海外医療の現場から メディヴァ海外事業部ブログ

介護の輸出が本格化?アジア健康構想

2016年11月04日(金)


「アジア健康構想」という言葉をご存知でしょうか?

 

近年、「医療の国際化」を合言葉に日本の医療関連法人の海外へのサービス展開や国内での外国人向けのサービスの実施などが政府の後押しのもと動き始めています。

そんな中、今年7月に政府は「アジア健康構想に向けた基本方針」を策定し発表しました。ここで打ち出されたのは介護の国際化です。

 

「アジア健康構想に向けた基本方針」2016年7月29日健康・医療戦略推進本部決定

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/suisin/ketteisiryou/dai14/index.html

 

基本方針には以下のようなことが書いてあります。

・多くのアジア地域では基礎的な医療サービスを提供する仕組みが確立する前に高齢化社会を迎えることが見込まれる。

・急速に高齢化が進むアジア地域においては、日本における高齢化対策や日本の民間介護事業者等の進出に対する関心が高まっている。

・アジアの国や地域の状況は、①自国の高齢化が進み具体的な対応に関心がある需要型と、②まだ自国の高齢化には時間があるが介護等高齢者関連サービスの人材育成と送り出しに関心がある供給型に大別される。

・日本政府は、政府間行力と民間事業支援の両面から介護の国際化を推進する。

 

これが本格的に動き出すのはおそらく来年からだと思います。

政府の動き、予算の動き、そして各社の動き。これらは要確認です。

メディヴァでもこの波に乗って介護の国際化を加速したいな。(独り言)

~自己紹介~

メディヴァ海外事業部の吉村和也と申します。普段はコンサルティング事業部の企業・行政チームに所属し、国内の基礎自治体に対して地域包括ケアシステムの構築支援などを主に行なっています。海外事業としては、リハビリテーションや介護などに関わる高齢者向けの事業や政策に関心があり、関連するプロジェクトがあると関わらせていただいています。

若さと熱意で仕事をするタイプです。より良い社会の実現を目指して日々奮闘しています。

台湾の介護事情

2016年10月19日(水)


はじめまして。海外事業部ブログでは初投稿になります。

現在は海外事業の中でも、介護が絡んだ案件を中心に担当しています、鈴木勝也と申します。

 

日本はアジア諸国の中でも先立って、高齢化が急激に進む社会を経験しており、そこで得られた知見は、今後さらに急速な高齢化が見込まれるアジア諸国に役立つのではないかと期待されています。

そのような背景の中、2015年の夏に台湾の病院に招いて頂き、代表の大石と私が日本の介護や地域包括ケアなどの取り組みを講演致しましたので、今回はその時の様子や見学した台湾の施設をご紹介します。

 

台湾での講演は新光吳火獅紀念医院(台北市)と屏東基督教病院(屏東市)にて開催し、主に看護師や医師、リハビリ専門職の方々に参加いただきました。

現時点では、台湾には介護保険制度がありませんが、2015年に介護保険に関する法案が可決され2019年度から開始するべく、準備が進められているようです。

そのため、医療機関や医療関係者は介護に関して非常に熱心に勉強されており、当日も身近に迫った問題として、実際の運用面での課題などについて質問頂きました。

台湾では自宅で亡くなる人の割合が4割以上(日本は1割強)と高く、在宅ケアから看取りまで地域で行うという地域包括ケアの考え方や、単なるお世話ではない「自立支援」としての介護に、特に興味を持っていただいたように感じます。

 

簡単に台湾の介護事情について述べさせていただきますと、

 

・介護保険制度はなく、現在は、地方政府が運営する介護制度が運用されている。

・施設介護、在宅介護サービスがあるが、家族介護が中心。

・家族介護とは言いつつも、介護労働者に占める外国人の割合は約8割を占めており、自宅での住み込みのメイドが介護も担当する状態。

・外国人の介護労働者は8割がインドネシア、1割がフィリピン、1割がベトナムからの労働者。

・外国人労働者に介護資格要件が無いため、多くの施設では介護の質に影響を与えていると認識されている。

 

という状況のようで、介護の専門性の確立や質の高い介護職の育成ということにおいては、日本の介護福祉士育成などのノウハウが役に立つ一方で、台湾からも日本が直面している、外国人介護職の受入問題については、学ぶことが多々あると考えています。

(このあたりのお話はまたどこかで。)

 

講演の合間には、台湾のリハビリ施設やデイサービス、老人ホームなどを見学させて頂きました。

日本の施設と似ている部分が多い一方で、違いで面白かった部分を何点か。

 

