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海外医療の現場から メディヴァ海外事業部ブログ

日本の医療機関での外国人対応

2017年07月06日(木)


 こんにちは、海外事業部の松永絵葉です。2020年の東京オリンピックも控え、今後、日本で医療機関を受診する外国人患者の数が増加することが予想されています。政府も、オリンピックに向けて医療機関における外国人対応の強化を図る公募事業などを実施していますが、多くの医療機関にとっては、費用と手間をかけてまで、外国人患者の受入れ体制を整備するほどではない、と考えられておられるのが実情ではないでしょうか。

 外国人患者の来院で、やはり大きな壁となるのは言語の問題だと思います。そこで、今回は負担なく利用できる多言語対応ツールと、外国人が理解しやすい日本語についてご紹介します。

 まず、日本における外国人数の推移を見てみましょう。2016年に、訪日外国人が初めて2,000万人を超えたことが話題になったのも記憶に新しいかと思います。確かに、日本政府観光局のデータ(下表)の通り、訪日外国人は、ここ数年で著しく増加しており、そのほとんどが観光客だということがわかります。

 政府は、2016年3月に観光先進国を目指す新たな観光ビジョン「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定し、外国人観光客の増加に力を入れています。具体的には、訪日外国人旅行者を2020年までに4,000万人、2030年までに6,000万人に増やすことを目指しています。

 さらに、入国管理局のデータ(下表)からは、日本に在留する外国人が2012年以降増加し続けていることがわかります。2016年には240万人まで迫っています。

201707_訪日外国人推移201707_在留外国人推移

訪日外国人数推移:日本政府観光局
在留外国人推移::法務省入国管理局

 こうした状況の中、日本滞在中に怪我や病気で医療機関に来院する外国人が増加することはほぼ確実といえるでしょう。しかし、日常的に外国人が来院する医療機関は限られ、多くの医療機関では時々外国人が来院する程度と考えられます。そうした医療機関では、どういった準備ができるでしょうか。

●多言語対応ツール
 最近では、様々な言語に訳された問診票や診察を助ける資料など、豊富に提供されています。いざという時のために、こうした資料をストックしておくのも有効です。ここでは、その一部をご紹介いたします。

・厚生労働省「外国人向け多言語説明資料」
英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語の各種問診票や制度の説明、手術・検査の同意書などが提供されています。http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056789.html

・特定非営利活動法人AMDA国際医療情報センター「問診票等」
外国人患者が医療機関の窓口で戸惑わないように、一般的な外来診療の流れや診察のお願いの資料などが英語、スペイン語、ポルトガル語、中国語などで提供されています。また、旅行保険などの民間保険利用者に対する支払い済み証明書などもダウンロードできます。
http://amda-imic.com/modules/useful/index.php?content_id=1

<積極的な外国人患者受け入れを検討されている医療機関様向け>
・平成26年度経済産業省 病院のための外国人患者の受入参考書
医療を目的とした外国人患者を受け入れるための業務やリスク回避などについて説明されています。http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/26fy_sankousyo_all.pdf

・経済産業省ヘルスケア産業インバウンド情報
医療通訳の活用例や事業リスト、外国人患者の支払う医療費に関する検討、各種同意書(英語・中国語・ロシア語)等が提供されています。
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/inbound.html

●英語よりも、やさしい日本語
 私は、以前日本語教師として働いていたことがあるのですが、その経験から、日本人が考える「外国人にとってわかりやすい日本語」と実際に外国人にとってわかりやすい日本語は、実は違うことがあるということを感じています。私たちは外国人を見ると、英語で話しかけがちですが、実は英語が全く理解できない外国人も多いのです。しかし、日本に在住している外国人は、日本語なら少し理解できるという方も多いです。そこで大事になるのが外国人にとってわかりやすい日本語「やさしい日本語」を使用するということです。

 「やさしい日本語」は、日本語初級レベルの外国人にとってわかりやすい日本語のことを言います。1995年1月の阪神・淡路大震災では、日本語も英語も十分に理解できず必要な情報を受け取ることができない外国人が多くいました。そこで、こうした方々にも、適切な情報を伝達するために考え出されたのが「やさしい日本語」です。近年では、「やさしい日本語」は、災害時のみならず、外国人への日常的な情報提供手段として研究され、行政情報や生活情報、毎日のニュース発信など、全国的に様々な分野で活用の場が広がっています。

<やさしい日本語で話す3つのポイント>

①「です」、「ます」などの丁寧体で話す。
一般的に外国人が日本語を学習するときには、活用のやさしさから、始めに「~です」、「~ます」を学習します。そのため、例えば「そこに すわる」ではなく、「そこに すわります」の方が伝わりやすいでしょう。

