろん得意ですが、ご高齢の患者さんでもご家族の付き添いが多い場合は、息子さんや娘さんがクリニックを探す可能性も大きいです。半径1kmのいわゆる徒歩圏内の患者さんの場合は、近所の方の口コミや評判の方が断然、威力があります。逆に診療内容が専門的になるほど広域から来院される傾向があり、ホームページ経由の患者さんの割合も増えてきます。科目では婦人科、精神科、それに自費診療などが当てはまります。

◆文章を書くのが好きか
これは先生にとってブログを書くことがどれほど負担になるのか、という視点です。

(1)重要度が高く、文章を書くのが好き
ぜひどんどん書かれることをお勧め致します。
せっかく書いたブログですから、紙に印刷して院内にも置いておくなど有効活用できます。

(2)重要度は高いが、文章を書くのは嫌い
先生が苦手であれば、スタッフの方に協力を求めるのも一つの方法です。スタッフの方と持ち回りで更新ができれば負担は半減、効果は倍増!です。また内容も長文であったり、必ずしも医療の話題である必要はありません。
それでもどうしても無理!という方は、「インフルエンザワクチン接種開始のお知らせ」や「今月の休診日のご案内」などクリニックのニュースだけでも更新してみてください。
大切なのは無理せず自分のモチベーションが維持できるレベルで書き続けることです。

(3)重要度は低いが、文章を書くのが好き
文章を書くことがストレスで無いのであれば、本当はぜひ書いて頂きたいところです。
しかし残念ながら、院長という多忙な仕事の合間の貴重な時間をブログに費やしてしまうのはもったいないことです。その分診療に集中したり、スタッフの接遇改善等、他の部分に注力した方が全体としてクリニックにプラスに働きます。
あくまで趣味の範囲、ということで比較的手軽に利用できる外部ブログ(yahooやエキブロなど)を使う方法もいいかもしれません。

(4)重要度は低く、文章を書くのは嫌い
この場合はホームページ以外のツールを考えましょう。ホームページの分のコストを看板やチラシなどの別の媒体にかけてみたり、スタッフの接遇力を高めたり、口コミを誘発する仕組みを考える方向に使うべきです。

今回は一例としてブログを取り上げましたが、SEO対策一つとっても、業者に依頼するだけでなく自分でできることもたくさんあります。先生とクリニックにとってしっくりくる方法を見つけることが肝要と思っています。