No.099(2014/4/28)

2014.04.28

 メディヴァメールマガジンNo.099  

  ━━  皆様  こんにちは! ━━━━

 ゴールデンウイークを迎え、暖かい日が続くようになりましたが、皆様いか
 がお過ごしでしょうか。

 4月は診療報酬改定があり、かなりバタバタした現場も多かったのでは
 ないでしょうか。

 今回の診療報酬改定は、病院、診療所、薬局とそれぞれ、激震が走っ
 たと言われています。中医協の発表があってから、中央官庁の方々、国
 会議員の方々、医師会の方々等、いろいろな方が改定に関する意見や
 情報を聞きに弊社や関係先にいらっしゃいました。

 その中で分かったのは、今回の改定内容は、診療報酬を決めた側の人
 たちも必ずしも「良く出来た」とは思っていないこと。

 一方、細かい出来の「良い、悪い」は有るにしても、「大きな流れ」はとら
 えていて、今後もその方面に向かって動いていくこと。

  「大きな流れ」は 1)「機能分化」という縦軸と、 2)「地域包括ケア」と
 いう縦軸とによって成り立っています。日本が迎えつつある未曽有の高齢
 化社会を国民皆保険制度を維持しながら乗り切るためには、この2つは
 必須です。

 この「大きな流れ」を読み解く中で、医療機関は今後、市場、競合、自
 院の実力を客観的に評価し「立ち位置」を定めることと、どの形態であろ
 うと地域包括ケア」にどう関わるのか、を決めていく必要があります。

 過去、財政や医療資源に余裕があった頃には、診療報酬の動きを見て、
 風に合わせて一斉に帆先を向ければ、順風満帆の時代もありました。
 今は、細かい診療報酬の理解も必要ですが、より大事なのは正しい選
 択肢を提示し、正しい決断を行うことです。

 医療機関の経営は、近年一気に複雑性を増していると言えるでしょう。
 従来、医療機関の経営は診療報酬と損益計算書さえ分かれば及第
 点が取れたのが、今後は多くの選択肢を検討し、不確実な将来を予
 測し、より確実な選択を行う、という「ディシジョン・マネジメント」が必要
 になってきたと実感します。

 「ディシジョン・マネジメント」は産業界でも先端的な手法ですが、それを
 どう医療界に活用していくのか、今後検討していきたいと思っています。
 モニターとして一緒に考えてくださる医療機関の方も募集していますので、
 ご興味のある方は、是非お声がけください。
                                                  (代表取締役 大石佳能子)

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 ┃
 ┃ ▼ メディヴァ主催  病院経営セミナーのご案内
 ┃ ▼ 2014年 診療報酬改定について
 ┃               取締役コンサルティング事業部長 小松大介
 ┃ ▼ 講演情報、執筆情報
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┃▼┃メディヴァ主催 病院経営セミナーのご案内
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 タイトル:診療報酬改定および消費税増税への対応
             ― 本当の病院経営戦略への解答! ―
 日程:2014年 6月29日(日)12:30~16:00
 会場:富士通株式会社 本社 汐留シティーセンター 24階
         東京都港区東新橋1ー5ー2
        JR、東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線 新橋駅徒歩3分
        都営地下鉄大江戸線 汐留駅徒歩1分
 内容:
 第1部 講演
 1)診療報酬改定とその後、本当の病院経営戦略とは?
       講師:株式会社メディヴァ
               取締役コンサルティング事業部長 小松大介
 2)在宅医療現場を支えるICTを活用した先進事例
       講師:富士通株式会社
              ライフ&コミュニティビジネス部 松浦健太
 3)増税・法改正に伴う医療機関への影響とその対応とは?
       講師: 鈴木克己税理士事務所 鈴木克己税理士
 第2部 個別相談会(質問&回答)
             事前にお伺いした自院が抱える悩みや不安などに回
             答・説明致します。
             当日、その場での追加質問も承ります。

 ↓ セミナー詳細及びお申込み方法はこちら↓
 https://mediva.co.jp/pdf/2014-04-17.pdf

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┃▼┃2014年 診療報酬改定について
┃  ┃          取締役コンサルティング事業部長 小松大介
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 2014年の診療報酬改定が実行されました。改定率については、消
 費税増税対応のみのゼロ改定という主張もありましたが、結果と
 して全体改定率+0.10%、診療報酬本体で+0.73%のプラス改定とな
 りました。

 若干とはいえ、プラス改定は医療機関には一見、喜ばしいことです
 が、その内実を見てみると、医療機関ごとに明暗がくっきりとつけ
 られた、今後の戦略的な動きが求められる改定となりました。

