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海外医療の現場から メディヴァ海外事業部ブログ

WeChatで医療現場が変わる!?

2017年05月11日(木)


みなさん、こんにちは。海外事業部の西川です。

 

私は出張で中国に行く機会があるのですが、今回は中国のスマホ活用についてご紹介したいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、中国ではインターネットやスマホの普及率は非常に高く、スマホだけでほとんど日常生活ができるくらい、様々な分野で活用されています。

例えば、最近日本で話題になったタクシー配車アプリは本当に便利で、GPS機能を活用して現在地からタクシーの走行状況がわかるだけでなく、行先入力するとタクシーの運転手から連絡があってスマホ画面には車番、運転手の名前などが表示される仕組みになっています。支払いもスマホで代金決済できるので、現金を持つ必要がありません。

実はスマホでの代金決済で利用されているのが「WeChat 微信」なのですが、このアプリが非常に活用範囲が広いのです。
無料通信アプリの代表格なアプリで、いわゆる中国版LINEとされる「WeChat 微信」は、中国では圧倒的な利用者数となっています。
私達も中国の関係者とメッセージのやり取りをする際には、WeChatを利用して行っており、中国で仕事をする上で必須なアプリとなっています。

 

最近では「WeChat 微信」は医療現場でも活用されてきています。
日本と同じく中国でも大学病院には毎日多くの外来患者さんが来院しており、都市部では1日の外来患者数が10,000人を超える病院もあります。
中国の医療機関で診察をする場合、日本とは異なり「予約」してから診察をする前に医師の指名料や初診料などの「会計」で支払いを済ませます。
診察後、医療保険でカバーできない検査や薬があれば、医療保険の納付を行って、薬の受け取りの流れで進むのですが、この「予約」と「会計」をWeChatで決済してしまうのです。

WeChatでの診療サービスを利用するには、医療保険の情報を事前にWeChatに設定しておく必要がありますが、わざわざ窓口に並ぶ必要もなく、スムーズに診察に進むのは大変便利だと思います。
WeChatの活用の幅も広がっており、診療開始時間のアラームや、検査結果の報告など、色々な試みが始まっているそうです。

このような試みは広州省を中心に行われていますが、中国全土に広がりつつあります。

 

今後も、患者さんの満足度を高めるために、どのような医療サービスが必要とされているのか、国内外の医療現場に目を向けて行きたいと思います。

海外事業部のホームから_2

2017年04月27日(木)


世界を飛び回る海外事業部のメンバーたちですがいつも買ってきてくれる、お土産も多種多様で大変興味深いところです。

ついついすぐ口にするばかりで写真を撮り忘れてしまうのですが一部好評だったものをご紹介します。

(ちなみにお土産というのは一説によると「土産」は「宮気」(みやけ=神のいます場所)、「宮笥」(みやげ)からきた言葉らしく、参拝した神仏にまつわるお守りやお札を持ち帰ることで自分が授かった神仏の恵みを親類縁者におすそわけするところからきているそうです。日本人が必ず土産を買うというのもこういった歴史背景からきているのかもしれないですね。)

 

<中国>

・ロバの肉、中国では一般的に食べるんだそうです。珍味として好評でした。

・春は日本でいう”よもぎ”も食べるのだそうです。

 

<サウジアラビア>

サウジアラビアは一般的らしいデーツ(ナツメヤシの果実)人によって好き好きあるようなのですが美味しくいただきました

 

<ベトナム・アジア>

ラーメン系、さまざまな味がとりそろっています。パッケージも楽しいですね。

 

最後に・・

 

ところでメディヴァの女性社員の特権のひとつで毎年の健診を女性専門クリニックイークにて受診ができます。

イークにて詳細な検査を行ったことで長年、個人的に悩んでいた婦人科系の悩みが判明し、会社のサポートもあり治療へとすすめることがかないました。

これまで勤務した会社でも年1回一般的な健診は受診していましたが状況に応じて検査項目が多い人間ドック等で健康チェックすることの大切さを自らを通じ、痛感した次第です。そしてなにより社員の健康づくりを応援する会社に感謝をしています。

 

今回自身が患者になってみた気づいたことを忘れずメディヴァの理念である「患者様視点での医療改革」を行う一員としてこれからも貢献していけたらと考えています。

 

 

ベトナムを高齢者サービス市場として眺めてみると

2017年04月11日(火)


現在、介護分野での海外人材の受け入れ、および海外での介護事業の展開を目指す動きが活発になっており、在留資格に介護を追加する(介護福祉士の資格保有者)ことが2017年9月、また、技能実習制度の介護分野での受け入れの施行が2017年11月に予定されているとともに、官民連携のプラットフォームとして「国際・アジア健康構想協議会」が2017年2月に開催されるなど、法整備から民間の事業者まで積極的な姿勢がみられています。