②短く切って、ゆっくり話す。
一文はできるだけ短くしましょう。また、話す際もゆっくり話しましょう。ただし、「こ・こ・に・か・き・ま・す」など、一音一音区切ると逆にわかりにくくなります。わかりやすく話すには、文節ごとに区切ると良いでしょう。文節とは、文章を意味のまとまりで区切った単位のことです。
例えば、「ここでまちます」は、「ここで  /  まちます」 と分けられます。
日本人だと、「ね」を入れるとわかりやすいでしょう。
「ここでね  / まちます

③尊敬語、丁寧語は使わない。
受け身文も難しいので、避けた方がよいでしょう。尊敬語、丁寧語は外国人には非常に難しいです。尊敬語、丁寧語を使用しないことは、日本語初級者の外国人にとって、失礼ではなく、親切です。

 また、「~てください」といった表現が伝わらない場合は、主語をつけることも一つの手だと思います。例えば、「ここで待ってください」という日本語は、「あなたは ここで まちます」といえばより簡単になります。

 外国人の母語で話ができれば一番良いですが、それが難しい場合、英語よりやさしい日本語の方が理解しやすいことがあることも、知っていただければと思います。

 医療の場に限らず、今後日本人が外国人と接する機会は増えることでしょう。そんなときに、日本人としてやさしい日本語でおもてなしができると良いですね。

参考文献
法務省入国管理局「平成28年末現在における在留外国人数について」
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri04_00065.html (2017/6/30参照)

日本政府観光局「国籍/目的別 訪日外客数(2004年~2016年)」
http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/ (2017/6/30参照)

国土交通省観光庁「明日の日本を支える観光ビジョン」http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics01_000205.html (2017/6/30参照)

弘前大学人文学部社会言語学研究室 「やさしい日本語」
http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/EJ3mokuji.htm (2017/7/4参照)

明海大学外国語学部日本語学科准教授 萩原 稚佳子 日本語検定「世界から見た日本語コミュニケーション(16)「やさしい日本語ってどんな日本語?」http://www.nihongokentei.jp/amuse/essay/w_16.html (2017/7/4参照)

メディヴァ海外事業部の2017年上期

2017年06月19日(月)


こんにちは、鈴木将史です。早いもので2017年ももう半分が過ぎようとしています。メディヴァ海外事業部では、この約半年もまた色々と新しい動きがありましたので幾つか取り上げてみたいと思います。

 

①サウジアラビア王女さまが来日→乳がん検診プロジェクトがスタート

②日本政府が進める「国際・アジア健康構想協議会」の事務局を担当

③ベトナムに自前クリニックを設立することに

 

まず①に関しては、今年の3月12日にサウジアラビア国王が46年振りに来日されました。この訪日団の中に同国で女性の健康増進活動を行っている王女がいらっしゃったのですが、当社の乳がん検診の取り組みの話に興味を持たれ、関連施設(イーク表参道)の見学を行うと共に、同国への乳がん検診の展開について協議を行いました。その結果、今年より首都リヤドにパイロットサイトを作ろうということでプロジェクトがスタートしています。

次に②に関しては、既に当社の様々な所で書かれているので詳細は省きますが、日本政府は、「日本式」介護、すなわち「自立支援介護」のブランド化、「自立支援介護」を進める優良事業所の底上げ、介護人材の効率的な教育などに力を入れています。これを進める内閣官房 健康・医療戦略室のお手伝いを我々のチームが行っています。2月9日に開催された「第一回 国際・アジア健康構想協議会」では事務局を務め、約400人の出席者が集まりました。

最後に③に関しては、ベトナムのホーチミンに隣接するビンズン省において、ベガメックス東急社(東急電鉄さんと現地国営企業ベガメックスIDCの合弁企業)が開発を進めるビンズン新都市内に当社主導でクリニックの開設を行う運びとなりました。目下開発中のこの新都市(まだ医療施設はほぼありません)において理想の地域医療の構築を実現すべくまずGPクリニックの開設を目指します。

 

この3つ以外にも、順調に進んでいるベトナムのバックマイ病院のプロジェクトでは、4月に病院長ご一行が来日され、同行されていた保健大臣とも様々な協議ができました。中国は相変わらず動きが激しく、中でも亀田総合病院と共に進めるプロジェクトはかなり大きなものになりそうです。もうすぐ全貌が見えるので誰かが本ブログで書くことでしょう。その他、ミャンマー、イギリス、台湾などプロジェクトの卵たちが孵化を待って?いるところです。この半年間も昨年に違わずドラスティックな期間でした。

 

 最近では私を含め皆さん出張が多く、全員が一同に会することが少なくなってきましたがようやく来月の上旬には久々の飲み会も開催できそうです。世界各国から集められたお酒と食材で楽しい会にしたいと思います。日々色々とはありますが、チームメンバーのレベルアップも進んでいますし、また年末には面白い報告ができそうです。

 

写真はビンズン新都市の完成予想

 

既に完成しているこのタワーの1階にクリニックができます。

 

タワーの上層階から見た風景。これからどんどん街ができていきます。

 

 

