海外医療の現場から

コロナ禍の海外事業部│GLOBAL

2021.05.18

メディヴァ海外事業部
マネージャー 小倉昭弘

 

メディヴァ海外事業部は2012年に行ったミャンマーでの乳がん調査から始まりました。今に至るまで着々と、海外における、医療・ヘルスケア分野のコンサルティング実績を積んできました。そんな中2020年度は、当初の計画からは想像もしていなかった激動の年となりました。今から想うと2020年2月〜3月は例年と同じように年度末に向けて各プロジェクトが忙しく、新型コロナウイルスの感染拡大の影響も少しずつは出始めていたものの、そのうちおさまると呑気に構えていました。たった1年と少し前がかなり昔に思えるぐらい、withコロナでの業務が日常となりました。そんなコロナ禍の海外事業部を紹介いたします。

 

withコロナの海外事業部

社内外より「海外事業部って今活動できるの?」「出張できないし大変だね」とお声をかけていただくことがよくありました。当初は我々も今後どう活動していけばいいのか、この状況が長く続くと事業部が運営できなくなってしまうのではないかと思った時期もありました。が、リモートワークでもメンバー間でコミュニケーションをとりあいながら、結果的には以前と変わらず、実際は人員も増やしながら、引き続き活動を行っています。メディヴァ海外事業のクライアントや、プロジェクトを一緒に行う機関が、相手国の国立病院や、保健省というケースも少なくありません。それぞれに自国の感染拡大対応を最優先するべく、中断するプロジェクトもいくつかありましたが、今ではそのほとんどが再開しています。出張ができない中でもweb会議を駆使しながら出来ることから着々と進行しています。

今後はワクチン摂種が進むつれ、徐々に出張も再開し、2021年度中には以前と変わらない形での活動ができるのではないかと期待をしています。

 

 想定外に増えた海外からの問い合わせ

我々も想定外に増えた問い合わせ・依頼があります。それは、「自国で日本式の医療施設・介護施設を設立したい」というものです。そういうお問い合わせは以前からありましたが、想定外に昨年度増加しました。

これまで中国、インド、ベトナムなどの方々は、日本クオリティの医療・介護を受けたいと考えた時、医療のために自らが日本へ渡航していました(医療業界のインバウンド需要)。しかし感染拡大により日本への渡航が難しくなったことから、自国で日本クオリティのサービスを受けたいと考える富裕層が増え、その需要を取り込みたいと考える事業者も増えたことが影響しているものと考えています。この流れはアフターコロナの世界でも続く見通しです。

 

 世界の医療事情で気づく、新たなニーズ

このコロナ禍で、以前はなかなか報じられる機会がなかった世界の医療事情が一般のニュース番組などでも報じられるようになりました。報道されるニュースから、同じヨーロッパでも医療制度や対応により、こんな差が出るのだなとか、日本では当たり前に行われていることがこの国では当たり前ではないのだな、など改めて気付かされるようなこともありました。

今これを読んでくださっている方の中にも、そのような世界の医療事情に触れる中で「自社のサービスや製品って、もしかしたら他国でも需要があるのかもしれない?」と、感じた方がいらっしゃるのではないでしょうか。実際、昨年度弊社では、コロナ禍における日本の技術やサービスについての海外での需要を調査するプロジェクトをいくつか実施いたしました。

新型コロナの感染拡大はたしかに世界に大きなダメージを与えました。しかし、これがきっかけとなり、より良い医療の提供が加速することを切に願っております。そして世界への一助となるような活動を、クライアントの皆様と一緒になって行っていけると幸いです。

そんなコロナ禍での活動ですが、メディヴァ海外事業部の強みは「設備や医療機器などのハード」、「トレーニング、オペレーションなどのソフト」を合わせた「医療のトータルパッケージ」をハンズオン提供できることです。その強みを生かし、引き続き世界各国への質の高い医療・介護の提供に貢献していきます。

 

 


執筆者:小倉 昭弘│ Akihiro OGURA

神戸大学を卒業の後、日本オラクル(株)にてソフトウェアのコンサルティング営業に従事。さらなる営業の経験を求め(株)リクルートに転職。その後、医療機関の立ち上げに携わる。その時の経験から、医療業界への思いが強まりメディヴァに参画。医療の世界に新しい価値を生むべく、日々奮闘中。