 例えば病院では、救急や急性期を標榜しかつ重症な患者を受け入れ
 ている救急病院、リハビリに力を入れ重症な患者の受入に積極的な
 リハビリ病院、在宅復帰を意識して病床を回転させ透析等の重症患
 者も積極的に受け入れる療養型病院ではプラス改定となりましたが、
 7:1の施設基準は取ったものの重症患者の受入が少ない急性期病院や
 廃用症候群の割合が多いリハビリ系の病院等では、施設基準の変更
 や大幅な減収が避けられない結果となっています。また亜急性期と
 いう言葉が診療報酬から無くなり、地域包括ケア病棟という新設の
 病棟ができ、この病棟を軸に急性期の後方病床、在宅患者の受入等
 が期待されているように見えます。更に病院で大きな方向性は、あ
 らゆる病棟において在宅復帰率が設定されたことです。これによっ
 ては、療養型・精神含むあらゆる病院は、在宅復帰への動きを余儀
 なくされ、それに乗れないと、そもそも患者さんを紹介してもらえ
 ないという大変厳しい方向性が示されました。

 また診療所では、個別の点数は概ね無風と言えますが、地域包括診
 療料・加算が設定されたことが大きな方向性を示しています。常勤
 医3人以上や24時間対応等の非常にハードルが高い点数ですが、複
 数医師が集まって、外来と在宅を一体で行いながら地域を支える診
 療所を目指すという方向性が示され、診療所も戦略的な転換を求め
 られる改定となりました。個別の点数では、同一建物への複数往診
 が大幅削減となったことや、手術や画像診断が内容に応じて増減さ
 れるなど、全体を通じてメリハリがはっきりつけられた印象です。
 消費税対応分の全体収益への影響もぎりぎりか、むしろマイナスと
 なったため、実際にはマイナス改定となった診療所も多いのではな
 いかと思っています。
 
 今後、今回の改定で示された方向で、更なる改定が進むことは十分
 に予想されるため、病院も診療所も一時しのぎ的な対策にとどまら
 ず、改定の方向性と自院の強み/弱み等を整理して、戦略的な動き
 をしていただけたらと思います。
 
 ◆ 今回の診療報酬改定について、小松大介を中心に
      コンサルティング事業部医療機関チームが執筆しました。◆

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 週刊「日本医事新報」4月特集号
  速攻解説!診療報酬改定2014
 ・小松大介(メディヴァ)+日本医事新報編集部 
 ・2014年4月26日発行
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  週刊医事新報の特集号として、診療報酬改定の解説が出版されま
  した。内容は、主要改定項目の解説、医療機関の形態別改定イン
  パクトの算定と経営戦略、そして厚生労働省の宇都宮課長を始め
  としたキーパーソンへのインタビューです。
 当社は、このうち改定インパクトの算定と戦略について、医療機
  関チームの総力をあげて執筆しました。内容は、診療報酬の改定
  の影響度を、医療機関の形態別にシミューレションし、特に影響
  の大きい項目とその影響度を定量化し、今後の戦略構築のアイデ
  ア出しをさせていただいております。
  今回の診療報酬改定は、2025年モデルに向けて多様なメッセージ
  が織り込まれた改定となっており、医療機関の経営に関わる方、
  全てに何らかの参考になるようなコンテンツを意識しました。
  是非、ご笑覧いただけたらと思います。

  http://www.jmedj.co.jp/weekly/detail.php?weekly_id=968 

〈速攻解説!診療報酬改定2014 主なラインナップ〉
  Part 1 主要改定項目30  ここがポイント!
  Part 2 [診療所・病院別]2014年度改定のインパクトと経営戦略
    診療所●内科/外科/整形外科/小児科/皮膚科/泌尿器科/
            産婦人科/眼科/耳鼻咽喉科/精神科/透析/在宅医
            療/有床診療所
     病院 ●高度急性期病院/急性期病棟/地域包括ケア病棟/回
            復期リハビリ病棟/療養型病院/精神科病院
  Part 3 徹底検証・診療報酬改定2014
     宇都宮啓/鈴木邦彦/安達秀樹/白川修二/新川浩嗣/工藤翔二
     /山口俊晴/猪口雄二/新田國夫/武田俊彦 ほか

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┃▼┃講演情報、執筆・掲載情報
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 ◆講演情報◆

  行政経営フォーラム第56回例会

  日時:2014年5月17日 土曜日 10時30分~17時30分
  場所:慶應義塾大学三田キャンパス
  全体テーマ:「ガバメント2.0と超高齢化社会戦略」
   セッション(4)(15時50分~16時40分)
    「横浜市での地域包括、医療介護連携について」(仮)
     株式会社メディヴァ代表代表取締役 大石佳能子
  ↓フォーラム 詳細及びお申込み・お問合せについてはこちら↓
   http://www.pm-forum.org/article.php/reikai_56th

 ◆掲載情報◆

 弊社代表大石佳能子が、4月5日の日本経済新聞夕刊にて
 「『赤ひげ先生』は仕組みでつくる」というタイトルで紹介され
 ました。

 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFE08019_R00C14A4TY5000/

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 ━━    編集後記    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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 いよいよゴールデンウィークです。皆さんどっとお出かけするの
 でしょうか?消費税増税後の景気を占う指標にもなりそうですね。
                                                 (Y)