「ぽじえじ」の自立支援介護について

2017年05月31日(水)


はじめまして。4月に入社した中国出身の姜(ジャン)と申します。

 

私はコンサルタントとして入社しましたが、入社3日間後よりメディヴァの関連会社が運営する機能訓練に特化したリハビリ型デイサービス「ぽじえじ」の研修を受けています。実務経験を身につけるためです。

今回は研修の様子についてご紹介したいと思います。

 

ぽじえじとは

「ぽじえじ」とは「ポジティブ・エイジング」の略で、「いくつになっても自分らしく、いくつになっても楽しもう」ということで、歳をとったことを受け入れながら、それでも「自分らしく」、「楽しく」過ごすことを目指しています。

 

お客様のADLを高めるため、一般的なデイサービスである入浴、食事介助のサービスはなく、マシン、平行棒、ジムボール、セラバンド等での機能訓練に特化し、安倍首相が総理大臣官房で開催した第二回未来投資会議で提案した「自立支援」という介護の概念を率先する介護サービスの提供をしています。

 

私は昔から運動は大の苦手で、社会人になって、ずっとデスクワークをしてきました。しかし、今ではお客様と一緒にからだを動かしたりするうち、最近では意外と楽しくやりがいを感じるようになってきました。お客様からも来るのが楽しみという声も頂き励みになっています。

研修して間もないため、まだお客様のADLの変化を直に感じることは難しいのですが他の職員の話によれば、今通っているお客様の中に寝たきり状態から要支援まで回復した方、会話が全く理解できないほど重度認知症の方がみんなで運動することができるほど回復して例もあったそうです。また、家で引きこもり気味の方が服装を整えてくる方も多くおり、よい社会参加へのきっかけをつくることができているようです。

 

今までの業務の関係で日本と海外の介護施設を見学してきたのですが、比較的お客様は無表情が多い印象でした。それに対し「ぽじえじ」のお客様は生き生きとした顔をされる方が多いなという印象を受けました。

 

「ぽじえじ」のような機能訓練を通じて、要介護対象者のADLを高めていく施設が日本国内に限らず、海外にもどんどん増えればいいなと考えております。ご興味のある方はぜひお問合せいただければと思います。

WeChatで医療現場が変わる!?

2017年05月11日(木)


みなさん、こんにちは。海外事業部の西川です。

 

私は出張で中国に行く機会があるのですが、今回は中国のスマホ活用についてご紹介したいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、中国ではインターネットやスマホの普及率は非常に高く、スマホだけでほとんど日常生活ができるくらい、様々な分野で活用されています。

例えば、最近日本で話題になったタクシー配車アプリは本当に便利で、GPS機能を活用して現在地からタクシーの走行状況がわかるだけでなく、行先入力するとタクシーの運転手から連絡があってスマホ画面には車番、運転手の名前などが表示される仕組みになっています。支払いもスマホで代金決済できるので、現金を持つ必要がありません。

実はスマホでの代金決済で利用されているのが「WeChat 微信」なのですが、このアプリが非常に活用範囲が広いのです。
無料通信アプリの代表格なアプリで、いわゆる中国版LINEとされる「WeChat 微信」は、中国では圧倒的な利用者数となっています。
私達も中国の関係者とメッセージのやり取りをする際には、WeChatを利用して行っており、中国で仕事をする上で必須なアプリとなっています。

 

最近では「WeChat 微信」は医療現場でも活用されてきています。
日本と同じく中国でも大学病院には毎日多くの外来患者さんが来院しており、都市部では1日の外来患者数が10,000人を超える病院もあります。
中国の医療機関で診察をする場合、日本とは異なり「予約」してから診察をする前に医師の指名料や初診料などの「会計」で支払いを済ませます。
診察後、医療保険でカバーできない検査や薬があれば、医療保険の納付を行って、薬の受け取りの流れで進むのですが、この「予約」と「会計」をWeChatで決済してしまうのです。

WeChatでの診療サービスを利用するには、医療保険の情報を事前にWeChatに設定しておく必要がありますが、わざわざ窓口に並ぶ必要もなく、スムーズに診察に進むのは大変便利だと思います。
WeChatの活用の幅も広がっており、診療開始時間のアラームや、検査結果の報告など、色々な試みが始まっているそうです。

このような試みは広州省を中心に行われていますが、中国全土に広がりつつあります。

 

今後も、患者さんの満足度を高めるために、どのような医療サービスが必要とされているのか、国内外の医療現場に目を向けて行きたいと思います。

海外事業部のホームから_2

2017年04月27日(木)


世界を飛び回る海外事業部のメンバーたちですがいつも買ってきてくれる、お土産も多種多様で大変興味深いところです。

ついついすぐ口にするばかりで写真を撮り忘れてしまうのですが一部好評だったものをご紹介します。

(ちなみにお土産というのは一説によると「土産」は「宮気」(みやけ=神のいます場所)、「宮笥」(みやげ)からきた言葉らしく、参拝した神仏にまつわるお守りやお札を持ち帰ることで自分が授かった神仏の恵みを親類縁者におすそわけするところからきているそうです。日本人が必ず土産を買うというのもこういった歴史背景からきているのかもしれないですね。)