メディヴァでは、国際・アジア健康構想協議会の事務局を担当するとともに、内閣官房より、「ICTを基盤とした介護等高齢者関連産業のアジア展開に関する調査」を受託し、アジア諸国の介護市場としての魅力と、介護人材としての魅力を調査しました。

そこで、今回はその調査内容の一端をご紹介します。

 

【アジア諸国の高齢化予測】

(出所)United Nations“World Population Prospects : The 2015 Revision”,2015よりメディヴァ作成

アジア諸国では、高齢者人口は増加することが予測されていますが、中でも中国の高齢者数は2015年で1億3,200万人程度のものが、2030年では2億4,300万人とわずか15年の間に1億人以上増加すると予測されています。さらに2050年にかけて爆発的に高齢者が増え、3億7,000万人を突破する予想がされています。これは中国全人口の28%に達し、2016年時点の日本とほぼ同等の高齢化率です。また同じように高齢化が深刻なのがタイとベトナムで、短期間で高齢化が進展するアジアの諸国では、近い将来に高齢化が社会問題になることは避けられない状況となっています。

 

 

今回は、現在はまだ高齢化が進展していないものの、高齢化問題が将来的な課題として捉えられている国として、ベトナムの例をご紹介します。

ベトナムでは、高齢者に対する公的なサービスとしては、貧困や障害を持つ戦争功労者やその親類、単身や身寄りのない高齢者向けに国やNPOが提供するものに限られており、民間の高齢者サービスは普及していません。しかしながら、ハノイやホーチミンでは、欧米の出資や協力を得た老人ホームが2010年以降設立されてきています。弊社の調べ(2016年時点)では、民間の老人ホームはハノイで14件、ホーチミンで3件確認されています。

現地でのヒアリングでは、一般のベトナム国民にとっては、高齢者を家族以外の人が介護するというのは、まだ抵抗感があるということがわかりました。

 

 

【高齢者の介護人の内訳】

 (出所) Viet Nam Aging Survey (VNAS),2011よりメディヴァ作成

こちらは、高齢者の介護が必要な方に対し、誰が介護を行っているかを示したものです。介護士や医療従事者が関わっているのは、全体の0.1%、0.2%と非常に稀なケースです。ここで興味深いのは、「その他の親戚」という分類で全体の6.4%にあたります。介護をする家族は、まずは子供の中から相談の上で対応可能な人を決めて、場合によっては、仕事を辞めて介護にあたることが多いそうです。しかし、それが難しい場合などでは、地方にすむ遠縁の親戚を呼び寄せて、介護にあたることがあるそうです。

 

 

【ベトナムにおける高齢者の家族の状況の推移】

(出所)Vietnam Household Living Standard Survey 1993-2008 よりメディヴァ作成

ベトナムではまだ高齢化が進展していないとはいうものの、高齢者のうち、子供と同居する割合が減少し、独居、夫婦のみの高齢者は着実に増えてきています。女性の社会進出や、少子化問題等とも相まって、高齢者を社会インフラとして支える必要性が徐々に高まっていくことは確実な状況です。

ベトナムは、介護人材としての魅力を語られることが多いですが、海外からの人材を介護現場で登用することを検討している事業者は、単に労働力として人材を活用するだけではなく、現地の高齢者や介護問題にも目を向けながら、帰国した後に、現地の高齢者サービスのリーダーシップを発揮できる人材を育成して欲しいと考えています。

また、そのような事業者が育成した人材とともに、現地の高齢者サービスの提供者として活躍できるようになるのが理想的であり、まさに国際・アジア健康構想の目標の一つともなっています。

 

 

機会をみて、ベトナムの介護人材として捉えた場合の調査や、他の国の状況などもご紹介できればと思います。

 

鈴木勝也

サウジアラビア健康・医療分野における協力関係構築の第一歩

2017年03月13日(月)


今年2月のサウジアラビア保健省局長の訪日の際に、MEJ(Medical Excellence Japan)の主催により日本のヘルスケア分野の企業がプレゼンをする機会があり弊社も発表をしてきました。

 

今回のサウジアラビア保健省一行の来日は、サウジ・日本政府間の協力関係の一環として行われたものです。この後にもサウジアラビア関係のイベントは続いており、3月12日から3月15日にかけてはサウジアラビアのサルマン国王が訪日されます。国王の訪日としては46年ぶりとなります。

 

サウジアラビア政府は、石油依存型経済からの脱却のために2016年4月に2030年までの経済改革計画である「ビジョン2030」を発表しました。「ビジョン2030」は3つの柱(「活気ある社会」、「盛況な経済」、「野心的な国家」)からなっており、それぞれにさらに細かなテーマと具体的な達成目標が立てられています。その1つの柱である「活気ある社会」の「強固な基盤」というテーマの中の1つとして「医療制度の充実」があり、具体的な達成目標として平均寿命の延伸(74歳から80歳)などが挙げられています。

 