・台湾風の内装や創作物

こちらはデイサービスです。

創作物がもはやアートです。

みなさん、非常に達筆で配置された昔ながらの自転車とセットですごくいい雰囲気です。

 

こんな足湯のある施設も。

 

・室内を撮すカメラがいっぱい

日本の介護施設ではあまりカメラが施設内に設定されているところは少ないと思いますが、至るところにカメラが配置されていました。

画像記録として残しておくことで、なにか事故があった場合などに、スタッフを守ることもできるということでした。

 

・リハビリや外出はメイド付き

リハビリ施設では、患者とセラピストともう一人3人セットでいる方が多くいました。

聞くと、前述のメイドさんが付き添いで来ているということ。

このあたりも文化の違いを感じました。

 

・日本語のしゃべれる高齢者

日本の統治時代もあったという歴史のある台湾では、高齢者が日本語をしゃべれる方も何人かお会いしました。

そして、皆さん日本人の私たちに非常に好意的に接してくれたのが印象的でした。

 

などなど、普段見られない海外の介護施設や医療機関を見学することができました。

日本は確かに高齢化を先に経験し、介護保険制度というシステムが構築された、いわゆる高齢化の先進国ではありますが、アジア諸国の介護から学ぶことも数多くあります。

例えば、先ほどの施設内のカメラ配置は、もっと日本でも見守り機能と組み合わせて広がるべきだと思いますし、台湾式マイナンバーは医療の質の評価などサービスの妥当性を図るには、とても良い仕組みが出来上がっています。

 

今後、日本式の介護を広めるということについても、決して日本のサービスがベストというわけではなく、それぞれの国の高齢者を取り巻く環境を理解し、良い部分も尊重しながら、現地で受け入れられるサービスを展開していく必要があると感じました。

 

最後に、、、

今回、台湾では北から南まで往復して移動したので、その移動には、台湾高速鉄道を利用しました。

いやに落ち着くな、、、と思ったら、中身はまさに日本の新幹線!

調べてみると、JR東海の海外展開プロジェクトで、まさに日本の新幹線なんですね。

ただ、やけに空席が目立ったのは気になりましたが、、、

ニーズにあった医療を

2016年10月06日(木)


はじめまして。西澤智之と申します。メディヴァには今年(2016年)の4月に入社しました。はじめに少し自己紹介をします。

私は、学生時代は文系で、社会人になってからも医療やヘルスケアに関する仕事に携わったことがありませんでした。新卒で民間企業に就職し営業系の仕事をしてきました。事業を行うにはまず収益確保が必要ということと、その方法である顧客へのアプローチ手法やマーケティング手法を学び実践してきました。その後、日本企業の海外投資を支援する仕事にも携わることができ、事業性調査を行う、事業計画を立てる、投資判断を下すといった場面の臨場感を知ることができました。また、留学生を日本に受け入れるODA事業の現地オフィサーとして発展途上国の人材育成の手伝いをする経験もしました。

メディヴァに参画した今は、その地域で求められている医療を提供できるよう、これまでの経験と新しい知見をいかに融合させるかを考えています。 

今回は、医療を提供する側の経験がないことと入社から間もないことを逆手にとって、受診者の視点から、いくつかの海外の医療機関を私が見た感想をつづってみたいと思います。

 

中国広東省内の地方都市の人民病院(公立)

中国では、病院はおおまかに一級、二級、三級に分類され、三級が最も規模・設備・医師の面で高い医療サービスを提供している病院とされています。私が訪問した病院は三級病院でした。中国では、充実した医療サービスを提供する三級病院に患者が集中することが問題になっていますが、当病院も例外ではなく、外来は早朝から多くの患者とその家族で混雑していました。外来棟は新しく、各診療科が各階に配置され、基本的には日本の総合病院と同じです。興味を引いたのは会計窓口が診療科ごと各階に配置されていたことです。知人の話では、1階にまとめて会計窓口を置くと患者数が多すぎて運用できないことから、各科で完了するような仕組みになっていると言っていました。それが患者にとって便利なのか不便なのかは難しいところだと思いました。

 

ベトナム・ハノイ市の富裕層向け私立病院(民間)