 

<中国>

・ロバの肉、中国では一般的に食べるんだそうです。珍味として好評でした。

・春は日本でいう”よもぎ”も食べるのだそうです。

 

<サウジアラビア>

サウジアラビアは一般的らしいデーツ(ナツメヤシの果実)人によって好き好きあるようなのですが美味しくいただきました

 

<ベトナム・アジア>

ラーメン系、さまざまな味がとりそろっています。パッケージも楽しいですね。

 

最後に・・

 

ところでメディヴァの女性社員の特権のひとつで毎年の健診を女性専門クリニックイークにて受診ができます。

イークにて詳細な検査を行ったことで長年、個人的に悩んでいた婦人科系の悩みが判明し、会社のサポートもあり治療へとすすめることがかないました。

これまで勤務した会社でも年1回一般的な健診は受診していましたが状況に応じて検査項目が多い人間ドック等で健康チェックすることの大切さを自らを通じ、痛感した次第です。そしてなにより社員の健康づくりを応援する会社に感謝をしています。

 

今回自身が患者になってみて気づいたことを忘れずメディヴァの理念である「患者様視点での医療改革」を行う一員としてこれからも貢献していけたらと考えています。

 

 

ベトナムを高齢者サービス市場として眺めてみると

2017年04月11日(火)


現在、介護分野での海外人材の受け入れ、および海外での介護事業の展開を目指す動きが活発になっており、在留資格に介護を追加する(介護福祉士の資格保有者)ことが2017年9月、また、技能実習制度の介護分野での受け入れの施行が2017年11月に予定されているとともに、官民連携のプラットフォームとして「国際・アジア健康構想協議会」が2017年2月に開催されるなど、法整備から民間の事業者まで積極的な姿勢がみられています。

メディヴァでは、国際・アジア健康構想協議会の事務局を担当するとともに、内閣官房より、「ICTを基盤とした介護等高齢者関連産業のアジア展開に関する調査」を受託し、アジア諸国の介護市場としての魅力と、介護人材としての魅力を調査しました。

そこで、今回はその調査内容の一端をご紹介します。

 

【アジア諸国の高齢化予測】

(出所)United Nations“World Population Prospects : The 2015 Revision”,2015よりメディヴァ作成

アジア諸国では、高齢者人口は増加することが予測されていますが、中でも中国の高齢者数は2015年で1億3,200万人程度のものが、2030年では2億4,300万人とわずか15年の間に1億人以上増加すると予測されています。さらに2050年にかけて爆発的に高齢者が増え、3億7,000万人を突破する予想がされています。これは中国全人口の28%に達し、2016年時点の日本とほぼ同等の高齢化率です。また同じように高齢化が深刻なのがタイとベトナムで、短期間で高齢化が進展するアジアの諸国では、近い将来に高齢化が社会問題になることは避けられない状況となっています。

 

 

今回は、現在はまだ高齢化が進展していないものの、高齢化問題が将来的な課題として捉えられている国として、ベトナムの例をご紹介します。

ベトナムでは、高齢者に対する公的なサービスとしては、貧困や障害を持つ戦争功労者やその親類、単身や身寄りのない高齢者向けに国やNPOが提供するものに限られており、民間の高齢者サービスは普及していません。しかしながら、ハノイやホーチミンでは、欧米の出資や協力を得た老人ホームが2010年以降設立されてきています。弊社の調べ(2016年時点)では、民間の老人ホームはハノイで14件、ホーチミンで3件確認されています。

現地でのヒアリングでは、一般のベトナム国民にとっては、高齢者を家族以外の人が介護するというのは、まだ抵抗感があるということがわかりました。

 

 

【高齢者の介護人の内訳】

 (出所) Viet Nam Aging Survey (VNAS),2011よりメディヴァ作成

こちらは、高齢者の介護が必要な方に対し、誰が介護を行っているかを示したものです。介護士や医療従事者が関わっているのは、全体の0.1%、0.2%と非常に稀なケースです。ここで興味深いのは、「その他の親戚」という分類で全体の6.4%にあたります。介護をする家族は、まずは子供の中から相談の上で対応可能な人を決めて、場合によっては、仕事を辞めて介護にあたることが多いそうです。しかし、それが難しい場合などでは、地方にすむ遠縁の親戚を呼び寄せて、介護にあたることがあるそうです。

 

 

【ベトナムにおける高齢者の家族の状況の推移】

(出所)Vietnam Household Living Standard Survey 1993-2008 よりメディヴァ作成

ベトナムではまだ高齢化が進展していないとはいうものの、高齢者のうち、子供と同居する割合が減少し、独居、夫婦のみの高齢者は着実に増えてきています。女性の社会進出や、少子化問題等とも相まって、高齢者を社会インフラとして支える必要性が徐々に高まっていくことは確実な状況です。

