No.012(2006/12/19)

2006.12.19



目次




ご挨拶 ~ 病院の経営評価 ~

病院の経営評価に携わりました。

大阪市立病院群は総計でxx億円の不良債務を抱え、あたらな設備投資(建物、機材)への投資を一切止められています。自治体立病院の場合、「政策医療」に関わるコストが 常に大きな論点となりますが、今回の経営評価では、市民病院で発生する赤字を 「政策療」、「非効率」、「患者ニーズがない」の3つに原因別に分け定量化しました。

その結果、同病院群の場合は、「政策医療」に起因する赤字より、 「非効率」、「患者ニーズ不足」に起因する金額のほうが遥かに大きいことが分かりました。原因別に分解することにより、問題の本質が見え易くなったと思っています。

( 代表取締役 大石佳能子 )

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メディヴァ HOT TOPICS!

─ 白金呼吸器アレルギー科クリニック OPEN! (2006/11/ 1)
http://shirokane-allergy.jp/

─ メディヴァ福岡出張所 開設 (2006/11/ 1)
http://www.plata-net.com/ppm/news/2006/11/open.php

─ 第8回医療マネジメント学会へ論文寄稿
「食事・生活習慣分析に基づくオーダーメイド栄養相談」
http://www.plata-net.com/ppm/news/2006/11/post_39.php

─ ウーマン・オブ・ザ・イヤー 2007(日経ウーマン)
・総合 6位 ( 代表取締役 大石佳能子 )
・リーダー部門 5位 ( 代表取締役 大石佳能子 )
http://www.nikkeiwoman.net/index_info3.htm

◎ その他のお知らせ、雑誌掲載、ニュースリリース
→ http://www.plata-net.com/ppm/news/

▼ 医師募集情報
http://www.plata-net.com/ppm/news/2006/11/post_40.php

▼ プラタナス・スタッフ募集情報(医師、看護師、ヘルパー)
http://www.plata-net.com/info/

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成功するクリニック開業に向けた 『実務型家庭医研修プログラム』

成功するクリニック開業に向けた 『実務型家庭医研修プログラム』

┃開業したら、どういう患者さんが来るのだろう?

┃患者さんに、根づいてもらうにはどうすればいいのか?

┃どうすれば患者さんは増えるのだろうか?

┃スタッフの労務管理って何?人を雇うってどういうこと?

┃そもそもクリニックはどう経営すれば良いのだろう?

開業するに当たって、不安は多いのではないでしょうか。
株式会社メディヴァでは、医療法人プラタナス(本院:世田谷区にある用賀アーバンクリニック)と提携し、「クリニック開業に向けた実務型家庭医研修プログラム」を開設しました。

▼ 多様な主訴、疾患
多くの診療科目に分かれ、多くの医師がいる病院の外来と異なり、クリニックには様々な訴えをもった患者さんが来院されます。
経験がないからとすぐに他院に紹介してしまうと「あそこはぜんぜん診てくれない」という評判がたってしまい、患者さんは去ってしまいます。とはいえ、無理な診療は誤診を招く恐れがあり、医師の責任としてのリスクが高くなります。また最近では、医師任せではなく根拠のある説明を患者さんから求められることも少なくありません。

▼ 患者さんとのコミュニケーション
患者さんが求める医師とのコミュニケーションも、病院とは異なります。
病気や治療に関する説明だけでなく、家族や仕事など社会生活に根付いた配慮やコミュニケーションを求められます。一方で、あまり個人の背景に踏み込みすぎると、デリカシーがない、プライバシーを考えてくれないなどと誤解を受けてしまいます。適切で気持ちよい患者サービスの設計はクリニック経営において重要なポイントです。

▼ 「経営者」として・・・
開業医になるということは、「経営者になる」ということです。
経営のことや労務管理のことが全く分からないのではクリニックは成り立ちません。気がつけば資金不足になっていたり、労務訴訟を起こされたり、税務署から指摘されたりというのでは、安心して診療に専念することが難しくなります。

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◆ 『クリニック開業に向けた実務型家庭医研修プログラム』
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株式会社メディヴァでは、医療法人プラタナス(本院:世田谷区にある用賀アーバンクリニック)と提携し、「クリニック開業に向けた実務型家庭医研修プログラム」を開設しました。
このプログラムは、学問としてではなく、特に都心で家庭医として開業するに当たって、実践的に必要な内容を学べるプログラムです。
具体的には、医療法人プラタナスで働くことを通して、診療の幅を拡げると共に、用賀アーバンクリニックにおいて成功した患者サービスや、電子カルテの取り扱い、クリニックの管理実務について実践的に学びます。またメディヴァのコンサルタントによる経営講座も定期的に受講できます(無料)。

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|◆ 研修内容
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─ 外来医療+在宅医療における医療実務
─ クリニックで診るべき幅広い患者層への対応方法
─ クリニックで喜ばれる患者サービス
─ 地域連携の実務
─ 経営、労務管理の実施方法
─ クリニック経営のポイント(メディヴァによる)