ベトナムは、皆保険制度を導入中です。公立医療機関に対しては重症患者を地域病院から中央医療機関に順に紹介していく「レファラルシステム」を採用していますが、実際には守られない例もあると言われており、国立の大病院にはキャパシティーを上回る患者が訪れています。一方で、民間経営の高級病院は主に保険外で診療を提供しています。私が訪問した民間病院はハノイ市内にあり富裕層や外国人を主な患者として診察を行っていました。ロビーに入るとコンシェルジュのような案内係が近寄ってきて用件を聞くような患者サービスも行われているようでした。国立病院とは雰囲気と患者層が大きく異なりました。

 

ミャンマー・ヤンゴン市の外国人向けクリニック(民間)

最後は、私が診察を受けたことのあるクリニックです。主には外国人を対象とした小規模の診療所です。診察は予約制で、体調が悪い場合もまず予約して診察時間を確保してから診察を受けます。飛び込みは挑戦したことがないのでもしかしたら可能かもしれませんが、基本的には予約が必要でした。ある日、高めの発熱があったので朝がた診察予約を申し込みましたが、夕方には予約が取れる、という回答をもらいました。体調が悪くできるだけ早く診察を受けたかったので残念に思った記憶があります。知人によると、公立病院では常に長蛇の列ということでしたし、そもそも診察を受けに行かない人たちも少なくないとのことでした。

 

このほかにも病院やクリニックを訪問しましたが、私が常に意識しているのは、通院している患者が、何を基準にその医療機関を選び、その医療機関に何を期待しているのか、を感じ取りたいということです。それぞれの医療機関に対する患者側のニーズは様々です。もちろん「いい医療を受けたい」という共通の希望はあります。ただ、その「いい医療」とは具体的に何でしょうか。この点を考えることが大切だと思っています。答えは相手によって異なるでしょう。それでも、その人にとって必要な医療やヘルスケアサービスを届けたい、その想いをもって仕事をしていきたいと思っています。

YOUはなぜ日本へ?~健診の巻~

2016年10月04日(火)


メディヴァ海外事業部のブログをご覧になる方、ご興味を持っていただき、ありがとうございます。初めまして、海外事業部の鮑です。今回は、私の自己紹介と、ホットな「日本式医療」に対して感じることを少し話したいと思います。

私は、中国の大学でソーシャルワークを勉強しながら、精神科病院で実習をしていました。日本の精神医療と精神保健福祉の歴史と現在の取り組みに興味を持ち、日本の大学院に入学し、PSWについて研究をしました。社会福祉の現場で、医療と福祉の強い関係性を感じられました。そして、利用者側が感じていること、制度政策の策定側が考えていること、サービス提供側が直面していること、色々な視点で医療と福祉を見たくて、メディヴァに入社しました。
余談ですが、初めての外国人社員なので、ビザの手続きについて少し心配しましたが、会社の協力でスムーズに取得ができました。

入社して、日本国内の案件、中国の案件両方とも関わってきました。民間病院開設事業、公立病院の再生計画などの案件を通して、中国のヘルスケアの状況と日本の相違点がかなり多いことが感じられました。現在、海外の現地パートナーに期待されているのは、「日本式」の医療施設の開設です。そこに、「日本式」というのは、いかに表現できるか、そもそも「日本式」は何だろう、事業を立ち上げるには、必ず解明しないといけないと思います。

健康診断・人間ドックの例で挙げたいと思います。実は、昨年と今年、母が中国から来日し、連続2年日本で健診を受けました。1回目は、都内のおしゃれのシンボル、世界トップブランド名店が並んでいる表参道にある女性専用健診センターでした。2回目は、MRなど大型機器検査を求め、渋谷の中心にある施設にしました。

施設として、どちらも豪華なものではないですが、居心地がよかったです。座り心地いいソファ、滑りにくいカーベットなど、あらゆる所清潔感が溢れていて、暖かく感じました。それに対して、中国で健診を受けた健診施設は、華美しすぎで、逆に落ち着かなかったと母が言っていました。

それに、ハード面だけではなく、接遇に関しても、中国での体験と違いました。冷たい公立病院や、作り笑顔で高いコースを勧誘する民間健診センター、何か違和感が感じました。一方、日本の両施設では、コンシェルジェ、医師と看護師、どちらでも自然な表情で、程よい丁寧さでした。検査を少し待っていても、普段忙しくて読めない雑誌を読めました。寒いと感じる時、すぐに気付いてもらい、ひざ掛けをかけてもらいました。