これに対して、日本政府は2016年9月のムハンマド・ビン・サルマン副皇太子の訪日の際に安倍首相が「ビジョン2030」への協力の意を示し、「日本・サウジ・ビジョン2030共同グループ会合」が立ち上げられています。2016年10月にはサウジアラビアで第一回の会合が開催され健康・医療がテーマの1つとして議論されました。中でも健康寿命の延伸や人材育成に関して日本政府や企業に期待するところは大きく、今回の保健省局長一行の訪日の実現もその表れの1つと言えます。

 

サウジアラビアの健康・医療分野の目標に対しては、これまでの日本の取り組みと成果を確実に伝えることで日本は十分に貢献することができます。その1つとして日本が世界でもトップクラスの長寿の国であるということが挙げられます。日本人の平均寿命は1950年には60歳でした。それが現在では83.7歳まで伸び、世界一の長寿国となっています(WHO 2016)。また最近話題になっている健康寿命に関しても74.9歳で世界一となっています(WHO 2016)。その要因には様々なものが考えられるのですが、主なものとしては国民皆保険制度の整備、定期健診制度導入などの予防医療への先進的な取り組み、医療機器などのテクノロジーの開発とその有効利用などが挙げられています(Ikeda et al 2011)。

 

例えば、サウジアラビア国民の健康増進の施策に貢献できる一例として日本の健診システムが挙げられます。日本は健診の制度を世界に先駆けて導入しており、長期間にわたって培ってきた知見があります。また富裕層向けの健診は世界的にも珍しくはないのですが、2008年から導入されている40歳から74歳の全国民を対象にしている特定健診は、イギリスで一部取り入れている他は世界でもほとんど例はありません(Kohro et al 2008; Thom 2015)。

 

このような流れの中で、メディヴァとしても予防医療の分野でのこれまでの知見をうまく生かし、サウジアラビアでも人々の健康増進に少しでも寄与していきたいと考えています。運営支援先として関わっているイーク丸の内やイーク表参道といった女性向けの健診センターやAIO(アイオ)と呼ばれる乳がんに特化した検診車で培ってきた立ち上げから運営までの経験や、弊社保健事業部が取り組んでいる特定健診や特定保健指導に関連して、その分野において得られた人材育成、サービス運営、データ分析などの見識は特に大きな効果を与えることができると考えています。

 

このように日本では私たちが当たり前に享受している制度やシステムが他の国々の健康や医療に大きく貢献する例はまだまだあります。今回のような機会をうまく生かすことで、日本という枠を超えて人々の健康増進に少しでも貢献できるのではないかと考えています。

木内大介

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参考文献

Ikeda, N et al 2011, ‘What has made the population of Japan healthy?’, Lancet, 378, pp. 1094-1105.

Kohro, T et al 2008, ‘The Japanese national health screening and intervention program aimed at preventing worsening of the metabolic syndrome’, International Heart Journal, 49(2), pp. 193–203.

Thom, F 2015, ‘The NHS health check’ in Tordrup, D et al (eds), Research Agenda for Health Economic Evaluation, pp. 42-53.

World Health Statistics 2016, WHO, accessed 9 March 2017, < http://www.who.int/gho/mortality_burden_disease/life_tables/en/>

アジアの医療介護情報に関するおすすめサイト

2017年03月03日(金)


こんにちは、海外事業部の吉村です。

突然ですが、皆さんは普段どうやって海外の医療介護情報を入手していますか?

また、日本の医療などに関して英語で説明する際、単語選びなどで苦労した経験はありませんか?

 

今回は、私が常日頃アンテナを張っている中で見つけた、

アジア地域の医療や介護の状況に関するオススメの情報源をいくつかご紹介します。

 

MEDIVERまとめ

 

介護分野でアジア進出を目指す上での基礎知識

知ってて損はない、アジアの介護事情が見える理解できる政府・国際機関ウェブサイト3選

 

1 東アジアの医療・介護・年金等の関するリッチな資料(※英語のみ)

United Nations Economic and Social Commission for Asia and the Pacific (ESCAP).The 1st Meeting of the North-East Asian Forum on Population Ageing.2015年11月

URL:https://www.unescap.org/events/sharing-knowledge-and-experiences-towards-sustainable-ageing-societies-north-east-asia(2016年11月1日アクセス)日本、中国、韓国、ロシア、モンゴルの各国が当会議で発表した資料がダウンロードできます。高齢化や高齢者の社会参加、医療、介護、年金などに関する報告内容です。初めて知る情報も多く、個人的にはとても勉強になりました。

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2 ASEAN各国が考えている今後の高齢化対策を知る(※英語と日本語)

厚生労働省.第12回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合.2013年12月

URL:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000064122.htmlASEANの行政官が、「高齢化する社会に対応するしなやかなコミュニティを育む」をテーマに各国における現状や今後の取組について発表しました。どれも貴重で興味深い内容です。読んでいてテンションが上がります。これを初めて読んだ際、リハ職である私にとって直近ではシンガポールが熱いと感じました。