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|◆ 研修方法
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─ 医療法人プラタナスに常勤勤務しながら学ぶ(週40時間程度)
─ 一般外来と在宅医療を経験
─ 患者診察に関しては院長、副院長から指導を受ける
─ メディヴァのコンサルタントの支援を受けながら、クリニック経営の実務を体験する
─ メディヴァによる経営講習に参加(無料)

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|◆ 研修中の待遇
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─ 給与は支払われます(年俸1,200~1,500万円)
─ 社会保険、福利厚生の対象となります

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|◆ 研修対象者
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─ 卒後7年以上で、数年後に開業を考える者
─ 最低2年間の研修が可能な者
─ 専門は問わないが、家庭医としての開業を目指している者

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|◆ 開業の支援
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─ メディヴァからの有望開業案件について優先的に案内を受けられます
─ 銀行等金融機関をご紹介します

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|◆ お問い合わせ、お申込み
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▼ お問い合わせ
(株) メディヴァ
東京都世田谷区用賀2-32-18 グレース用賀 301
03-3709-2992
recruit@mediva.co.jp
担当:岩崎、小川

▼お申込み
「実務型家庭医研修プログラム希望」と明記し、上記宛てに履歴書をご送付ください。

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1) 医療現場におけるシステム化の意味
~ 5つのチェックポイント ~

医療現場におけるシステム化は、どのような意味があるのでしょうか。我々が考える主なメリットを5つあげてみます。

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│メリット1:業務効率の向上
│ 業務プロセス改善、人件費の削減、検索の向上
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システム化によるもっともわかりやすい効果は、業務効率の向上です。電子カルテを導入すると、それまでは、カルテ記入→レセプト作成となっていた2つのプロセスが、カルテ記入=レセプト作成と1つのプロセスに効率化することができます。当然、このプロセスが実現できると、必要なスタッフも少なくて済みます。事実、私どもがお手伝いしたクリニックでも、開業当初、院長+スタッフ1名でスタートしたところもあります。

また、急な電話や診療などで、過去の情報(カルテ、検査)を検索する際にも力を発揮します。紙であれば、倉庫や棚に行って該当する情報を探し出し診察室で見るという流れが必要なのに対して、システム化されるとIDや氏名で一発検索をすることができます。

┌───────────────────────────┐
│メリット2:情報共有
│ カルテ・検査結果のスタッフ間共有
└───────────────────────────┘

情報共有は、副次的でありながら、重要な効果であると考えます。紙カルテでは、一人のスタッフがカルテを見ていたら他の方は見ることができなかったり、そもそもカルテがなくなるのを恐れて、特定のスタッフ以外はカルテ閲覧を制限されることになるかもしれません。
しかし、一定のルールをもとに院内に電子カルテを導入しておくと看護師や薬剤師、技師といったスタッフも患者さんの状態・先生の方針などを確認できるようになります。これは、結果として、各スタッフから患者さんへの説明が一貫したり、処方間違いなどのミスの発見につながります。

┌───────────────────────────┐
│メリット3:情報の再利用
│ カルテ情報の再利用(診断書、紹介状)
└───────────────────────────┘

電子カルテに記載された情報は、テキストとして再利用することができます。医療機関には、カルテ以外にも数多くの書類が存在し、しかもその記載内容のほとんどは、カルテなどにかつて記載をしたことがあるデータの場合が多いです。例えば、診断書や紹介状、介護保険の主治医意見書などです。これらの書類については、過去のカルテから必要な箇所をコピーし、その上で語尾や言い回しなどを変更するだけで再利用することが可能です。

┌───────────────────────────┐
│メリット4:収益確保
│ 電子化加算
└───────────────────────────┘

決して大きくはありませんが、電子化にあたっては次のような加算が存在します。現在、厚生労働省は電子化の流れを推し進めていますので、小さいながらもしばらくは継続すると思われます。

現段階では、電子化加算の施設基準もそれほど困難な条件はありません。1人30円の小さな加算ですが、1日の患者数が40人、週5日診療のクリニックで、年間およそ30万円程の増収となります。

┌───────────────────────────┐
│メリット4:患者満足の向上
│ 待ち時間改善、予約、カルテ情報開示
└───────────────────────────┘

システム化によって、患者満足を向上させることも可能です。業務プロセスが改善されれば待ち時間改善につながりますし、そもそも予約をシステム化して、待ち状況を携帯電話で確認いただくこともできます。また、思い切ってカルテ開示を進めれば、患者さんからの信頼度が上がる可能性もあります。

以上が、主なメリットとなります。お読みいただいておわかりのように、実は、先生やクリニックごとに効果があるものと無いものがあります。業務効率なども、先生によっては、レセプトを自分ではなく専用の事務員に任せたいという方もいらっしゃいますので、一概に効果があるわけではありません。よく考えて、検討をしていただけたらと思います。