何よりも、毎年受けに来たい理由は検査がしっかりしているところです。胃カメラや婦人科検査など、苦痛で普段できるだけ受けないようにする検査項目は、日本でなるべくやりたいと強い希望でした。検査の項目について、フルコースで検査したいと申し込みましたが、医師に「本当に心配でしたら受けてもいいですが、実は年齢や生活習慣と検査のリスクを考えて、必要がありませんよ」とアドバイスしてもらいました。健診後、中国の健診で指摘されたいくつの点について、考えられる原因と対応もアドバイスして、ずっと抱えていた疑惑を解消できました。それは、中国で6年の健診歴でなかった経験です。唯一の不満というと、上部消化器内視鏡の前の麻酔薬が味かっただけでした。

母の一番の感触は、「穏やかな雰囲気・正確に見てもらえる・納得できる」ということ3点でした。

母のエピソードから、患者、そして海外の現地パートナーが求めている「日本式医療」は、一体どういうことだろうと考えさせられました。
もちろん、経営者にとっては、日本の医療機器、日本ブラントでマーケティングできる要素も含まれていますが、その裏にあるのは、日本式と言ったら「信頼できる」というイメージがあると思います。そこに、本当の信頼できる」医療を創るには、メディヴァの中核的価値である「患者視点」が絶対欠かせないと思います。

その「信頼できる・患者視点のある」医療を創るには、少なくとも以下の要素がベースとしてあると思います。
・検査の精度が保証できる診断機器と技術
 日本のメーカーが含めて、精度の高い且つ高い精度が保ち続けられる医療機器と、それらを正確に操る医療従事者。
・効率的なオペレーション
 患者に一人ひとりにしっかりした健診を提供するために、待ち時間を短縮させ、無駄な移動をさせない動線と検査の順番を作らないといけない。
・ホスタピリティ
 十分な説明と真摯な対応。思いやり。

以上の点は、言うと曖昧で実現しにくいイメージがあるかもしれませんが、我々はどの国の事業においても患者様にとって価値のある医療を作る為、最大の努力をしていていこうと日々取り組んでいます。同じような思いを抱えているパートナーも、ぜひお手伝いさせて頂ければと思います。今後とも、何卒宜しくお願い致します。

欢迎阅览Mediva海外事业部的博客。感谢大家对弊公司的关注。我是海外事业部的鲍柯含。本次博客,将进行简单的自我介绍,以及对与眼下热门的“日式医疗”发表一些拙见。

    我在中国的大学专业为社会工作,同时长期在精神病医院进行实习。对日本的精神医疗以及精神保健福祉的发展历程和现状深感兴趣,故进入日本的大学院进行精神科社会工作的研究。在社会福祉的一线,感受到医疗和福祉之间强烈的关联。希望能够从服务利用者感受、政策制度制定者的考量、服务提供方直面的状况等多种角度来看医疗和福祉,于是进入了Mediva。
PS:由于是第一号外国员工,刚开始还对签证的申请有些担心,在公司的帮助下非常顺利的就取得了。

    入职以后,有幸参与了日本和中国的项目。通过民营医院开业项目和公立医院的改革等项目,对于中国和日本的健康产业的状况大有不同深有感触。目前海外的项目,当地的合作伙伴常会提起希望做出“日式”的医疗机构。然而,“日式”究竟该如何表现,从根本上来说“日式”究竟是什么,在项目推进过程中,必须要明确。

    这次,想以健康体检为例来稍作探讨。我的母亲来日本体检,今年已经是第二次了。第一次,是位于东京的时尚的代名词、顶级奢侈品牌罗列的表参道的一家女性专用体检中心。第二次,由于想接受核磁共振检查,于是转到涩谷中心地带的一家体检中心。

    这两家体检中心,均非豪华,但却都非常舒适。例如舒适的沙发,不易打滑的地毯等,各处都非常清洁并且温暖。而在中国体检的高端体检机构,异常的华丽,反而有些让人无所适从并且感觉冷冰冰。

    另外,不止是硬件环境上,在服务方面的感受也不一样。若是公立医院,服务态度则非常冷漠,若是民营体检中心,则以有些不自然的微笑劝诱购买高价位的体检套餐,总之让人难以接受。然而,目前在日本的这两家,服务人员、医生和护士,都感觉非常自然,并且恰当的热情和细致。检查中稍有等候的时间,也可以阅览平时由于繁忙无暇阅览的杂志。稍感觉有些冷时,马上就被工作人员察觉,拿来了毛毯。
    最值得每年来体检的一点,是检查非常负责。胃镜和妇科等平时尽量不去做的项目,在日本则希望尽量能够检查。关于检查内容,申请了全套项目的检查,而医生则给出了“如果真的担心的话检查也不是不可以,但从年龄和生活习惯,以及检查的风险开看,其实并不必要”的建议。检查过后,在中国检查是被指出的几点问题,可能的原因和对策也给出了建议,化解了长期以来的一些疑惑。这是在中国连续6年的体检中未曾有过的体验。唯一要说不满意的是,胃镜前的麻醉药有些难喝。