第12回に限らず、この会合のデータは使える情報のヒット率が高い印象があります。

――――――――――――――――――――――――――――――――

3 政府が補助金を出している医療の国際化事業一覧(※日本語のみ)

経済産業省.医療の国際化の調査・報告書一覧.2010年~現在

URL:http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/report_kokusaika.html

日本のアウトバウントとインバウンド事業の報告書が相当数あります。どのような団体がどこで何をしているか、これを見ると業界の状況が何となく見えてきます。個人的には毎年出てくる各国のデータがとても見やすくそして内容豊富で好きです。

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<おまけ1> 

WHO.World report on ageing and health.2015年9月(※英語のみ 一部日本語あり)

URL:http://www.who.int/ageing/events/world-report-2015-launch/en/

WHOが健康と高齢化に関する認識を変えるために作成したレポートです。高齢者分野を専門とする私にとってはワクワクする内容です。

<おまけ2> 

厚生労働省.国際的なActive Aging(活動的な高齢化)における日本の貢献に関する検討会. 2014年3月(報告書)(※英語と日本語)

URL:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kokusai.html?tid=128276

日本がアジアをエイジングの分野で引っ張っていきたいんだな、というのを改めて感じさせる報告書です。

根幹を捉えたキラーチャートなどもあり、また、比較的簡潔でわかりやすいのが特徴です。

あとがき。

自論ですが、以前政府で働いていた頃、世の中にある情報がいかに曖昧であるか、真実ではない可能性があるか、ということを痛感しました。言葉(解釈含む)は介す人が多ければ多いほど原型から逸脱していきます。情報を取る時は常に発信者と時点を確認し、信憑性を踏まえて理解し活用していくことが大切だと思います。

上記の資料がこの記事をご覧いただいた皆様によって少しでもためになる内容であることを祈っています。

エンジョイ!ハプニング!

2017年02月03日(金)


こんにちは。1月末にお正月を迎えた習慣の皆さま、明けましておめでとうございます。当ブログ2回目の登場の西澤です。今回は医療の話ではなく、海外の仕事をするのには欠かせない出張旅行の話です。軽いタッチで進めますので肩の力を抜いて読んでもらえれば嬉しいです。

このブログ原稿を書いている時点では、メディヴァは海外事業担当を積極募集中です(興味のある方は、https://mediva.co.jp/recruiting/recruitment_summary/ から「海外事業担当」をクリックしてください)。募集案内にも「※月に1回程度、1~2週間の海外出張がある予定です。」なんて書いてあったりして、今の私にもそこそこ海外出張の機会があります。

日本からの出発や日本への帰国は飛行機です。到着空港から目的地へ移動し、出張先ではホテルに宿泊です。これは普通ですね。一方で、「飛行機が欠航で仕事に間に合わなかった」「この部屋、ちょっと臭いませんか」のようなハプニングもあります。皆さんもいろんなハプニングに遭った経験があると思います。

私のトラブル、ハプニングの経験を少し。

  • 乗り継ぎ空港の到着ゲートで私の名前が書かれたプラカードを掲げた係員を発見。「この便(今まで乗ってきた便)が遅れたので、乗り継ぎ先の便には間に合いません」と言われて乗り継ぎ地で一泊。一日分の予定がキャンセルに。
  • 今度は乗り継げたケースですが、別の出張の帰路で、乗り継ぎ時間が短かったので、到着ゲートでプラカードを持った係員がいて、次の便の出発ゲートまで小走りで連れて行ってくれました。そして、羽田空港に帰国したときの到着ゲートでも私の名前が書かれた紙を掲げた係員を発見。曰く「申し訳ありません。お預けのお荷物が乗り継げませんでした」。スーツケースは走れないか・・・。
  • ホテルのセーフティーボックスの取扱説明をがんばって解読してロックしたのに、ボックスごと持ち上げて部屋から持ち出せるやつだった。意味ないような気がしました。
  • よく行く空港の出口は二ヶ所。待っていてくれるドライバーさんと出口で会える確率は半分くらい。出会えない場合は到着フロアを右往左往して探します。でも、どの出口からどの便の乗客が出てくるか空港の表示板にはちゃんと出てるんですけどね。

今思い出すとそれほど大きなハプニングに感じませんが、その時は必死になっていた気がします。

先日に目にした某航空会社の機内誌に、ツアーコンダクターの方々のエピソードが載っていました。そのなかには、「何かトラブルが起こったときの、私たちの頼りは、トラブルを前向きに受け止めて楽しんでしまうようなお客様です。そういったお客様の前向きな笑顔がツアー団体全員の心を明るくしてくれるんです」といったことが書かれていました(私の記憶の範囲なので文章は正確でないです)。

仕事で出張している訳ですから、望まないハプニングやトラブルはないに越したことはありません。でも、それが起こってしまったのなら、「前向き」とまではいかなくても、それらを上手に受け止めてネタにしてしまうくらいの余裕を持って出張に向かいたいと思うのでした。(そして、よりよい医療を提供するのも、「前向き」な気持ちを常に持って取り組むことが大事だな、とも思いました。)

写真は、香港空港で乗り継げなかったときに撮った入国の証拠写真。香港の有名な通りの看板です。

ブログ原稿西澤20170202photo

中国の春節

2017年01月19日(木)


春節です!新年快楽!