ベトナムは、介護人材としての魅力を語られることが多いですが、海外からの人材を介護現場で登用することを検討している事業者は、単に労働力として人材を活用するだけではなく、現地の高齢者や介護問題にも目を向けながら、帰国した後に、現地の高齢者サービスのリーダーシップを発揮できる人材を育成して欲しいと考えています。

また、そのような事業者が育成した人材とともに、現地の高齢者サービスの提供者として活躍できるようになるのが理想的であり、まさに国際・アジア健康構想の目標の一つともなっています。

 

 

機会をみて、ベトナムの介護人材として捉えた場合の調査や、他の国の状況などもご紹介できればと思います。

 

鈴木勝也

サウジアラビア健康・医療分野における協力関係構築の第一歩

2017年03月13日(月)


今年2月のサウジアラビア保健省局長の訪日の際に、MEJ(Medical Excellence Japan)の主催により日本のヘルスケア分野の企業がプレゼンをする機会があり弊社も発表をしてきました。

 

今回のサウジアラビア保健省一行の来日は、サウジ・日本政府間の協力関係の一環として行われたものです。この後にもサウジアラビア関係のイベントは続いており、3月12日から3月15日にかけてはサウジアラビアのサルマン国王が訪日されます。国王の訪日としては46年ぶりとなります。

 

サウジアラビア政府は、石油依存型経済からの脱却のために2016年4月に2030年までの経済改革計画である「ビジョン2030」を発表しました。「ビジョン2030」は3つの柱(「活気ある社会」、「盛況な経済」、「野心的な国家」)からなっており、それぞれにさらに細かなテーマと具体的な達成目標が立てられています。その1つの柱である「活気ある社会」の「強固な基盤」というテーマの中の1つとして「医療制度の充実」があり、具体的な達成目標として平均寿命の延伸(74歳から80歳)などが挙げられています。

 

これに対して、日本政府は2016年9月のムハンマド・ビン・サルマン副皇太子の訪日の際に安倍首相が「ビジョン2030」への協力の意を示し、「日本・サウジ・ビジョン2030共同グループ会合」が立ち上げられています。2016年10月にはサウジアラビアで第一回の会合が開催され健康・医療がテーマの1つとして議論されました。中でも健康寿命の延伸や人材育成に関して日本政府や企業に期待するところは大きく、今回の保健省局長一行の訪日の実現もその表れの1つと言えます。

 

サウジアラビアの健康・医療分野の目標に対しては、これまでの日本の取り組みと成果を確実に伝えることで日本は十分に貢献することができます。その1つとして日本が世界でもトップクラスの長寿の国であるということが挙げられます。日本人の平均寿命は1950年には60歳でした。それが現在では83.7歳まで伸び、世界一の長寿国となっています(WHO 2016)。また最近話題になっている健康寿命に関しても74.9歳で世界一となっています(WHO 2016)。その要因には様々なものが考えられるのですが、主なものとしては国民皆保険制度の整備、定期健診制度導入などの予防医療への先進的な取り組み、医療機器などのテクノロジーの開発とその有効利用などが挙げられています(Ikeda et al 2011)。

 

例えば、サウジアラビア国民の健康増進の施策に貢献できる一例として日本の健診システムが挙げられます。日本は健診の制度を世界に先駆けて導入しており、長期間にわたって培ってきた知見があります。また富裕層向けの健診は世界的にも珍しくはないのですが、2008年から導入されている40歳から74歳の全国民を対象にしている特定健診は、イギリスで一部取り入れている他は世界でもほとんど例はありません(Kohro et al 2008; Thom 2015)。

 

このような流れの中で、メディヴァとしても予防医療の分野でのこれまでの知見をうまく生かし、サウジアラビアでも人々の健康増進に少しでも寄与していきたいと考えています。運営支援先として関わっているイーク丸の内やイーク表参道といった女性向けの健診センターやAIO(アイオ)と呼ばれる乳がんに特化した検診車で培ってきた立ち上げから運営までの経験や、弊社保健事業部が取り組んでいる特定健診や特定保健指導に関連して、その分野において得られた人材育成、サービス運営、データ分析などの見識は特に大きな効果を与えることができると考えています。

 

このように日本では私たちが当たり前に享受している制度やシステムが他の国々の健康や医療に大きく貢献する例はまだまだあります。今回のような機会をうまく生かすことで、日本という枠を超えて人々の健康増進に少しでも貢献できるのではないかと考えています。

木内大介

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参考文献

Ikeda, N et al 2011, ‘What has made the population of Japan healthy?’, Lancet, 378, pp. 1094-1105.

Kohro, T et al 2008, ‘The Japanese national health screening and intervention program aimed at preventing worsening of the metabolic syndrome’, International Heart Journal, 49(2), pp. 193–203.