    母亲的最大感触就是,能够接受准确的检查,以及过程非常平稳以及让人很容易接受。

    从母亲的经验,引发我对患者和海外合作伙伴常期待的“日式医疗”究竟是什么进行深入思考。
    当然,从经营的层面来说,日本的医疗机器,和日本的品牌效益在市场营销上有些作用。但从背后来说,提起“日式”,就让人想到“值得信任”是根本。想要做出真正让人信任的医疗,Mediva的核心价值“患者视角”是不可或缺的。

  “值得信赖的、出于患者视角”的医疗,至少包括以下几点基本要素。
・能保证检查精度的诊断仪器和技术
  包括日本的品牌,精度高并且能持续维持高精度的仪器,以及能够正确操作的医疗人员。
・高效的运营
  为了提供患者每个人非常扎实的体检,缩短等待时间,并且避免不必要移动的动线和检查顺序
・贴心服务
 充分的说明和真诚的对应,以及体贴贴心的服务

    以上的几点,说起来非常暧昧并且有难以实现的感觉,但在我们参与的项目中,为了实现目标,进行了最大的努力。在其他国家,希望也能够做出对于患者来说有价值的医疗。希望有幸能为有着同样想法的合作伙伴们共同进行事业。往后也请多多关照。

ミャンマー乳がん検診普及プロジェクトのその後

2016年09月13日(火)


はじめまして、メディヴァ海外事業部の松永絵葉です。今回は、はじめての投稿なので自己紹介と、入社後に携わったミャンマーの乳がん検診普及プロジェクトについてお話しさせていただきます。

私は、大学卒業後、タイの田舎町で日本語教師として働いたのち、特許事務所に勤めるなど、医療とは関係のない分野で働いてきました。しかし、タイの田舎町でみた病院の前に寝泊まりする人々の光景が忘れられず、日本の医療を海外に広めることをミッションとした団体に入職し、経済産業省の委託事業などの管理を行ってきました。そこでメディヴァの乳がん検診普及プロジェクトに少し関わることがあり、重ねて、医療の現場が感じられる仕事がしたいと考え、2015年5月にメディヴァに入職しました。

入職後は、メディヴァ海外事業部発足のきっかけにもなった、ミャンマーの乳がん検診普及PJに携わらせていただきました。ミャンマーの乳がん検診PJは、2012年に開始しました。当時、ミャンマーでは医療者の間でもマンモグラフィの有用性が理解されず、乳がん検診にほとんど使用されていませんでした。そのため、日本の医療機関、医療機器メーカー、経済産業省など、多くの方の協力を得て、マンモグラフィの有用性を広めるセミナーの開催からはじまり、マンモグラフィの設置、そして撮影を行う放射線技師、読影を行う放射線科医へのトレーニング、トライアル検診を実施し、2013年12月ヤンゴンの公立婦人科病院にて乳がん検診をスタートしました。その後、ヤンゴンの成果が現地でも認められ、2015年2月には、多くの皆様の協力を得て、マンダレーでもマンモグラフィ・エコーの設置、医師・技師のトレーニングを行い、乳がん検診をスタートさせました。現在では、担当医師・技師は、検診以外の多くの業務も行いながら、ヤンゴンは月に100件以上、マンダレーでは60件の検診を実施しています。

ヤンゴン・マンダレーで検診をスタートする中で挙がってきた課題の一つに、医師や技師の育成があります。これまでは、各施設につき医師2名、技師1名の計3名を検診スタートの度に日本に招聘し研修を行ってきました。しかし、これから他の施設でも検診を普及していくことを考えると、毎回日本に招聘することは、現地側の送り出し医療機関、日本側の受け入れ医療機関の状況を考えると難しく、コストもかかり現実的ではないのです。そこで、現地医療者による現地医療者への教育の確立が必要であると考えました。

こうした考えのもと、昨年度は、岡山大学病院の先生方にご協力いただき、現地研修のトライアルを実施していただきました。これまでも、先生方には現地で講演や指導など行ってきてくださいましたが、今回は、よりハンズオン型・かつ現地医療者を指導者として巻き込んだ形での講習を企画しました。実施概要は以下の通りです。

期間:2016年2月16日(火)・17日(水)
対象者:医師9名、技師約20名
場所:Central Women Hospital, Yangon 
内容:1日目 セミナー
   2日目 ワークショップ&修了式