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。鮑です。日本のお正月が過ぎましたが、1月27日は中国のお正月「春節」にあたります。新年快楽!

今回は、中国の年に1回の大イベントである春節について、ご紹介させていただきたいと思います。中国でビジネスをする上で、春節の文化、中国人の心の拠り所を理解する必要があると思うからです。

春節は、旧暦の1月1日を指し、「過年」とも言います。春節に関する伝説は、「年」という猛獣から始まります。「年」は、大晦日に人を驚かしたり、農作物を食べたりします。しかし、赤色、大きな音、火を怖がるとされています。年を撃退するために、赤い物を飾り、爆竹を鳴らす習慣が生まれました。そのため、「年」を「越す、超える」という意味から、春節を「過年」と言うのです。

春節というと、みなさまは何を思い浮かべるでしょうか。私は、以下のことを思い浮かべます。

〜移動する〜

故郷へ帰り、家族との団らんのために、故郷を離れて仕事や勉強をしている学生や出稼ぎ労働者などによって、13億人の大移動が始まります。春節は一年で最も混雑する時期で、列車やバスはぎゅうぎゅう詰め、飛行機のチケットも入手困難です。チケットを購入するために3日間も並んだりすることもあります。逆に、北京、上海などの普段は人が溢れている大都市は、「空城」になります。これはお正月の東京でも同じだと思います。

移動

*写真出所:http://news.163.com/photoview/00AP0001/110277.html#p=BF789DFC00AP0001

〜飾る〜

「春聯(しゅんれん)」、赤い紙に各種縁起の良い対句を書き家の入口などに貼ります。

「福」、福を描いてある四角形の赤い紙を逆さまに貼ることで、福が来るという願いを込めます。MEDIVA海外事業部の扉にも貼ってあります。

「剪紙(せんし)」、中国の伝統的な民間芸術の切り絵細工です。地域によって貼らないこともあります。

飾る

*写真出所:http://health.kaiwind.com/rd/201501/20/t20150120_2268816.shtml

〜集まる〜

「团圆」(団らん)という言葉は、中国人が春節に対する考え方です。日頃集まることが難しくても、春節には家族で集まって一緒に過ごします。この集まりは、大きいと親族も含めて、何十人にもなります。私の小さい頃は、毎年40人以上の親族が集まりました。大晦日の夜に食べる「年夜飯」の時は、お酒を飲む組・飲まない組、女性組、子供組で、テーブルを分けていました。

〜困る〜

親族が集まることによって、よく以下の質問爆弾で攻められる人が多いでしょう。

・いつ卒業する?未だ就職決まってないの?
・もういい歳なので、未だ彼氏/彼女いないの?
・彼氏/彼女と結婚しないの?未だ子供を産まないの?
・お子さん今年成績はどう?うちは、、、、
・お子さん未だ結構しないの?お子さん未だ子供を産まないの?

まるで、人生のどの段階においても、自身に関すること、家族に関することが催促されるようです。大体の場合、年に1回しか連絡しない、合わない親戚からです。心配、好意の気持ちで質問してきますが、何十人にも聞かれたら、ストレスを感じる人が多いです。

〜食べる〜

各地で習慣は異なりますが、魚、餃子、お餅は定番です。餃子を食べるのは、餃子の形が金塊の形に似ているからです。魚は中国語の「余」の発音と「余る」の発音が同じです。そこで、大晦日に魚を丸々一本出し、その日は食べずに余らせます。「魚を余させる」ことで、来年も余裕がある生活ができるように、という願いを込めているのです。お餅の発音は「年高」と同じく、年々高くなるという意味です。お餅は日本のものと違って、甘いものが多いです。以上のような縁起の良い物を食べます。

食べる

〜遊ぶ〜

大晦日から新年になる瞬間に、爆竹や花火の音が流れます。花火というと、日本で真夏に海や川沿いで行われる花火大会のイメージですが、中国では大晦日に父親が打ち上げます。ただ、今ほぼ全ての都市部で個人による花火が禁じされています。また、子供たちが金魚の形のかんしゃく玉を投げて遊びます。

そのほか、親族とお菓子を食べながら、麻雀やトランプで遊ぶこともあります。

〜観る〜

CCTV春節聯歓晩会を観るのが定番です。春節聯歓晩会は1983年から放送し始めた番組です。大晦日の20:00~0:20までに、中国を代表する歌手によるライブ、京劇やコント、演劇などのさまざまな演目が展開されながら春節を祝います。毎年7億人以上視聴しているそうです。