Thom, F 2015, ‘The NHS health check’ in Tordrup, D et al (eds), Research Agenda for Health Economic Evaluation, pp. 42-53.

World Health Statistics 2016, WHO, accessed 9 March 2017, < http://www.who.int/gho/mortality_burden_disease/life_tables/en/>

アジアの医療介護情報に関するおすすめサイト

2017年03月03日(金)


こんにちは、海外事業部の吉村です。

突然ですが、皆さんは普段どうやって海外の医療介護情報を入手していますか?

また、日本の医療などに関して英語で説明する際、単語選びなどで苦労した経験はありませんか?

 

今回は、私が常日頃アンテナを張っている中で見つけた、

アジア地域の医療や介護の状況に関するオススメの情報源をいくつかご紹介します。

 

MEDIVERまとめ

 

介護分野でアジア進出を目指す上での基礎知識

知ってて損はない、アジアの介護事情が見える理解できる政府・国際機関ウェブサイト3選

 

1 東アジアの医療・介護・年金等の関するリッチな資料(※英語のみ)

United Nations Economic and Social Commission for Asia and the Pacific (ESCAP).The 1st Meeting of the North-East Asian Forum on Population Ageing.2015年11月

URL:https://www.unescap.org/events/sharing-knowledge-and-experiences-towards-sustainable-ageing-societies-north-east-asia(2016年11月1日アクセス)日本、中国、韓国、ロシア、モンゴルの各国が当会議で発表した資料がダウンロードできます。高齢化や高齢者の社会参加、医療、介護、年金などに関する報告内容です。初めて知る情報も多く、個人的にはとても勉強になりました。

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2 ASEAN各国が考えている今後の高齢化対策を知る(※英語と日本語)

厚生労働省.第12回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合.2013年12月

URL:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000064122.htmlASEANの行政官が、「高齢化する社会に対応するしなやかなコミュニティを育む」をテーマに各国における現状や今後の取組について発表しました。どれも貴重で興味深い内容です。読んでいてテンションが上がります。これを初めて読んだ際、リハ職である私にとって直近ではシンガポールが熱いと感じました。

第12回に限らず、この会合のデータは使える情報のヒット率が高い印象があります。

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3 政府が補助金を出している医療の国際化事業一覧(※日本語のみ)

経済産業省.医療の国際化の調査・報告書一覧.2010年~現在

URL:http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/report_kokusaika.html

日本のアウトバウントとインバウンド事業の報告書が相当数あります。どのような団体がどこで何をしているか、これを見ると業界の状況が何となく見えてきます。個人的には毎年出てくる各国のデータがとても見やすくそして内容豊富で好きです。

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<おまけ1> 

WHO.World report on ageing and health.2015年9月(※英語のみ 一部日本語あり)

URL:http://www.who.int/ageing/events/world-report-2015-launch/en/

WHOが健康と高齢化に関する認識を変えるために作成したレポートです。高齢者分野を専門とする私にとってはワクワクする内容です。

<おまけ2> 

厚生労働省.国際的なActive Aging(活動的な高齢化)における日本の貢献に関する検討会. 2014年3月(報告書)(※英語と日本語)

URL:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kokusai.html?tid=128276

日本がアジアをエイジングの分野で引っ張っていきたいんだな、というのを改めて感じさせる報告書です。

根幹を捉えたキラーチャートなどもあり、また、比較的簡潔でわかりやすいのが特徴です。

あとがき。

自論ですが、以前政府で働いていた頃、世の中にある情報がいかに曖昧であるか、真実ではない可能性があるか、ということを痛感しました。言葉(解釈含む)は介す人が多ければ多いほど原型から逸脱していきます。情報を取る時は常に発信者と時点を確認し、信憑性を踏まえて理解し活用していくことが大切だと思います。

上記の資料がこの記事をご覧いただいた皆様によって少しでもためになる内容であることを祈っています。

エンジョイ!ハプニング!

2017年02月03日(金)


こんにちは。1月末にお正月を迎えた習慣の皆さま、明けましておめでとうございます。当ブログ2回目の登場の西澤です。今回は医療の話ではなく、海外の仕事をするのには欠かせない出張旅行の話です。軽いタッチで進めますので肩の力を抜いて読んでもらえれば嬉しいです。

このブログ原稿を書いている時点では、メディヴァは海外事業担当を積極募集中です(興味のある方は、https://mediva.co.jp/recruiting/recruitment_summary/ から「海外事業担当」をクリックしてください)。募集案内にも「※月に1回程度、1~2週間の海外出張がある予定です。」なんて書いてあったりして、今の私にもそこそこ海外出張の機会があります。

日本からの出発や日本への帰国は飛行機です。到着空港から目的地へ移動し、出張先ではホテルに宿泊です。これは普通ですね。一方で、「飛行機が欠航で仕事に間に合わなかった」「この部屋、ちょっと臭いませんか」のようなハプニングもあります。皆さんもいろんなハプニングに遭った経験があると思います。