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読影教材で勉強中のミャンマー人医師

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マンモグラフィを用いた撮影練習

1日目は、日本医師団から、日本における検診~治療の流れ、読影のアルゴリズム、撮影技術などについて発表があったほか、富士フイルム社による精度管理の製品説明が行われました。さらに、日本で研修を受けたミャンマー人医師・技師にも講義を行ってもらい、「現地医療者が現地医療者を教育する」という意識づけを目指しました。1日目の最後には、服部裕昭先生が開発されたiPadを用いた読影教材「mhFiles®」で、参加者の読影能力チェックを行いました。

 2日目は、医師と技師の2つのグループに分かれて、ハンズオン形式のワークショップを行いました。医師の研修には、日本人医師から各項目について説明を行ったあと、日本で研修を受けた医師から研修生にさらに説明を行い、前述の教材で読影練習を重ねるという形で進めました。1日の最後に行った最終試験では、全員がB判定以上となりました。また、技師の研修は、撮影方法やポイント、注意点などについて日本人技師から講義を受けた後、ファントムを用いて実際にマンモグラフィで撮影練習を行いました。予定より参加人数が多くなってしまったのですが、皆少しでも良い角度から見よう、先生の説明を残らず聞こうと、身を乗り出して他の人の撮影練習も観察していました。その後、研修生が研修前にとっていたフイルムを見て、ディスカッションを行うなど、自分たちで評価をするためのトレーニングを行いました。

今回のトレーニングは、2日間という非常に短期間の研修でしたが、日本で研修を行う際は、受け入れ機関は臨床を行いながら研修をしなければならないため、どうしてもまとまった時間をとって研修を行う事が難しいという現状があります。もちろん、可能であれば、時間をかけて教育を行う事が望ましいですが、短期間でも集中して行えば効果は挙げられるということを確認できた研修になったと思います。今後、こういった講習が現地の団体・医療者で企画され、そして運営されていくように、サポートを行っていければと考えております。今後とも、何卒ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

<過去の参考ブログ等>
2014年3月「メディヴァの「ミャンマー乳がん健診」プロジェクトについて」
http://mediva.co.jp/hbc_blog/2014/03/post-27.html
2013年9月 「ミャンマーにおける「日本式乳がん診療パッケージ」実証プロジェクト」プレスリリース
http://www.mediva.co.jp/info/2013/09/post-180.html
2013年8月 「激変するミャンマー」
http://www.mediva.co.jp/hbc_blog/2013/08/post-22.html
2012年10月 「ミャンマー報告」
http://www.mediva.co.jp/hbc_blog/2012/10/
2012年8月ミャンマーってどんな国?
http://www.mediva.co.jp/hbc_blog/2012/08/post-10.html
2012年7月 「日本の医療技術/サービスの海外展開について」
http://www.mediva.co.jp/hbc_blog/2012/07/
2012年7月 「ミャンマーでの医療展開調査事業をはじめます!」
http://www.mediva.co.jp/hbc_blog/2012/07/post-8.html

メディヴァの海外事業部について

2016年08月24日(水)


はじめまして。メディヴァ海外事業部責任者の鈴木将史です。このブログでは初投稿になります。
今回の投稿では、メディヴァの海外事業部の成り立ちの紹介をしたいと思います。

メディヴァの海外事業部自体の正式発足は2015年の1月になりますが、メディヴァが初めて海外のプロジェクトを手掛けたのは少し時間を遡り、ミャンマーでの乳がん検診プロジェクトがスタートになります。これは2012年の出来事です。

私はこの頃医療法人社団プラタナスのイーク丸の内の運営支援をメインとしつつ美容クリニックや中規模病院の再生支援コンサルティングを行っていました。元来、ルーチンワークが苦手で『新しいこと、変わったこと』をするのが好きな私は、メディヴァの社内で海外事業機運が高まってきた事をチャンスと捉え、自分にやらせて欲しいと強くアピールをした記憶があります。そしてメディヴァで初の海外プロジェクトとしてスタートしたミャンマーの乳がん検診プロジェクトは、本当に沢山のよいパートナーに恵まれて、約4年経った現在も継続しています。

