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激変するミャンマー|MEDIVAの在宅・地域包括ケアコンサルティングブログ

2013年8月22日

企業コンサルティングチームの藤原です。

 

8月の6~11日までミャンマーに出張に行ってきました。

 

大石の昨年10月のブログにあるように、メディヴァは昨年から経済産業省が行っている「日本の医療の海外輸出」プロジェクトの採択を受け、ミャンマーに乳がんスクリーニングと治療プロセスを導入するプロジェクトを行っています。今年はいよいよ調査から実証事業にフェーズが移行しました。

 

プロジェクトとしては、いよいよ12月のはじめからヤンゴンにある国立の女性専門病院 Central Women's Hospital(800床)でマンモグラフィーによる乳がんスクリーニングのパイロットプログラムを開始します。現地保健省の協力を得て、プログラムに参加いただいた方のアンケート調査やインタビューを行い、来年1月の学会で発表予定、それに合わせて大々的な乳がん啓蒙活動のキャンペーンを行います。今回の出張でだいぶ詳細が決まってきました。

 

さて、、3度目となる今回の訪問で一番驚いたのが、ミャンマーの激変ぶりでした。

 

例えば携帯電話。始めてミャンマーを訪れたのは昨年の10月でしたが、その時は、日本では20年くらい前に使っていたような小さな携帯を空港で借りたものの、なかなか繋がらずイライラしたものでした。それが今年の1月の訪問時には、格段につながりやすくなっており、さらに今回の訪問では、多くの人がスマートフォンをもっていたことに本当にびっくりしました。持っている人は保健省の職員だけではなく、医療機器代理店スタッフ、空港のスタッフやホテルスタッフ等多くの人が持っています。みんなすいすいタッチパネルを使っていて、町でもiphoneの着信音をあちこちで聞きました。

 

ミャンマーiphone.GIF

  

また、町を走る車もどんどん綺麗になります。昨年10月の時点では、車はボロボロ、よくこのような車が走れるものだと感心するようなものが多く、援助で送られてきただろう日本の昔の地方を走っていたようなバスや、業務用トラックがそのままの形で走っているものを良く見かけました。しかし、1月「なんだか町が綺麗になったような。。」と思ったのも束の間、今回の訪問でそれが車がきれいになったことだと理解するのに時間はほとんどかかりませんでした。

 

ミャンマー車.GIF 

 

そして、国の制度もどんどん変わります。2012年、改正社会保障法が成立して、従来の医療、障害・遺族給付に加え、老齢年金及び失業保障などが整備されることになりました。また、外資の参入という観点からも、外国投資法も輸入税もどんどん変わるため、常にキャッチアップが必要です。こうして見ていると、ミャンマーの未来は明るく、どんどんこのまま成長していくようにも見えます。

 

一方で、今回の渡航中に現地で取材を続けられている新聞社の記者の方にお話をお伺いする機会があったのですが、ホテルを一歩外にでると、一日6-7時間の停電は当たり前で、インターネットが繋がらなくなってしまうこともあり、家の蛇口をひらくと茶色い水が出る・・という状況だそうです。

 

600ドルもするスマホを操り、数千円の外食を楽しみ、勤務時間も長く、バリバリ働く層が存在する脇で、歪んだ線路の上をジャンプしながら走る電車に乗り、少ない収入と少ない支出で過ごす多くの人がヤンゴンには共存しています。

 

ただ、私たちが見たミャンマー人というのは仮にごく一部だとはいえ、流暢な英語を話し、仕事の段取りも良く、スピードも含め、日本のトップレベルの人も舌をまくような仕事ぶりです。また、前回・今回に渡り、岡山大学病院の土井原教授、亀田メディカルセンターの戸崎先生(乳腺科部長)をはじめとした乳腺医療の最前線の先生方とご一緒させていただいていますが、現地の医師について非常に良く勉強しており、論文も頑張っている、と高い評価をされています。

 

総じて彼らは変化するミャンマーを前向きに捉えており、どうにかしてこの国を良くしようという情熱があります。また、軍事政権時代に日本に留学して日本で生活されているミャンマー人の方たちにもお会いしていますが、海外で身につけた知識や経験を母国で生かしたいと帰るタイミングを伺っています。

 

ミャンマーはハード面でのインフラはまだまだですが、こうしたやる気のあるリーダー/知識層がおり、国民性として総じて勤勉で、英語も使えるというソフト面でのポテンシャルを強く感じる国です。こうした知識層の中には、確かに軍事政権時代に様々な個人的体験をされた方も多く、現政権に大きな期待を寄せる一方で、いろいろな感情を持っている人もいますが、こうしたひとりひとりの能力をいかにして結集させ、大きく発展させるのかは、やはりミャンマー政府の舵取り、そして国際社会がこの国にどのように関わるかにかかっています。

 

この国の運営はF1レースのように厳しい運転ですが、国民の「国を良くしたい」「豊かになりたい」という皆の純粋な気持ちを盛り上げ、どうにか致命的な怪我をしないで、良い国に成長して欲しい、そしてその成長の一助になりたいと思うのでした。

 

ウインストンチャーチルは「成長はすべての矛盾を解決する」と言いました。国が大きく成長するときは必ずこうした矛盾を抱える中でキリキリ、ギリギリと音を立てながら前に進んでいくのでしょうか。このミャンマーという国がどうなるのか、これからも見続けていきたいと思うのです。

 

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