私のトラブル、ハプニングの経験を少し。

  • 乗り継ぎ空港の到着ゲートで私の名前が書かれたプラカードを掲げた係員を発見。「この便(今まで乗ってきた便)が遅れたので、乗り継ぎ先の便には間に合いません」と言われて乗り継ぎ地で一泊。一日分の予定がキャンセルに。
  • 今度は乗り継げたケースですが、別の出張の帰路で、乗り継ぎ時間が短かったので、到着ゲートでプラカードを持った係員がいて、次の便の出発ゲートまで小走りで連れて行ってくれました。そして、羽田空港に帰国したときの到着ゲートでも私の名前が書かれた紙を掲げた係員を発見。曰く「申し訳ありません。お預けのお荷物が乗り継げませんでした」。スーツケースは走れないか・・・。
  • ホテルのセーフティーボックスの取扱説明をがんばって解読してロックしたのに、ボックスごと持ち上げて部屋から持ち出せるやつだった。意味ないような気がしました。
  • よく行く空港の出口は二ヶ所。待っていてくれるドライバーさんと出口で会える確率は半分くらい。出会えない場合は到着フロアを右往左往して探します。でも、どの出口からどの便の乗客が出てくるか空港の表示板にはちゃんと出てるんですけどね。

今思い出すとそれほど大きなハプニングに感じませんが、その時は必死になっていた気がします。

先日に目にした某航空会社の機内誌に、ツアーコンダクターの方々のエピソードが載っていました。そのなかには、「何かトラブルが起こったときの、私たちの頼りは、トラブルを前向きに受け止めて楽しんでしまうようなお客様です。そういったお客様の前向きな笑顔がツアー団体全員の心を明るくしてくれるんです」といったことが書かれていました(私の記憶の範囲なので文章は正確でないです)。

仕事で出張している訳ですから、望まないハプニングやトラブルはないに越したことはありません。でも、それが起こってしまったのなら、「前向き」とまではいかなくても、それらを上手に受け止めてネタにしてしまうくらいの余裕を持って出張に向かいたいと思うのでした。(そして、よりよい医療を提供するのも、「前向き」な気持ちを常に持って取り組むことが大事だな、とも思いました。)

写真は、香港空港で乗り継げなかったときに撮った入国の証拠写真。香港の有名な通りの看板です。

ブログ原稿西澤20170202photo

中国の春節

2017年01月19日(木)


春節です!新年快楽!

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。鮑です。日本のお正月が過ぎましたが、1月27日は中国のお正月「春節」にあたります。新年快楽!

今回は、中国の年に1回の大イベントである春節について、ご紹介させていただきたいと思います。中国でビジネスをする上で、春節の文化、中国人の心の拠り所を理解する必要があると思うからです。

春節は、旧暦の1月1日を指し、「過年」とも言います。春節に関する伝説は、「年」という猛獣から始まります。「年」は、大晦日に人を驚かしたり、農作物を食べたりします。しかし、赤色、大きな音、火を怖がるとされています。年を撃退するために、赤い物を飾り、爆竹を鳴らす習慣が生まれました。そのため、「年」を「越す、超える」という意味から、春節を「過年」と言うのです。

春節というと、みなさまは何を思い浮かべるでしょうか。私は、以下のことを思い浮かべます。

〜移動する〜

故郷へ帰り、家族との団らんのために、故郷を離れて仕事や勉強をしている学生や出稼ぎ労働者などによって、13億人の大移動が始まります。春節は一年で最も混雑する時期で、列車やバスはぎゅうぎゅう詰め、飛行機のチケットも入手困難です。チケットを購入するために3日間も並んだりすることもあります。逆に、北京、上海などの普段は人が溢れている大都市は、「空城」になります。これはお正月の東京でも同じだと思います。

移動

*写真出所:http://news.163.com/photoview/00AP0001/110277.html#p=BF789DFC00AP0001

〜飾る〜

「春聯(しゅんれん)」、赤い紙に各種縁起の良い対句を書き家の入口などに貼ります。

「福」、福を描いてある四角形の赤い紙を逆さまに貼ることで、福が来るという願いを込めます。MEDIVA海外事業部の扉にも貼ってあります。

「剪紙(せんし)」、中国の伝統的な民間芸術の切り絵細工です。地域によって貼らないこともあります。

飾る

*写真出所:http://health.kaiwind.com/rd/201501/20/t20150120_2268816.shtml

〜集まる〜

「团圆」(団らん)という言葉は、中国人が春節に対する考え方です。日頃集まることが難しくても、春節には家族で集まって一緒に過ごします。この集まりは、大きいと親族も含めて、何十人にもなります。私の小さい頃は、毎年40人以上の親族が集まりました。大晦日の夜に食べる「年夜飯」の時は、お酒を飲む組・飲まない組、女性組、子供組で、テーブルを分けていました。

〜困る〜

親族が集まることによって、よく以下の質問爆弾で攻められる人が多いでしょう。

・いつ卒業する?未だ就職決まってないの?
・もういい歳なので、未だ彼氏/彼女いないの?
・彼氏/彼女と結婚しないの?未だ子供を産まないの?
・お子さん今年成績はどう?うちは、、、、
・お子さん未だ結構しないの?お子さん未だ子供を産まないの?