さて、そのミャンマーからスタートしたメディヴァの海外事業ですが、最初のプロジェクトが成功したこともあり、
その話を聞かれた様々な方面の方々からご相談を頂くようになりました。ベトナム、中国、インドネシア、タイの案件など、
ある意味来るもの拒まずの姿勢で依頼を受け、複数のプロジェクトを推進してきました。一旦日本の外に出てしまうと、
国や地域によって医療の課題も異なれば法規制も異なります。これまでの経験が通じないこともあり苦労もしましたが、
一度に複数のプロジェクトを手掛けることができたことは、我々自身のレベルアップに大きく繋がったと思います。

2016年8月現在、発足から約20か月ですが、これまでに何らかの形でも我々が関わった国は、
ロシア、カザフスタン、モンゴル、中国、フィリピン、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、バングラディッシュ、インド、キューバ、イラン、UAE、サウジアラビア、カタール、イギリスと16か国になります。現在も決して大人数の部門ではないので大変ですが多くの案件と関わり合いを持つことができることはとても幸せだと思っています。

ところでメディヴァの海外事業部は基本的に自ら営業というものをしたことがありません。
それはそれで問題なのでしょうが、基本的にはクライアントからの相談ありきで現在の数のプロジェクトが運営されています。なぜ営業をせずにここまで案件数が増えたのか、私自身色々と考えた結果以下の3つに要因があると思います。

①メディヴァはヘルスケア分野に関することは基本的になんでもできる。
②意思決定が早いので機を逃さない。
③タフなチームメンバーが揃っている。

まず、①に関しては、メディヴァ本体のホームページを見ていただくとよくわかっていただけるのですが、
メディヴァはヘルスケアの分野であれば、医療、介護、政策まで幅広くやりますし、各分野の中でも、開業やハンズオン型の再生支援は勿論、企業や健康保険組合、政府自治体への提案も行います。会社の中にもヘルスケアに関わる事であれば何でもやるという文化があるため、経験のないヘルスケア分野がほとんどないのです。これは海外案件で包括的に課題を解決しないといけないケースでは本当に役に立ちます。メディヴァには海外同好会という20名程度のサークル活動があり、海外事業部所属以外のメンバーもこれに参加しているのですが、事業部メンバーだけで解決できない事があればすぐに同好会メンバーに相談をします。そうすると必ず誰かが助けてくれるのです。

 次に②に関しては、これもメディヴァ全体に言えるのですが、各コンサルタントが一定以上の義務と責任、リスクを整理さえすれば基本的に上司がそれに反対することはありません。社内おいて形式的な提案書や稟議書などは必要なく、そのパワーと時間をクライアントに向けようという文化があるため、意思決定のスピードが他の会社に比べると格段に早いと思います。海外ではヘルスケアを取り巻く環境の変化は非常に早いケースもあり、スピードを求めるクライアントにとっては非常にメリットになっていると思います。

最後に③に関してですが、海外案件では急にプロジェクトが中止になったり、クライアントと連絡が取れなくなったり、急に大きな方針転換や厳しめの交渉を受けることが多々あります。これは日本との文化の違いや政治、経済状況からすると致し方ない部分もあるのですが、プロジェクトの準備を真剣に進めるコンサルタントにとってはとてもショックなことです。同業界の方々を見ているとこれらの経験から非常に新しいプロジェクトに慎重になったり、別のプロジェクトに影響が出たりするケースもありますが、我々はある程度「まあ仕方ないだろう。残念だがこれも勉強だ」という雰囲気があるため、比較的これらを楽観的にとらえています。勿論プロジェクトは予定通り進むことが一番なのですが、どうしようもない外部環境によって思うように進行しなかったとすればそれは仕方ないと割り切って次に行くしかないと思うのですが、そのあたりの割り切りがはっきりしていると思います。

以上の3つの要素が重なってメディヴァの海外事業部は現在たくさんのお仕事をいただいていると思います。
私は元々のメディヴァの文化と海外事業というのが合っていたのだと思っています。

さて、最後になりますが、まだまだスタートしたばかりのメディヴァの海外事業は今後大きな発展を遂げていくと思います。
ここにはまだ書けないのですがとある地域で非常に大きなスケールのプロジェクトが始まります。
事業部が発足した頃にはとても想像のできなかった内容です。これもひとえによいメンバーに恵まれてよい雰囲気で仕事ができているからだと思っていましてメンバーの皆さんにはとても感謝しています。

このようなメディヴァの海外事業部ですが、プロジェクトは相変わらず増加中で一緒に働く仲間を募集しています。
世界のヘルスケアの発展に興味がある人は是非一緒に働きましょう。ご応募をお待ちしています。