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2) 電子カルテとその他のシステム
~ 「道具に使われない経営」~

医療機関のシステム化にあたっては、電子カルテ以外にも次のようなシステムが存在します。

 ●画像検査データベース
 ●レセプトコンピューター
 ●予約システム
 ●診察券発行システム
 ●薬局処方システム
 ●検査結果管理システム
 ●健康診断管理システム
 ●待ち順序・時間表示システム
 ●経営管理システム(経理、財務、労務等)

これらのシステムは、診療報酬のメリットはほとんどありません。結局は、どのような目的にあわせてツールを使いこなすという、基本的な考え方が重要になります。

例えば、子どもと若いお母さんが大変多く、待合室の狭い小児科クリニックには、携帯電話で予約・確認ができるシステムは有効です。
若いお母さんで携帯を持っていない人はほとんどいません。

しかし、この予約システムは、高齢者中心の整形外科ではなんの意味もありません。むしろ、高齢者にとっては不便を感じる結果となり、かえって患者さん離れを引き起こす可能性もあります。

他に、経営管理にしても、まずは顧問税理士さんからデータをもらってエクセルで分析すればよいのです。業務システムや分析のシステムは、明らかに業務がルーチンになっておりシステム化効果が高い場合や分析内容が多岐にわたっておりエクセルで処理できない場合に限ればよいと思います。
システムは数多くありますが、「道具に使われない経営」を目指したいものです。

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3) 電子カルテ選定
~ 5つのチェックポイント

● 入力の使い勝手
□ 通常操作時のクリック数が少ないか
 (特に、SVOPごとに画面が分かれている場合は多くなりがちです)
□ テンプレート、セットの作りこみが簡単か、直感的か
□ テンプレート、セットの使い勝手が柔軟か
 (途中で前に戻るとか、一部削除などが簡単か)
□ キーボード以外の入力方法は、どうなっているか
 (音声入力・ペンタッチはまだ発展途上ですが使えるシーンもあります)

● 表示のわかりやすさ
□ 画面の配置が整理されているか、見やすいか
□ ボタンの配置が直感的か、欲しい場所にあるか
□ 複数カルテの表示が可能か

● 検索のし易さ
□ フリーテキストでの検索ができるか
□ SOAP別ではなく、全てのテキストを検索できるか
□ 処方や検査なども同時に検索できるか

● バックアップ
□ システムの二重化が実行できており、即時復旧可能か
□ 自動的なバックアップになっており、余計な手間がいらないか

● データ再利用・分析の可能性
□ テキスト・レセプトの情報を柔軟に利用できるか
□ ごくまれに、高額な別料金が発生するケースがあります

短いデモ時間で全ての情報を入手することは困難だと思います。営業に数回来ていただく手もありますが、上記のような視点をあらかじめメモしておいて、必要に応じて書面での提出を求めたり、デモ機を数日借りて細かく自分の目で確認する方法もあります。

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4) 見積もりの評価と交渉
システムの見積もりはとても複雑で、簡単に評価することが難しいです。

そこで、まずは誰でもできる確認としては、ソフトとハードを分離した明細にしてもらうといいでしょう。

ハードについては、同スペックの既製品と比較することができます。

ソフトについては、製品ごとに考え方が異なるので一概には比較できませんが、同じ配置・同じスペック・同じ機器数と詰めていくうちに、徐々に違いがわかってきます。前述の評価項目とあわせて、少しずつ整理をしていくことがお薦めです。

( 取締役・コンサルティング事業担当 小松大介 )

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連載 開業プロセスと成功するポイント 第9回 「情報システムと電子カルテ」

新規開業の7-8割の先生が電子カルテを検討され、半分近くの先生が実際に導入をされているようです。

電子カルテ製品自体も、4,5年前の黎明期とは異なり、洗練されたシステムが増えて来ました。

今回は、そのシステムの動向、選び方のポイントなどを中心に話をさせていただきます。


▼ 情報システムと電子カルテ

1) 医療現場におけるシステム化の意味
~ 5つのメリット ~

2) 電子カルテとその他のシステム
~ 「道具に使われない経営」~

3) 電子カルテ選定のポイント
~ 5つのチェックポイント ~

4) 見積もりの評価と交渉

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編集後記

大阪市立病院が大きな不良債務を抱え、建物設備がどんなに劣化しても、更新ができなくなっていることを、市は上手にオブラートに包んで発表していました。

しかし、今回、経営評価結果を情報公開する際にメディヴァから発表しました。

それからが大騒ぎで、翌日の新聞の大阪版はその話題で持ち切り。
産經新聞などは一面トップでした。

ただ、あまりにも内容のインパクトが強すぎ、「外部評価機関の調べによると」という書き方となり、メディヴァの名前が載らなかったのが少し残念でしたが(苦笑)。

(大石)

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