観る

*写真出所:春節聯歓晩会HPに公開するビデオのスクリーンショット

〜もらう、あげる〜

お年玉は、一年のお楽しみでしょう。中国語では、「紅包(ほんばう)」と言います。それは、紅い紙や袋で包むからです。日本では、小さい子供にあげるイメージがありますが、中国では大学卒業までもらえることもあります。働き始めたら、祖父母、親、親戚の子供などに渡すのも基本的なことです。

最近、変わったお年玉もあります。それは、Wechatお年玉です。Wechatは、日本でよく使われているLine コミュニケーションアプリのようなもので、これを使って個別にお年玉を送ったり、家族や友たちのグループチャットにランダムお年玉を投げることもできます。奪い合い合戦が始まります。金額が大きくなくても、直接会えない人に、お正月の祝福ができます。

もらうあげる1 もらうあげる2

 

そのほか、日本人のみなさまによく聞かれる質問をお答えします。

Q1:春節の休みはいつからいつまでですか?春節の前後1~2週間、中国企業はほとんど動かないと聞いていますが、それは本当ですか?なぜ法定の休みが過ぎても通常業務できませんか?

A:旧正月12月23日の小年から、旧暦正月15日の元宵節まで「春節」としている所があります。全く業務しない訳でもありませんが、春節期間は、皆疲れていたり、ワクワクしたり、帰省したりする人が多くて、仕事を効率的かつ集中的にできるのは、前後1~2週間を見ておいたほうがいいでしょう。

春節スケジュール

Q2:どのぐらいの人が、帰省しますか?全員が会社から離れますか?

A:サービス業以外の会社は休みと考えて良いのでしょう。また、全員ではありませんが、故郷から離れた人々は基本的に帰省します。ただし、管理職やキーパーソンは、会社に居なくても、自宅で仕事する人もいます。

Q3:春節期間に、現地パートナーに何か挨拶が必要?

A:日本のように、年賀状を出さないといけないようなルールはありませんが、挨拶をすると相手との関係が深まると思います。ただし、挨拶のツールに留意したほうが良いと思います。メールなどは休日中すぐに確認できないため、重要なパートナーに、WechatやSMSで祝福の言葉を送るとすぐに気持ちが届くでしょう。

Q4:会社としての初詣はある?

A:あります。日本は神社、中国はお寺です。一般的に、大晦日の「年夜飯」を食べた後、家族で初詣します。企業などの初詣は、旧暦の1月5日です。なぜなら、Q1で書いている通り、旧暦の1月5日は「迎財神」にあたり、いわゆる富の神様を迎える日からだです。ちなみに、今年は2月1日です。

以上、今回は特別に、案件や医療とは毛色の異なる話題を取り上げました。また来年も、宜しくお願い致します。

祝福大家新春快乐!身体健康!大吉大利!万事如意!

春節です!新年快楽!

 

イランの乳がん検診人材育成プロジェクトのご報告

2017年01月05日(木)


新年明けましておめでとうございます。2017年も皆様にとって充実した一年となりますよう心より祈願申し上げます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

今回は、イラン・テヘランで2016年12月に開催した乳がん検診講習会についてご紹介させていただきます。なお、本事業は、平成28年度国際展開推進事業として国際医療研究センター様より「イランにおける乳がん検診人材育成プロジェクト」として委託を受けて実施したものです。

 

さて、皆さんは、「イラン」というとどういったイメージをお持ちでしょうか?国際情勢や中東の国ということから、あまり安心できるイメージをお持ちでない方も多いかもしれません。我々も、イランは初めて仕事をする国でしたので、実際に渡航するまでどういった国なのか、多少の不安もありました。しかし、昨年9月のイラン人医師の日本招聘、その後の現地渡航を経て、改めて「行ってみないとわからない」ということを認識させられました。

まず、イランという国ですが、正式名称はご存知の通りイラン・イスラム共和国(以下、「イラン」)といいます。中東地域最大の人口(78百万人/2014年)を有しており、一人当たりGDPも5,165ドル(2014年IMF推計)、GDP成長率も9.6%(2014年IMF推計)と高くなっています。同国では、乳がんは女性のがん全体の24.5%を占め、女性のがんで最も多くなっています。しかし、イランではまだ公的な乳がん検診は導入されておらず、一部の意識の高い層が自費で乳がん検診を受けるに留まっています。そうした現状もあり、他の先進諸国では、罹患率に比べて死亡率が低い割合に抑えられている一方で、同国では、罹患率に比べて死亡率が比較的高くなっています。こうした中で、公的な乳がん検診の導入を検討している段階にあり、今回その実現の一つの契機となるよう願い、講習会を実施しました。

 