ミャンマー

〈ミャンマーのマンダレーにある国立病院内に乳がん検診の施設を開設しました。一番右が筆者。隣は大石社長です〉

建設中

〈某国で建築中の医療施設。企画の最初の段階から我々が関わっているプロジェクトです〉

変わること、変わらないこと~ベトナム

2016年04月14日(木)


  はじめまして、2015年6月からメディヴァ海外事業部に勤務しております、小西飛鳥と申します。
念のため、この名前であらぬ想像をしてしまう人がいるかもしれませんので、ただのおっさんです、と言っておきます。

  私はこのお仕事をさせていただく以前、JICA青年海外協力隊として2002年~2004年の期間、ベトナムの北部地方で診療放射線技師のボランティア活動をしていました。今思えばその活動が私の国際感覚の基準になっていることに気づきつつ、当時は目の前の生活や仕事に真正面から向き合ってしまい、現地交流と称して酒を飲み過ぎて倒れたり、ベトナム人に日本人だと言っても、まったく信じてもらえなくなっていたりと、ベトナムとは色んな意味で、深いお付き合いをさせていただいた記憶があります。

  その後は同じくJICAにて、今度は協力隊を支援をする、調整員という業務で、マレーシアとスーダンに派遣させていただき、医療という切り口だけでなく、環境問題、障がい者の取り組み、地域開発、職業訓練、文化交流などなど様々な形でその国に裨益する活動、いえいえ、そんな大きな話ではなく、現地にいる人たちの笑顔をより豊かにするにはどういうお手伝いができるのか、協力隊の皆さんと、そして現地の皆さんと考えてきました。そして同時に、国際援助の世界とは、という現実を目の当たりにすることもできましたが、その辺りは生々しいのでまた機会があればということで。なお先ほど私の国際感覚が協力隊で養われた、と申し上げましたが、それ以前に私は診療放射線技師として勤務しておりましたので、根本的には、医療技術屋としての誰にも譲れない精神を持っていると思っています。

  さて話をベトナムに戻します。ベトナムはここ10年間、経済成長率を6%前後に維持し、人口増加とともに堅調な成長と言える発展を見せる、とても活気溢れる国のひとつです*。協力隊の活動期間中、首都ハノイには息抜きのためずいぶんとお世話になりながら、2年間だけではありますが、古き良き歴史と新しい文化が交錯し変化する様子を見てきたつもりです。あれから12年の時を経て、今回、再びハノイを訪問する機会がありました。道路は整備され、道往くバイクに乗る人は皆、ヘルメットを被るようになり、高層ビルやお洒落なショッピングセンターが立ち並ぶ、一見して12年の時間を感じさせる変化がそこにはありました。空港からホテルへの道すがら、車窓からそれらを眺め、ふと心配したことは、住民の気質まで都会化し、人々の関係も変わってしまっているのではないか、ということ
でした。

バインミーおばちゃん  次の日の朝、せっかくなので、外を歩きながら朝食を取るべく路上を物色していると、
カフェ店の角でBanh Mi(バイン・ミー:フランスパン的なもの)を売るおばちゃんを発見しました。
Banh Miを片手にカフェ店で甘いコンデンスミルクが入ったベトナムコーヒーを飲むという、
朝の至福の時をピンと思い出した私は、しめしめと早速おばちゃんの元へ向かい、
Banh Miに卵焼きを挟んでね、と注文しました。おばちゃんは、はいよ、とテキパキ卵を焼き、
Banh Miにそれを挟んで、私に差し出してくれました。

「にいちゃん、手が冷たいね~!」

とBanh Miを手渡しながらの一言で、一瞬、予期せぬ言葉に動揺しながら、しばらく使わずにいた
錆付いたベトナム語で、なんとか切り返しました。

「いや、だってハノイはまだ寒いじゃない。」

  おばちゃんは、そうだね、と言いながら私にお釣りを返してくれました。
この日のハノイは気温摂氏10度。聞けば今年の寒さは例年よりも遅れてきているそうで、
2月下旬にもかかわらず、素手のままだと少々寒かったのです。

  私は企てどおりカフェ店でBanh Miを食べながら、甘いベトナムコーヒーをいただきました。
ハノイは確かに発展し続けているけれど、あの時のBanh Miの味も、ベトナムコーヒーの香りも、
そして何より、このおばちゃんのように人懐こくて人間味あふれるみんなが、まだここにいることに思わず笑みが漏れてしまいました。

  この国の行く道にまた関わっていきたい。そんなことをしみじみ思える、朝でした。

*参考:World Economic Outlook, IMF  http://www.imf.org/external/index.htm

(海外事業部 小西飛鳥)

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