まるで、人生のどの段階においても、自身に関すること、家族に関することが催促されるようです。大体の場合、年に1回しか連絡しない、合わない親戚からです。心配、好意の気持ちで質問してきますが、何十人にも聞かれたら、ストレスを感じる人が多いです。

〜食べる〜

各地で習慣は異なりますが、魚、餃子、お餅は定番です。餃子を食べるのは、餃子の形が金塊の形に似ているからです。魚は中国語の「余」の発音と「余る」の発音が同じです。そこで、大晦日に魚を丸々一本出し、その日は食べずに余らせます。「魚を余させる」ことで、来年も余裕がある生活ができるように、という願いを込めているのです。お餅の発音は「年高」と同じく、年々高くなるという意味です。お餅は日本のものと違って、甘いものが多いです。以上のような縁起の良い物を食べます。

食べる

〜遊ぶ〜

大晦日から新年になる瞬間に、爆竹や花火の音が流れます。花火というと、日本で真夏に海や川沿いで行われる花火大会のイメージですが、中国では大晦日に父親が打ち上げます。ただ、今ほぼ全ての都市部で個人による花火が禁じされています。また、子供たちが金魚の形のかんしゃく玉を投げて遊びます。

そのほか、親族とお菓子を食べながら、麻雀やトランプで遊ぶこともあります。

〜観る〜

CCTV春節聯歓晩会を観るのが定番です。春節聯歓晩会は1983年から放送し始めた番組です。大晦日の20:00~0:20までに、中国を代表する歌手によるライブ、京劇やコント、演劇などのさまざまな演目が展開されながら春節を祝います。毎年7億人以上視聴しているそうです。

観る

*写真出所:春節聯歓晩会HPに公開するビデオのスクリーンショット

〜もらう、あげる〜

お年玉は、一年のお楽しみでしょう。中国語では、「紅包(ほんばう)」と言います。それは、紅い紙や袋で包むからです。日本では、小さい子供にあげるイメージがありますが、中国では大学卒業までもらえることもあります。働き始めたら、祖父母、親、親戚の子供などに渡すのも基本的なことです。

最近、変わったお年玉もあります。それは、Wechatお年玉です。Wechatは、日本でよく使われているLine コミュニケーションアプリのようなもので、これを使って個別にお年玉を送ったり、家族や友たちのグループチャットにランダムお年玉を投げることもできます。奪い合い合戦が始まります。金額が大きくなくても、直接会えない人に、お正月の祝福ができます。

もらうあげる1 もらうあげる2

 

そのほか、日本人のみなさまによく聞かれる質問をお答えします。

Q1:春節の休みはいつからいつまでですか?春節の前後1~2週間、中国企業はほとんど動かないと聞いていますが、それは本当ですか?なぜ法定の休みが過ぎても通常業務できませんか?

A:旧正月12月23日の小年から、旧暦正月15日の元宵節まで「春節」としている所があります。全く業務しない訳でもありませんが、春節期間は、皆疲れていたり、ワクワクしたり、帰省したりする人が多くて、仕事を効率的かつ集中的にできるのは、前後1~2週間を見ておいたほうがいいでしょう。

春節スケジュール

Q2:どのぐらいの人が、帰省しますか?全員が会社から離れますか?

A:サービス業以外の会社は休みと考えて良いのでしょう。また、全員ではありませんが、故郷から離れた人々は基本的に帰省します。ただし、管理職やキーパーソンは、会社に居なくても、自宅で仕事する人もいます。

Q3:春節期間に、現地パートナーに何か挨拶が必要?

A:日本のように、年賀状を出さないといけないようなルールはありませんが、挨拶をすると相手との関係が深まると思います。ただし、挨拶のツールに留意したほうが良いと思います。メールなどは休日中すぐに確認できないため、重要なパートナーに、WechatやSMSで祝福の言葉を送るとすぐに気持ちが届くでしょう。

Q4:会社としての初詣はある?

A:あります。日本は神社、中国はお寺です。一般的に、大晦日の「年夜飯」を食べた後、家族で初詣します。企業などの初詣は、旧暦の1月5日です。なぜなら、Q1で書いている通り、旧暦の1月5日は「迎財神」にあたり、いわゆる富の神様を迎える日からだです。ちなみに、今年は2月1日です。

以上、今回は特別に、案件や医療とは毛色の異なる話題を取り上げました。また来年も、宜しくお願い致します。

祝福大家新春快乐!身体健康!大吉大利!万事如意!

春節です!新年快楽!

 

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