 今回の講習会は、3日間にわたり行われ、1日目はセミナー、2日目・3日目はワークショップを実施しました。開催概要は以下の通りです。

 

期間:2016年12月7日(水)~9日(金)

場所:イラン・イスラム共和国 テヘラン市内 カンファレンスホール ほか

内容:

1日目 イラン・ロシア乳がんセミナー(放射線科医など約100名)

2日目 読影・撮影ワークショップ(放射線科医・技師 各約20名) 

3日目 読影・撮影ワークショップ(放射線科医・技師 各約20名)

 

1日目は、放射線科医や乳がん診療に関係する医療者・病院関係者などを中心に100名程度参加し、イラン側・日本側から各国の乳がん検診の現状などが報告されました。2日目・3日目のワークショップは、医師・技師のグループに分かれて、医師に対しては立川病院服部裕昭先生が開発されたiPadの読影教材を用いた読影講習、技師に対しては、マンモグラフィの実機を用いた撮影指導、参加技師が撮影したマンモ画像の評価研修などを行いました。

医師向けのiPad講習は、教材が日本のガイドラインをベースにしているという点で、普段BI-RADSを使用されているイランの先生方は最初少し戸惑われていましたが、手軽に操作でき、豊富に症例がまとめられている教材に関心されており、BI-RADSに対応した教材への要望が多く聞かれました。技師向けの講習は、実機でのトレーニングと自ら撮影したフイルムに対するフィードバックを通して、具体的な改善点が認識できたと大変好評でした。

今回の開催にあたりましてご協力いただきました立川病院 服部裕昭先生、イランの医師・現地のスタッフの皆様には、心より感謝申し上げます。今回の経験を活かして、今後も海外で乳がん検診の人材育成を後押しできるよう、プログラムの構築や教材開発の支援など力を入れていきたいと考えております。

今回のような研修を通して、現地医療者に日本の医療機器を使い慣れてもらうことは、海外で日本の医療機器を広めるという点でも非常に効果的です。弊社では、日本の医療機関の先生方や現地医療機関と協力して、こうした研修のアレンジを今後も積極的に行っていきたいと考えております。研修を企画したいけれど、なかなか単独では難しいという医療機器メーカーのご支援などできればと考えておりますので、ぜひお問い合わせいただければと思います。

 

iPad教材を用いての講習の様子

 

自身で撮影したマンモグラフィの評価を行う現地技師

 

テヘランの公園(テヘランは緑豊かで過ごしやすい街でした)

 

テヘランの市場には様々なものが…

メディヴァ海外事業部の2016年

2016年12月21日(水)


こんにちは、鈴木将史です。12月も中旬になるといよいよ年末年始ムードも本格化しますね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私がこれを書き始めた今まさに、ロシアのプーチン大統領が来日され安倍総理と会談がスタートしているはずです。そして私の隣にはロシアから来日されている医師達が3人いらっしゃいます。私の今週はロシア尽くしでした。

さて、メディヴァの海外事業部が正式に発足してから丸2年を終えようとしています。少し早いですが、今年のメディヴァ海外事業部を振り返ってみたいと思います。

大きな話題としては、

・ハノイのバックマイ病院との健診および北部地域医療ネットワーク構築事業のスタート

・イランでの乳がん検診普及プロジェクトのスタート

・中国国内での介護事業スタート(正式には2017年初頭ですね)

などが挙げられるかと思いますが、比較的しっかり関わった国を全てとなると、キューバ、イギリス、カザフスタン、ロシア、モンゴル、中国(非常に多数)、ベトナム、ミャンマー、インドネシア、UAE、イラン、サウジアラビアになりますでしょうか。12か国ですね。我ながらよくやったなと思います。社内を飛び交う言葉も多様化し、ミンガラバ-(ミャンマー語で“こんにちは”)だけで乗り切れていた数年前が懐かしいです。

仕事内容を見ても、発足当初は健診事業が比較的メインだったのですが、今では健診は勿論、医療政策の検討・提言、病院の新設・再生、介護施設の新設などかなり幅と深みが広がりましたし、引き続き日本の政府系の調査も数件着手しました。

各国の状況を見ていても、今年は特に中東諸国でのヘルスケア熱の高まりは顕著でしたし、お隣の中国での法制度の変更もドラスティックでした。ベトナムの政府系の方々とお話をしていてもヘルスケア事業に対する考え方には過去ない動きを感じます。

このような大きな流れの中で、チーム体制も強力になりました。社内異動、中途採用でメンバーは順調に増えています。まだホームページ等には公開していませんが、非常に強力なシニアアドバイザーも加入し、比較的若い我々チームの要になってくれています。ようやく弁護士事務所さんのバックアップ体制も定常化しました。まずまず年初の予定通りにチーム力の強化ができました。

