ヘルスケアの「明日」を語る

メディヴァ「自立支援介護」への取り組み (1)「ぽじえじ」デイサービス

2017.01.10

2017年新春おめでとうございます。皆様の益々のご健勝とご多幸をお祈りしています。

メディヴァは今年、「自立支援介護」に力を入れます。

1月7日の日経新聞にも載っていましたが、政府は「自立支援介護」を行う優良な事業所の評価、「日本式」介護としてのブランド化、および海外からの介護人材を集め易くする仕組み作りに力を入れています。安倍首相が2016年の未来投資会議で打ち出したこの構想の実現を、メディヴァでは内閣官房の調査、支援事業の受託を通してお手伝いしていきます。

 以下、メディヴァの「自立支援介護」に関する取り組みと政府の事業に参加して学んだことを、定期的にブログで連載させていただきます。その第1回として、「ぽじえじ」をご紹介します。

1 デイサービス「ぽじえじ」

「ぽじえじ」は、2011年に弊社の子会社シーズワンが立ち上げた、自立支援介護型のデイサービスです。

その頃よりメディヴァは、「ぽじえじ」を通して、自立支援介護を試行してきました。

従来のデイサービスとは異なり、「ぽじえじ」では、高齢者の状態の正確なアセスメントを行い、PDCAサイクルを回すことにより、身体状態がかなり弱った高齢者(要介護3程度)でも、元の機能を取り戻すことが出来ることを実証しています。

「人生もう楽しいことは何もない」と言っていたおじいちゃんが元気に外出できるようになる。人によっては、子供や孫を訪ねて海外に渡航できるようになる。トイレに独りで行けなくてオムツをしていたおばあちゃんのオムツが外れて、顔つきが全く変わる。

「ぽじえじ」(Positive Agingの意味)の標語通り「幾つになっても自分らしく。幾つになっても楽しもう」は可能なのです。

実際、介護度の悪化が防げた方は多く、介護度が下がった方、さらに介護サービスからの卒業をする方もいました。「ぽじえじ」デイサービスは世田谷近辺の6個所に展開して人気でしたが、2015年の改定により小規模デイサービスの介護報酬が下がったあおりを食らい、事業としては苦しみました。

しかしこの「ぽじえじ」に、国外からラブコールが掛かったのです。

ぽじえじ、海外展開へ

日本は他国が経験したことのない速度で超高齢化を迎えていますが、アジアの諸国はさらに早いスピードで高齢化しています。特に中国は、一人っ子政策の影響で、自分と配偶者の両親の介護に悩む人が激増しています。しかも儒教文化では、子が年を取った親の面倒を看ることが、孝行として当然のように要求されます。老人ホームは圧倒的に足らないのですが、空きが有ったとしても、親をホームに入れることは不孝とみなされます(都市部ではやや薄れてきているようですが)。

自宅で過ごす老親を看るためには、どうすれば良いか。その解の一つが、「元気で過ごしてもらう」ことで、これが「ぽじえじ」が関心を引く背景です。

今年、天津の不動産開発地域に「ぽじえじ」がオープンします。中国名は、「譜季艾継」です。(「ぽじえじ」と読みます。漢字の意味は関係ないそうです。)天津ぽじえじの詳細については、後日ブログ等を書きますので、また読んでください。

 

執筆:大石佳能子(株式会社メディヴァ代表取締役)