さて、いよいよ間近に迫った2017年は「海外×ヘルスケア」の分野にとって更に変化に富んだ1年になりそうです。中国から東南アジア全域にかけて活発な医療・介護分野における制度改革も一層動きを早めるでしょうし、中東諸国での医療、特に生活習慣病対策への取り組みもより強化されることが予想されます。我々はこのような大きな変化の中で、決して勢いに流されることなく、これまでと同じように徹底的に患者さん視点にこだわっていきたいと思います。2017年の年末にも「大変だったけれど、今年もいい仕事したね」とメンバーで語り合えるように誰一人欠けることなく、チーム全員でプロジェクトに取り組んでいきたいと思います。

以下の写真は本文と関係ありません。今年感激したシーンの3枚を。

 

≪今年もヤンゴンのシュエダゴン・パゴダは美しかったです≫

 

 

≪やはり外せません、バックマイ病院とのMOU締結≫

 

 

≪誕生日にチームの皆さんからケーキを頂きました≫

外国人患者への医療サービス向上の取り組み

2016年11月29日(火)


初めて投稿させていただきます。医療コンサルティング事業部の西川です。医療コンサルティング部門では、医療機関やクリニックの運営支援に携わっています。

今回は、日本国内において外国人(特に南米系)が市人口の約8%を占めているエリアに位置する地域密着型の中小規模の病院における外国人患者さまに対する通訳サービスを導入した例をご紹介させていただきます。

 

言葉によるコミュニケーションの重要性

外国人に対する医療サービスの最大の課題は言葉によるコミュニケーションがとれないことです。正しい問診ができないこともあり、最悪の場合は医療ミスに繋がりかねません。日本語がわからない人たちは、病院に行くことを避けるようになり、症状がひどくなってから診療にかかるケースも見られます。 日本語がわからない外国人は、日本語を話せる友人や知人を同行させるケースと、日本語が上手なボランティアが通訳を行うケースの2通りが存在します。しかしながら、前者を選択した場合、友人や知人が通訳をした場合、次のような問題が出てきます。

・医療用語の知識が不十分であるため、患者に正しい情報を提供できていない可能性がある。

・友人や知人に通訳を依頼するため、患者のプライバシーが守られない。

・子供が親の通訳をさせられる場合において、親が重症の場合の伝え方は、精神的影響が大きい。

 

通訳サービス導入によるメリット

支援先においても外来患者の約2%が外国人であることから、現地の外国人にも満足してもらえるよう、支援開始1年後、ポルトガル語通訳担当者を採用しました。 通訳担当者には、外国人患者さまの診察対応や処方薬の説明補助だけでなく、病院案内パンフレットや各種検査の説明資料を2ヵ国語で作成してもらい、外国人患者さまが納得して診療できるよう取り組んで頂きました。

 

外国人患者さまからは、

・医師や看護師の説明でわかりにくいことがあっても遠慮して聞かなかったが、納得がいくまで説明を受けることができた。

・自分の症状やお薬のことがようやく理解できた。

・採血や検査などを受ける際にも必要であれば同行してくれるので、検査を受けることに不安がなくなった。また、母国ではなかなか受けられない検査もある。

・看護師、事務員みな、優しいと評判がいい。簡単なポルトガル語を覚えてくれている看護師もおり、母国より対応がいい

など、患者さまご自身の満足度が高まった意見を頂いています。通訳サービスを導入することは、医療スタッフにも好影響を与えており、医師や看護師側の言葉の壁によるストレスがなくなり、外国人の対応にも余裕がでて、笑顔で会話ができるようになりました。

 

また、外国人の雇用企業の方からも、

・必ずしも会社の通訳担当者を同行させる必要がなくなったので、通訳者の業務時間の効率が良くなった。

・通訳担当者が職員のプライバシー(病状や既往歴)を知ることがなくなる。

など、外国人患者さまからの満足度は高いようです。

今後の課題  

通訳サービスの導入は、外国人患者さまからの満足度を得られていますが、いくつか課題もでてきています。 一つ目は外国人患者さまの増加による診療時間です。 外国人に対する通訳経費は診療報酬の対象外であるため、原則的に医療機関の負担となります。外国人を診療する場合は、通訳を介して行われるため、1人あたりの診療時間が長くかかってしまい、多くの外国人を診療し場合には、医業収益にも影響が出てしまいます。 当院でも例外ではなく、外国人患者さまの診療では通常の患者さまのおよそ3倍の時間がかかってしまいます。さらに、文化の違いか、時間に対して少し遅れてくることがあり、診察医との調整が困難なケースがみられます。

また、自費診療患者の割合がどうしても高くなってしまうことから、金銭的な問題で提供できる医療サービスの制限が出てきたり、未収金が増加するリスクもあります。

外国人診療を行う上では、これまでは少数だったことから、経営的な影響が少なくサービス面重視で行ってきた医療機関も多いと思いますが、今後は診療内容や経営上を考慮した上での医療提供が必要になってくるでしょう。

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